見出し画像

*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---2

朝ごはんを外で食べると、必然的に1日の行動が早くなる。カフェの外に出るとやっと太陽が上に昇ったくらいで、まだ1日が長いんだと感じられた。

空を見上げると、まっさらな青にシュッと進む白い雲。滞在中1日に何回も飛行機雲を見るし、同じタイミングで何本も空にあるのを何度も見ている。単純に日本よりも飛んでいる飛行機の本数が多いのか、本当にいつ見上げても飛行機雲があった。

画像4

少しでも胃の中が消化されることを願いつつ、教会・カテドラルを目指して歩く。

カテドラルに行く途中、「DRUNI」というお店に寄った。通りから見るとコスメショップかなと思ったけど、奥まで行くとシャンプーや石鹸など日用品が置いてあり、ドラッグストアのようだった。リンメルやメイベリンなど様々なプチプラブランドのコスメが並んでいて、何かこの場所で買いたいと思った。「いかにも」なギフトショップも楽しいが、普通に現地の人が買うような、その場所にあるものに魅力を感じる。

日本にもあるブランドでも、カラーバリエーションだったり置いてあるラインナップが少しずつ違うので見ているだけでも楽しい!最近日本にはないブルジョワ(2014年に日本撤退した様子)もあったのでしっかりチェック。

店内のお客さんがそんなに多くないこともあり、レジのお姉さんも商品の陳列をしている人も、みんなが「Hola〜」と声をかけてくれる。一定の場所で止まって見ていると、「May I help you?」と話しかけてくれるので、ゆっくり自分で見たい私は「そんなに悩んでないですよ、ちょっと見ているだけですよ」感を出しながら物色していた。

「bronxcolors」というブランドのSINGLE SLIDE BAKED SHADOWというアイシャドウのシリーズがかわいくて1つ買ってみることにした。オレンジとブルーのキラッとした色が混じって、宇宙のような色。「Neptune」という名前がついていて、自然のたくましい感じがする。正直実用性は低いと思うけど、旅行のときは心のときめきで選ぶようにしているので、これに決定。

画像4

日本にいるときはなかなかそういう実験的な買い物はしない。「使っているものがなくなるから買う」とか、「何か必要な予定があるから買う」とかで、直感だけで買うことはほとんどない。そんな私にとっては、その場の一瞬のときめきで買い物ができるのが旅行の醍醐味だ。

たくさんの色が入ったメイクパレットも様々なブランドのものが置いてあり、どれかは欲しいけど種類が多いなぁ。これからカテドラルに行くんだから、早いとこ決めなくちゃ……!
とりあえず、色数の多さと値段の安さを比較して絞る。

「MAKE UP REVOLUTION」というブランドの「アイラブチョコレート」というシリーズにしよう!パッケージがチョコレートみたいになっていてかわいいし、約10ユーロで16色も入っている。暖色系のラメのものが多い、「PINK FIZZ」というパレットに決めた。パレットの16色のうち、半分くらいは日常的に使えそうだなと思った。

短時間で決めなきゃいけないと一気に体力を使うが、買い物は楽しい。さっきのアイシャドウと合わせて14ユーロ。コスメは最初に使う時が一番ワクワクするので、このワクワクが待っていると思うと嬉しかった。


昼頃になり街も人が増えて、休日の活気が出てきた。
アイシャドウ以外に寄り道はせず、カテドラルに到着。教会の前は広場になっているので、真正面から全景を見ることができる。青い空をバックに塔の先までの細かな装飾がくっきりと見えた。

画像4

ここの正式名称は、「サンタ・エウラリア大聖堂」で、ネットでカテドラルと検索すると「セビリア大聖堂」も出てくる。カテドラルの意味はキリスト教における司教座聖堂・主教座聖堂とのことだが、ガイドブックなどでは「サンタ・エウラリア大聖堂」を「カテドラル」と呼んでいることが多い。

広場には観光客がたくさんいた。一緒に写真を撮ろう、と観光客を狙ったパフォーマーが近づいて来るので、ここは鋼の心でスルー。私は普段街中で話しかけられるとつい聞いてしまうし答えてしまい、言わなくてもいいことを言ってしまうことが多い。警戒はしているのだが、聞かれると咄嗟に嘘が言えず、話してしまったあとに「何で答えてしまったのか?」と自問する。なので答えない、というのはちょっと難しいので、その前に聞かれないようにすることを最近は心がけている。目を合わせない、イヤホンをつける、急いで歩く、などである。渋谷などでのキャッチは何らかのアンケートがほとんどだが、とにかく話しかけられないことが一番である。

海外旅行ではいつもの何倍も注意して、たとえ冷酷だと思われようが、何かしらの勧誘はすべてスルーだと心に決めていた。人が多い場所なので、mamiさんと「スリに注意!」とお互いに声をかけあう。

外の写真を何枚か撮って中に入ると、カタルーニャ・ゴシック様式と呼ばれる造りで、ゴシック様式ならではのどっしりとした重み、美しさに圧倒された。天井が高く、ステンドグラスがとても綺麗。
一見天井を見たときにサンタ・マリア・ダル・マル教会と少し似た印象を受けた。壁に沿って聖堂を囲む礼拝堂が28もあり、1つ1つが装飾的で繊細に作られている。

土曜日の日中ということもあって人がたくさん訪れており、会話する声も多く聞こえていたが、それでも威厳のある雰囲気は守られていて、教会内はやはり外の世界とは空気が違う。
一周見てから椅子に座ると、高い高い天井をずっと見つめてしまう。首が疲れて我に帰り、また周りの礼拝堂を眺め、また天井を見上げて。永遠に繰り返すことができそうな、落ち着く時間だった。


3ユーロでカテドラルの屋上テラスに出ることができるらしく、「へえ」と思いmamiさんに聞くと、「私は大丈夫」という返答だったので、じゃあまあいいか、と思った。一人で行くほどの熱量はなかった。

聖堂内を見たあとは、そのまま隣接する修道院を見学。中庭を囲むようにして小さな礼拝堂が並んでいるのだが、その中で目を引いたのが中庭のガチョウ。なんでガチョウ?と思い調べてみると、かつてエウラリア(大聖堂に祀られているバルセロナの守護聖人)がガチョウの世話をしていたということで、今でもここで飼われているんだそう。

参考文献 >
Pokke - バルセロナ・カテドラル~少女が眠る教会 - スペイン

日常であまり見ることのない、ガチョウ。全部で13羽いるガチョウを目の前にし、あんなにたくさんのガチョウを見ることはないので、なんだか戸惑った。

出口の前にギフトショップもあったのでちらりと覗く。私は普段チャームを何個か組み合わせたネックレスをつけているので、そこにプラスできそうな十字架のチャームを5ユーロで購入した。早速合わせてみたところ、しっくりぴったり!元々つけていた他のチャームともバッチリ合って嬉しかった。

画像4


この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

39,345件

#一度は行きたいあの場所

53,860件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?