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波間を奏でる 気ままなスペインふたり旅

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#旅エッセイ

*あとがき ・ 必ず来る日々を / 2021年7月12日(Mon)

*あとがき ・ 必ず来る日々を / 2021年7月12日(Mon)

昨年1月のスペイン旅。今思い返すと、すごく前のことに感じる。
今は2021年7月になり、東京は暑い。梅雨も終わり本格的な夏が来ている。
旅からかなり日にちが経ってしまったのは、執筆後に何度も調整したことと、発表の場を悩んでいたこと。約1年半経って、やっとアップすることができました。

すごく前のことのように感じるのは、旅行後に世界が一変したからだと思う。新型コロナウイルスが発生し、日本でも昨年1月

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*DAY6 心は晴れる /  1月19日(Sun) ---3

*DAY6 心は晴れる / 1月19日(Sun) ---3

羽田までは12時間ほど。機内の席はほとんど埋まっていて、行きのようにゆったり快適にとは行かなかった。でもまぁ、行きよりも1時間くらい時間が短いし。帰るときは「あとは帰るだけ」なので、行きよりも気持ちが安定している。

しかしここで、イヤホン問題が……。
行きのときに機内でもらったイヤホンは、耳にフィットはしなかったけど大丈夫なレベルであった。帰りも同じ感じかなと思っていたところ、予想外の悲しみがき

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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす /  1月18日(Sat) ---7

*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---7

お腹が170%でお酒は入らないので、ここでもお水をオーダー。
mamiさんはレモンビールを頼んでいたので一口もらうと、レモンの風味があるおかげですごく飲みやすかった。普段ビールを飲まない私もおいしいなと思った。

シナモンロールを食べていないmamiさんもお腹は空いていないようなので、そんな私たちでも食べやすそうなものを考えてメニューを選ぶ。
と言っても、メニューは写真がなく英語表記なのでなんとな

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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす /  1月18日(Sat) ---5

*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---5

さすがチェーンのクオリティ、土曜の14時でも種類が多い!
まず種類を把握するだけでもちょっと時間が欲しいくらい、たくさんのパンが並んでいる。しかし既に店員さんがオーダーをスタンバイしている。
流れるように目で全種類を確認し、チョコとカスタードが入ったパイ、チキンのカルツォーネ、アメリカーノを頼んだ。

店員さんはスペイン語だったので、今まで英語の対応しか受けていなかった私たちは予想外。どうにかジェ

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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす /  1月18日(Sat) ---4

*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---4

行きたかったポルボロンのお店、「Caelum」へ。ここもとっても楽しみにしていた場所!

「ポルボロン」はスペインのアンダルシア地方で生まれた、スペインの伝統菓子のひとつ。砂糖や薄力粉とアーモンドプードルを固めて焼き上げたお菓子で、歯が当たる前にホロホロっと崩れて溶ける食感が特徴。

参考文献 >
cotta - スペインの伝統菓子、ポルボロンレシピ

ここ「Caelum」はガイドブックにも載って

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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす /  1月18日(Sat) ---3

*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---3

さぁ、お次は現代美術館!
明日はもう帰るだけなので、今日はちゃっちゃと行きたいところを制覇していく。と言いつつも、途中でディズニーストアがあったので寄った。
私もmamiさんもディズニー好きで、年に2回ほど一緒にパークへ行っている。専門学校の海外研修のときにも、もう一人の友達と一緒にロンドンのディズニーストアに行った。

海外のディズニーストアは日本よりも子ども向けな印象で、日本はアクセサリーやイ

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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす /  1月18日(Sat) ---2

*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---2

朝ごはんを外で食べると、必然的に1日の行動が早くなる。カフェの外に出るとやっと太陽が上に昇ったくらいで、まだ1日が長いんだと感じられた。

空を見上げると、まっさらな青にシュッと進む白い雲。滞在中1日に何回も飛行機雲を見るし、同じタイミングで何本も空にあるのを何度も見ている。単純に日本よりも飛んでいる飛行機の本数が多いのか、本当にいつ見上げても飛行機雲があった。

少しでも胃の中が消化されることを

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*DAY4 ダリ・トリップ /  1月17日(Fri) ---4

*DAY4 ダリ・トリップ / 1月17日(Fri) ---4

食べているとき、ふと思ったことがある。いまだにこっちに来て、「海外だ!」という緊張感がほとんどないな、ということ。
体感するものがあまり変わらないからだろうか。気温がそんなに変わらないし、街の音がうるさい、ということもなく、文化や方法は違っても、体で感じるものの差が少ない気がする。

あとはやっぱり、隣にmamiさんがいるという安心感が大きいんだろうな。東京で「次どこ行く?」と話しているのと同じよ

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*DAY2 ガウディの足跡 /  1月15日(Wed) ---2

*DAY2 ガウディの足跡 / 1月15日(Wed) ---2

10時半。予約のメールを確認し、カサ・バトリョの入口へ。観光客はほどほどにいるものの、列もなくすぐに中に入ることができた。事前に見ていたネットの写真は行列になっていたものも多かったので、やっぱり今はオフシーズンなんだろうな。

カサ・バトリョは、繊維業を営んでいたジュゼップ・バトリョ・イ・カザノバスの依頼を受けてガウディが改築した邸宅。
参考文献 >

中に入ると、ゆるやかで有機的なラインに独創的

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*DAY2 ガウディの足跡 /  1月15日(Wed) ---1

*DAY2 ガウディの足跡 / 1月15日(Wed) ---1

昨日は何時に寝たのか覚えていない。でも自分の不完全な寝方に、知らぬ間に寝落ちしたのだということはわかった。

時刻は4時30分でまだ早いので、昨晩全然触っていなかった携帯をポチポチと眺めた。LINEを返したり、SNSを見たりして1時間ほどいじったあと、身支度を始める。そのうちmamiさんも起き始め、洗面台でそれぞれメイクをした。私は普段一人暮らしなので、朝に起きて誰かと顔を合わせ「おはよ〜」と言え

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