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雨の日の美術館Ⅻ(仮) - #noteのスキの絶対数は下がる 、 #noteはユーザーが減るかもしれない 。少なくとも #フィクション はnoteにアップする意味もなさそうだな?他に場所を作ろうかな?

#noteのスキの絶対数は下がる#noteはユーザーが減るかもしれない 。少なくとも #フィクション はnoteにアップする意味もなさそうだな?他に場所を作ろうかな?

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日本のブログサイトは私はダメです。なぜなら、日本国内の口座を持っていない。日本国非居住者は国内口座を持てませんので。

だから、小説投稿サイトもダメ。

アマゾンは少ししたらやってみるかな?

でも、noteクリエイターで儲かっている人ってあまりいなさそうだね?

またレイアウトを直すのも面倒くさい。忘れちまったよ。イマイチ!

「pixiv」はどうかな?と思った。昔はイラスト中心だったが、最近は小説向けもかなり充実しているようだ。

pixiv版「雨の日の美術館Ⅰ」

面倒くさいなあ。

もう最後まで書いてあるんだけどなあ・・・

雨の日の美術館Ⅻ(仮)

雨の日の美術館第Ⅰ部、Ⅰ~Ⅴ
雨の日の美術館Ⅵ
雨の日の美術館Ⅶ
雨の日の美術館Ⅷ
雨の日の美術館Ⅸ
雨の日の美術館Ⅹ
雨の日の美術館Ⅺ
雨の日の美術館Ⅻ

雨の日の美術館Ⅻ
2017年11月30日(木)、拉致

 黒のトヨタ、アルファードのテールランプが遠ざかっていく。同型の車が3台。遠目だがナンバープレートは外交ナンバーではなかった。盗難車だろう。どこかで乗り捨てて車を変えるつもりだろう。完敗だ。楊少校のやつ仕組みやがった。

「富田、大丈夫か?」と紺野三佐が後ろでうずくまっている公安の富田に聞いた。「大丈夫です。急所は外れています。肩の上をナイフがかすっただけです。ちょっと肉を持っていかれましたが」

 紺野はジャケットを脱いで白のブラウスのボタンをはずした。ブラウスを脱いで富田の背後に回った。「これで止血しよう。ちょっと痛むぞ。縛るからな」と言って脇の下からブラウスを肩まで回した。背中で袖の部分を縛る。富田がうめいた。

「私としたことがふいを突かれた。素人の半グレと思って侮ったのが失敗でした。半グレに混じっていたのは工作員でしょうな。かなりの腕のナイフ使いですな。スペツナズ・ナイフを持っていたとは」
※スペツナズ・ナイフ

「クソっ」と紺野は歯ぎしりをしてトランシーバーをポケットから取り出した。「紺野だ。逃走車はどうなった?」と怒鳴る。「312号線を白銀台方面に向かっています。こちらの追尾車は1台のみ。増援車を要請中。相手はまったく同じアルファードが2台並走中です。どれに拉致されている人間が乗っているのか認識できていません」「クソっ!可能な限り追いかけろ」「了解!」

 紺野はスマホを取り出しこちらに車を寄越すように指示した。「紺野三佐、5分です」「こっちは負傷者1名。医者を・・・どうするかな?分銅屋に向かわせろ。ナイフによる肩の擦過傷だ。女将の吉川久美子に連絡して人払いをお願いしろ」「了解」

「富田、5分で車が来る。分銅屋に行く。女将さんに迷惑をかけよう。あっちで手当だ。その様子だと外科手術は不要だな」
「ちょっと縫ってモルヒネ注射で大丈夫でしょう。しかし、これはたぶん逃げられましたな?紺野さんも負傷したでしょ?」
「あいつらを投げた時に肩をひねったようだ」
「紺野さん、ジャケットのボタンをはめて下さい。あんた、ブラが丸見えだ」
「ふん、いい目の保養だろう?向こうは準備万端だったようだ。同型の車を3台も用意してやがった。尾崎と比嘉(ひが)美香が乗せられた車が認識できない。まいったな」

