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雑文エッセイ日記コラムプロレス諸々

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その名の通りです。
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2022年3月の記事一覧

「弱者の兵法」2.0

「弱者の兵法」2.0

前代未聞でした。

開幕投手はドラフト8位のルーキー・北山投手。しかも2イニングで交代のオープナーです。7投手を繋ぐだけでも新鮮でしたが、まさか翌日の予告先発が発表されていた堀投手まで投げるとは。

「こんな戦い方をしていたら1年持たない」という記事がどこかに出ていました。これを1年間続けるわけないのは素人でもわかります。戦略は「正」と「奇」の組み合わせです。誰もが奇策で来ると予想しているところへ

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「春」と「秋」だけの楽しみ

「春」と「秋」だけの楽しみ

先週はけっこう寒かったですね。雨も降りましたし。

でもようやく本格的な春が見えてきました。花粉症も終わりそうだし、ぼちぼち外に出る時間が増えそうです。

と言っても、お金や時間に余裕がないのも事実。旅行は何年もしていません。良くも悪くもライフスタイルは2020年以前と比べてさほど変わっていないのです。土日もずっと仕事だし。

平日休みの方々にオススメな「休日日中の過ごし方」があります。それは公園

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「義務」や「ノルマ」じゃないから

「義務」や「ノルマ」じゃないから

3月~5月の各29日(肉の日)限定で発売するそうです(一部店舗除く)。

プロレスラー・オカダカズチカ選手が監修しただけあって「高タンパクかつ低カロリーなバーガー」とのこと。素晴らしいですね。ただサイズ的に顎が疲れそう(軟弱者でスイマセン)。

ラーメンでも、最近は具があふれそうになっているメニューが多く見受けられます。お得感はあるけど肝心の麺までなかなか辿り着けない。一方、たまに本格的なピザの専

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「持ってる」ことより大事なもの

「持ってる」ことより大事なもの

2年連続の開幕投手。よもやよもやです。ギリギリ一軍に残れるかどうかだと思っていました。

青柳投手の陽性判定による代役ですが、こういうのを世間では「持ってる」と表現するのでしょう。もちろん実力あってこその運。でも彼以上に安定していて開幕に相応しい投手がいるのも事実なのです。

ローテーションの巡り合わせも含め、目に見えない何かが藤浪投手の覚醒を後押ししている。と同時に、もし彼が「俺は持ってる!」と

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「名ドラマ」に欠かせぬもの

「名ドラマ」に欠かせぬもの

先週の水曜、夜に大きな地震がありました。

私の部屋は本とDVDのタワーが崩れたぐらいで済みました。とはいえ、3.11を思い出してなかなか眠れなかったのも事実です。昨日の↓も。

どうしても裏を読もうとしてしまいます。原発のこととか。陰謀論みたいになっても困るのでここには書きませんが。

ところで崩壊したタワーの中から↓が顔を覗かせました。

TVドラマ版です。映画は見ていません。いつかいつかと思

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見たいのは「反・小才子の狼煙」

見たいのは「反・小才子の狼煙」

いよいよ今日ですね。

「同門対決」はトーナメントの醍醐味。大相撲もトーナメントでは同部屋対決があります。ここ2年は中止になってしまいましたが。

しかしまさかこのふたりがリング上で、しかも「NEW JAPAN CUP」のベスト8でぶつかるとは。

↑はこれまでに見た中で最も微妙な大喜利でした。逆にクセになるかも。ぜひ。

ふたりを色でたとえるなら、いずれも「赤」でしょう。誰にも忖度せず、ただシン

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「情とビジネス」の狭間で

「情とビジネス」の狭間で

練習生の頃から苦楽を共にしてきた名タッグチーム「邪道&外道」が、とうとう空中分解しました。

彼らがデビューしたのは1989年。ユニバーサル・プロレスリング時代に一度分裂しましたが(そのときも裏切ったのは外道選手)、本格的に敵対するのはそれ以来です。FMWで各々別の選手と組んでいた時期はありましたが。

ちなみに外道選手はユニバーサルでチームを結成したパット・タナカというレスラーの独創的な技術と破

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「オリジナル」も「アレンジ」も

「オリジナル」も「アレンジ」も

SUBWAYはお好きですか? 地下鉄じゃないですよ。

家や職場の近所にあった頃は頻繁に通いました。注文は「えびアボカド」一択。パンの種類はそのときの気分、トッピングはスライスチーズ、ドレッシングはわさび醤油でした。

何かの記事で知ったのですが、日本のSUBWAYはパンがアメリカ版よりも柔らかいそうです。体格が異なれば顎の噛む力も異なります。日本人が食べ易いようにアレンジしてくれたのでしょう。

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「ハードボイルド書店員日記」の源流

「ハードボイルド書店員日記」の源流

浦沢直樹「MASTERキートン」は私が最も好きな、そして最も影響を受けたマンガです。

同作品を知ったきっかけはアニメでした。1998年かな? 日本テレビで放送していたのを偶然見まして。エピソードは「バラの館」です。

愛憎と誤解が入り組んだ哀しい事件。落ち着いた物腰で謎を解き明かすキートンの声に惹かれました。知的なのにユーモラス。子どもみたいな一面も備えている。予備知識ゼロで眺める彼はかなりミス

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「ふたり」は小さな複数だけれど

「ふたり」は小さな複数だけれど

「クラッシュ・ギャルズ」をご存知ですか?

80年代、女子プロレスの大ブームを作り出した長与千種&ライオネス飛鳥のタッグチームです。99年に一騎打ちをした際、長与選手は飛鳥選手に「俺はお前で、お前は俺なんだよ!」とマイクで叫びました。週刊プロレスの「長与は飛鳥の強さに、飛鳥は長与の華に嫉妬していた」という記事が印象に残っています。

理想的なライバルやパートナーとはこういうものかもしれません。互い

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「思い出のお店」から学んだこと

「思い出のお店」から学んだこと

休みの日。近所の定食屋に行ったら、店主の女性が「このお店、今日で最後なんです」と教えてくれました。ほぼ毎回同じ注文をするので、たぶん顔を覚えられたのでしょう。

「ごちそうさまです」と食器を戻し、外へ出る前に頭を下げました。ああいう瞬間ってなかなか言葉が出ません(かつて職場が閉店する際、若い男性客が会計後に黙ってお辞儀をしてくれたことを思い出しました)。気持ちは伝わったと信じます。いままでありがと

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こんな「小説」を書きたい

こんな「小説」を書きたい

先日、初の私小説「私が『ハードボイルド書店員』になるまで」前編を有料記事で公開しました。

ご購入して読んでくださった方々に、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。ありがとうございます。ささやかな夢がひとつ叶いました。スキをくれた皆さまにも感謝しています。励みになりました。

当初はいつもの「ハードボイルド書店員日記」みたいに一話で終わらせる予定でした。ところが書いているうちにどうしても外せないエ

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