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使えるバーテンダースキル

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バーテンダーは、難解な職業の一つである。扱っている酒を提供し、お客を招いて気持ちよく酔っていただき対価をうける。そこにお店の個性(付加価値)を付加させ、他店との差別化を確立させる…
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#ビジネススキル

「バーテンダー褒め学」基礎編

「バーテンダー褒め学」基礎編

バーテンダーにとって「褒める」ことは、重要なスキルだ。いや、これはバーテンダーに限ったことではないだろう。生きていく上で、存在を否定されるか肯定されるか、あなたはどちらがよろしいか?などという議論は、深掘りしなければテーマにもならない。案外、深掘りをしたらおもしろいのではないかと思ってしまった。
大半の人は、肯定されたいだろうし成果を認めてもらいたいものだ。中には、「お前如きが私を評価しやがって、

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接客、3つの基本

接客、3つの基本

たまに、清水さんが接客に対して大切にしていることって何ですか?と同業者の中堅クラスに質問されることがある。

その時、必ず答えることが3つある。

1.地域、或いは夜においてのその店の在り方、求められている存在意義や理由を考えること。

2.店や主人の向かいたい方向性を深く理解すること。

3.お客さんから好かれようとしないこと。
そうではなく、嫌われない努力をすること。

この3つは、誰が質問し

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(3)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を壊す編

(3)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を壊す編

これまで、1.空気を読む、2.空気を作るについて書いてきました。
そして今回は最終章、「空気を壊す」について書いていこうと思います。
まずは、なぜ空気を壊すスキルを覚えなければならないのかについて書いていきます。

コミニケーションの中には、気の合った仲間や同年代の友達ばかりではありません。
むしろ、そうでない場合のシチュエーションが多数存在します。

想像してみてください。
例えば、初対面の複数

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(2)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を作る編

(2)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を作る編

さて、空気を読む編では、空気を読むとはどういうことで、なぜ、空気を読まなければならないのかについて書いてきました。
今回は「作る」について書いていきます。

空気を作るには、2つの意味があります。
1.今ある空気をより良くする
2.悪い空気を良くしていく(難易度高い)

空気を読めるようになって、相手の望みを理解したとしても、それだけでは十分ではありません。次は、相手と2人で共同作業をしなくてはな

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(1)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を読む編

(1)バーテンダーは3つの空気を自在に操る。空気を読む編

誤解を恐れずに言うなら、最近、おもしろい人がめっきり減ってしまった。
理由はいくつか思い当たるが、一つに「人としてバランスの悪い人、人間味のある人」が少なくなってしまったことだ。逆に言うなら、バランスの良い優等生タイプが多く、話していても味気がしない。
薄味の精進料理を食べているようで、それが20代の若者から感じた時には残念で屁も出ない。
時代が変われど、人はそう簡単には変わらないと、高をくくって

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