 富田が立ち上がった。「紺野さん、彼女らをどうしましょう?負傷していないかな?見てやって下さい」と道端でうずくまって抱き合っている優子と智子を指さした。「彼女たちも分銅屋に連れて行こう」
 
「二人共怪我はないか?」と声をかけて優子たちの方に歩み寄った。「心配しなくていいわよ。私は尾崎の側の人間よ」
「そんなことを言ってあなた方はなんなんです。なぜ、私たちが襲われるの?尾崎さんと美香さんはどうなったの?」

「大声を出すな。人が来るだろ。あなたが三國優子さんで、あなたが小林智子さんだね?」
「なぜ、私たちの名前を知っているの?」と智子を抱きしめて優子が言う。
「あとで説明する。怪我はないか?」
「智子がスタンガンか何かで・・・」

「ちょっと見せてみて・・・」と紺野が智子の首筋の脈を見る。彼女の体をさぐる。智子は半目になって朦朧としている。「スタンの電撃で感電ショックの状態。痛かったろうけど後遺症はないと思うわ。医者を呼ぶから見せましょう。私は航空自衛隊の所属。紺野三佐という・・・三佐は映画なんかで言う少佐という階級。こっちは富田。警察官だ」
「どういうことなんですか?」
「今、車が来る。詳しいことは車の中で説明するけど、尾崎も防衛省所属の人間。敵は比嘉(ひが)さんやあなた方が狙いじゃないのよ。狙いは尾崎よ。比嘉(ひが)さんは巻き添えか、もしかすると尾崎を脅迫するために連れ去られたんだわ。詳しいことは車内で話します」

 駅の方から黒塗りの似たようなワンボックスカーが来た。紺野が後部座席のスライドドアを引き開けた。「不安だろうが、三國さん、小林さん、乗って下さい」と三列目に彼女たちを乗せた。二列目の背もたれを倒して、優子と智子に対面するようにする。
 
 ドライバーが「紺野さん、分銅屋ですな?」と聞く。「ああ、お願いする。鎮痛剤か何かないか?」「用意してます。ハイ、これ。それとこれも」と紺野に鎮痛剤の箱とステンレスのスキットルを渡した。「気付けのウィスキーですよ」「公安は用意がいいな」「想定済みです」「ありがとう」

 紺野は蓋を開けたスキットルと鎮痛剤を2錠、富田に渡した。鎮痛剤を口に放り込み飲み込んだ。「ウィスキーは三國さんと小林さんの方が必要だろう。三國さん、お飲みなさい。心配ない。本物のウィスキーだから」とスキットルを優子に差し出した。優子はおそるおそるスキットルのキャップを開けて匂いを嗅いだ。「睡眠薬とか入ってないでしょうね?」「ちゃんとしたウィスキーだよ。おい、銘柄は?」とドライバーに聞く。「サントリーオールドですわ」とドライバー。「だそうだ。俺が口をつけたあとじゃあイヤだろう?お飲みなさい」と言った。優子がスキットルをあおった。智子の口にスキットルをあてがって飲ます。智子はちょっとむせた。

(中略)


雨の日の美術館Ⅻ
2022年3月16日(水)、金少尉、尾崎・美香

アニータ少尉のオキナワ作戦(19)、石垣島Ⅻ、石垣島侵攻開始当日朝

★金少尉の居室、解放軍海軍旗艦龍虎山(Longhushan)艦上、侵攻日当日

 旗艦龍虎山は、宮古海峡の接続水域(領海の基線からその外側24海里、約44kmの線)に近づいていた。石垣島まで120キロの海域だ。エレーナとの暗号通信が終わり、金少尉はくつろいでいた。さて、食事にしようか、シャワーを浴びようかと考えていた。
 
 部屋の船内インターフォンが鳴った。なんだろう?と思って受話器を取る。切迫した声が聞こえた。「金少尉、李通信士長であります」といつも目をかけてやっている李だった。金少尉は彼女が上官の性被害に遭うのを何度もかばってやっていた。「なんだ、李士長?また、変態の上官に言い寄られ・・・」
 
「違います!政治将校が金少尉を逮捕するための準備をしているのを知りました。彼らの会話を盗み聞きしました。もうまもなくそちらの部屋に向かうようです!」「それはまたなぜ?」「艦内で暗号通信電波を傍受していて、金少尉のお部屋から電波が出ているというのを突き止めたらしいんです。そんなことはないと思いますが、政治将校のこと、何をされるかわかりません!それで事前にお知らせしようとご連絡した次第であります!」「わ、わかった!李士長、何も問題はないはずだ。でも、ありがとう」「では、金少尉、お気をつけて」
 
 金少尉は、量子エニグマ暗号トランシーバーと拳銃、ライフジャケットを掴んで、部屋を飛び出す。駆けながらライフジャケットを着込む。トランシーバと拳銃をズボンのポケットに突っ込んだ。
 
 奴らは船の前部からやってくるはずだ。ヤバいぞ!彼女は通路を後部甲板の方に駆けた。

 そういえば、楊少校が日本から拉致してレールガンと電磁カタパルトの開発をさせていた日本人のカップルが監禁されていたな。日本への手土産に彼らを連れていくもいいだろう。どこだっけ?向こうの通路か?

 金少尉は左に曲がり、右舷の通路の方に駆けた。右舷通路の角で左右を盗み見る。歩哨が立っている部屋に気づいた。あそこだ。金少尉は歩みを緩めて歩哨の前を通り過ぎようとする。「金少尉!ご苦労さまです!」と歩哨が敬礼をする。政治将校からの通達はまだないな。「ウム」と答礼してすれ違いざま右の裏拳で歩哨の首筋を投打した。崩れ落ちた歩哨の腰から鍵を取り出してドアを開けた。男女がベッドに座っていて話をしている最中だった。

「おい、キミらは拉致された日本人だろう?」と金少尉が日本語で聞いた。
「そうだが?あなたは何者だ?」
「私は人民解放軍の金少尉。しかし、実はキミらの側の人間だ」
「そんなこと信用できるか!」
「・・・ああ、自衛隊の人間を知っている。私が日本に亡命したらカウンターパートになる人物だ。名前は紺野二佐という」
「紺野だと?紺野は三佐・・・4年も経てば昇進するか・・・」
「とにかく、一刻を争う。もうじき私を追って政治将校が来るだろう。私と一緒に来るのか、来ないのか?」
「・・・イチかバチかだ。行こう」と日本人の女に聞いた。
「ハイ」

(中略)


 スヴェトラーナが「話が長くなりますから、詳しいことは紺野二佐とエレーナ少佐にお聞き下さい。ここは宮古島沖合約44km。ヘリは現在石垣島に向かっています」

★石垣島貨物ターミナル、臨時駐屯地、侵攻日当日

 金少尉を乗せたSH-60K哨戒ヘリコプターは、揚陸艦オスリャービャに戻らず、石垣島貨物ターミナルの臨時キャンプ横の空き地に着陸した。臨時キャンプの仮設事務所には、紺野二佐、畠山三佐、鈴木三佐、広瀬二尉、エレーナ少佐、アニータ少尉、ソーニャ准尉も集まっていた。

 哨戒ヘリコプターから金少尉とスヴェトラーナ少尉が降り立った。エレーナとアニータ、ソーニャが出迎える。「スヴェトラーナ、ご苦労さま・・・あなた、ずぶ濡れよ?海に飛び込んだの?」「ハ!小官がウインチで降りて少尉を救出しました」「あらら、みんな、まずはシャワーを使わないといけないわね。金少尉、ご案内するわ。ソーニャ、着替えの準備をお願い。アニータ、スヴェトラーナから話を聞いて」「ラジャ!」

 シャワー室に行く途中でエレーナは金少尉に話しかけた。「初めまして、っておかしいわね。エレーナです。彼女はソーニャ准尉」とソーニャを紹介する。「ソーニャはロシアのコリアン族なのよ」

「エレーナ少佐、金容洙(キム・ヨンス)であります!・・・亡命したから、元少尉になりますね。ヨンスと呼んでください・・・ニャーナと同じ女狐のスパイですよ」「あら、その女狐二人のお陰でどれだけ助かったことか。お礼を言うわ。ヨンス、本当にありがとう」「残念です。露見しなければ、もう少しスパイ活動が続けられたんですが・・・」「いずれ露見するか、亡命しないといけなかったんだから、良い機会だったかもしれないわ。死にそうになっちゃったけどね」ソーニャがロシア軍の迷彩服をヨンスに用意した。サイズがピッタリだ。

 自衛隊員に助けられてヘリを降りた尾崎と美香を紺野が出迎えた。「尾崎!比嘉(ひが)さん!よくぞ生きて戻れたもんだ!金少尉のお手柄だ。二人共すまなかった。4年前に私の失態で拉致されることになってしまって・・・」

「しかたないよ、紺野・・・二佐になったって?それより、これはどういうことだ?ロシア軍兵士がウヨウヨしていて、自衛隊員も混ざっている。一体ここで何が起こっているんだ?」
「話は長くなる。何か食べて飲んで落ち着いたら説明しよう。少なくともだ、石垣島・与那国島・宮古島への人民解放軍の侵攻作戦が台湾侵攻と並行して侵攻している。ここは石垣島で、金少尉の報告では、人民解放軍の侵攻は今日なんだ」

(中略)


雨の日の美術館Ⅻ(エピローグ)
2022年4月のある日、尾崎、優子、智子

 今日は優子はグリーン車のワゴンサービスを担当していた。京都駅が近くなってきた。乗客は3分の1程度しか乗っていない。
 
 グリーン車の9号車。尾崎さんがよく使っていた車輌だなあ、と優子はぼんやり考えた。座席の12Cには日本経済新聞を読んでいる男性が座っていた。顔は見えない。そうそう、いつも12Cだったわね、美香さんのアーカードは。
 
 その男性の横を通り過ぎた。すると「ああ、申し訳ないが、山崎のミニチュアボトルを3本。ロックで。別のカップにウィルキンソンのソーダをお願いできるかな?」と呼びかけられた。
 
 この声は・・・優子は振り返った。尾崎が新聞をおろしてニタっと優子に笑いかけた。
 
「お、尾崎さん・・・」
「おいおい、マンガの『マカロニほうれん荘』のトシちゃんみたいに口が菱形になって目をまん丸くしてるぞ。美香みたいだ。お化けじゃないぜ。脚も二本ついているだろう?」
「尾崎さん・・・」
「優子さん、泣きそうになっているじゃないか?泣く前に俺のウィスキーを作ってくれないか?」
「尾崎さん、尾崎さん、バカァ、急に現れて・・・い、生きておられたんですか?」
「HELLSINGのアーカードはマックス少佐との最終決戦で、シュレディンガー准尉の血を飲んで、自己認識できなくなって消滅した。30年後、自分の中の命を殺し尽くし、自己を認識できるようになってアーカード復活してインテグラの前に現れた、という筋だったろ?俺の場合は4年後だがな。優子さん、元気そうじゃないか?」
「と、智子も乗ってます!知らせなくっちゃ!」

(中略)


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参照:フランク・ロイドのマガジン

私のトップページを見ても、続き物が多いので、何がなにやらわかりません。できれば、下記のマガジン一覧から追っていただければ幸いです。


マガジン「エレーナ少佐のサドガシマ作戦」

マガジン「フランク・ロイドの『総集編』」

マガジン「フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス」

マガジン「性同一性障害と勘違いして悩む義理の妹に悩むぼくの物語」

マガジン「縄文海進と古神道、神社、天皇制

マガジン「ヒンズー教と仏教の原風景

マガジン「フランク・ロイドのエッセイ集」

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