雨野次薬

かなりの閑人。お金より時間が大切だと考え、あまり働かないダメなおじさんです。 余暇はア…

雨野次薬

かなりの閑人。お金より時間が大切だと考え、あまり働かないダメなおじさんです。 余暇はアニメを観てるか漫画を読むかなどして暇をつぶしておりますが、叱らないでください。

記事一覧

「大人男子の『超』清潔感ハック」見た目は人のため

AmazonのKindleでベストセラーになっているから、もう読んだ方も多いかもしれない。僕も四十を過ぎて見た目がだいぶん衰えてきているのは、鏡に映った自分を見る度に痛感し…

雨野次薬
3年前
6

新しいものと過ぎ去るもの

両親が今日、2回目のコロナワクチンの摂取に病院へ行ってきたそうだ。稀に発熱などの副作用などが出て、ひどいものになれば命に関わるというから怖い。そんな怖さよりもコ…

雨野次薬
3年前
4

「ここは今から倫理です。」を読んで②

途中になっていた「ここは今から倫理です。」の感想の続きを書こう。前回の繰り返しになるけれど、こういった倫理を考えさせてくれる漫画が売れているというのは、個人的に…

雨野次薬
3年前
5

「ここは今から倫理です。」を読んで①

いつも遅れているけれど、遅ればせながら「ここは今から倫理です。」の1巻だけをタイトルに惹かれて読んでみた。どうやら人気が高いようで、アマゾンのレビューの数を見て…

雨野次薬
3年前
11

「100%得する話し方」を読んで

帯には「1%変えるだけで、仕事もお金も人間関係もバッチリ」とでかでかと太字で書いてある。僕も人間関係には常に悩まされているので、何か改善するヒントが少しでもあれ…

雨野次薬
3年前
12

コロナ禍と一杯の紅茶

きっと僕のせいなのだろうけれど、嫁さんがこの世を憂いている。彼女は客商売をしているものだから、お客さんとのやり取りでコロナの話題はよく出てくるのだ。皆がみな異口…

雨野次薬
3年前
8

正しい働き方とは

僕にとって働くとは平たく言って、奉仕活動であり、学んだことの実践の場だ。もちろん生活の糧を得るためというのは前提にあるけれど、それのみを目的置くということは正し…

雨野次薬
3年前
13

結婚にはメリットしかない

自慢じゃないが、僕の収入は低い。月にして13万程度、年にして150万ちょっとだ。40過ぎの中年がこれっぽっちの収入でよく我慢できるものだ、俺なら嫌だね。と、二十…

雨野次薬
3年前
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「妻、小学生になる。」の感想

設定は嫌いじゃない。未知の読者のために説明すれば、10年前に最愛の妻の新島貴恵を交通事故で亡くした夫の圭介と娘の麻衣は、その間家族の死を乗り越えられずに失意のう…

雨野次薬
3年前
9

孤独に生きること

さいきん『ズームバック×オチアイ』というNHKの番組を初めて観た。落合陽一さんが出演されていて、社会の諸問題に対して氏が意見を述べるという番組のようだ。今回は「孤…

雨野次薬
3年前
12

本の読み方について

読書の方法といえば最近まで話題になっていた速読だけど、これはもう科学的に否定されてしまったようだ。要するに単なる飛ばし読みの技術だということで決着が付いたそうだ…

雨野次薬
3年前
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「JKハルは異世界で娼婦になった」から観る「男尊&女卑」

知らない人のために簡単に紹介しておくと、主人公の小山ハルは交通事故で異世界に転移してしまう。が、異世界転移モノのではお決まりのチート能力も何も持たされず、しかし…

雨野次薬
3年前
10

『賢者の書』を読んで

喜多川泰さんの『賢者の書』という本を読んだ。自己啓発の本ということらしいが、確かにそんな内容だった。僕なんかはファミコン世代なので、賢者の書なんて聞くとすぐに悟…

雨野次薬
3年前
13

貧乏神が家に来たら

もし、貧乏神が家に来たら僕はどうするだろうか。そんなことをふと想像してみた。無論困るには違いないが、来てしまったものは仕方がない。そう諦められるのが理想だけれど…

雨野次薬
3年前
10

今さら「リバー・ランズ・スルー・イット」の考察

あの頃理解し合えず、でも愛した者たちは妻を含め世を去った。 今は心で語りかける。 この歳で釣りも覚束ない。友達は止めるが、一人で流れに糸を投げ入れる。 谷間に黄…

雨野次薬
3年前
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「やらない善よりやる偽善」の盲点

僕は若い頃からボランティア活動なんてろくにしたことがなかったけれど、30才辺りからまめに従事するようになった。こう書くとなんだか立派な人間のように見えるけれど、…

雨野次薬
3年前
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「大人男子の『超』清潔感ハック」見た目は人のため

「大人男子の『超』清潔感ハック」見た目は人のため

AmazonのKindleでベストセラーになっているから、もう読んだ方も多いかもしれない。僕も四十を過ぎて見た目がだいぶん衰えてきているのは、鏡に映った自分を見る度に痛感している。

見た目が衰えるほどの外見が元々あったのかと言われれば、言葉に詰まるけれど、それでも二十代の張りや潤いはもはや見る影もない。なので、せめて人に不快に思われない程度には外見を整えるのがマナーというものだ。

本書で強調さ

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新しいものと過ぎ去るもの

新しいものと過ぎ去るもの

両親が今日、2回目のコロナワクチンの摂取に病院へ行ってきたそうだ。稀に発熱などの副作用などが出て、ひどいものになれば命に関わるというから怖い。そんな怖さよりもコロナに罹るほうが恐ろしいとおもって皆んなワクチンを打つのだろう。

実際どれくらいの確率でコロナに感染して死んでしまうのかわからないけれど、とうぜんワクチン接種によって重篤な副作用に陥り、命を落としてしまう確率よりも低いことはないはずだから

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「ここは今から倫理です。」を読んで②

「ここは今から倫理です。」を読んで②

途中になっていた「ここは今から倫理です。」の感想の続きを書こう。前回の繰り返しになるけれど、こういった倫理を考えさせてくれる漫画が売れているというのは、個人的には大歓迎だ。僕の生活の第一の目的は、どう生きるかの問題に取り組むことだから、こうして記事の種にもなってくれるのでとても嬉しい。

ただ残念なことに掲げるタイトルに対して、少々作者の力不足を感じてしまう。知識として倫理を仕入れたけれど、まだそ

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「ここは今から倫理です。」を読んで①

「ここは今から倫理です。」を読んで①

いつも遅れているけれど、遅ればせながら「ここは今から倫理です。」の1巻だけをタイトルに惹かれて読んでみた。どうやら人気が高いようで、アマゾンのレビューの数を見てもそれが伺い知れる。残念ながら続けて読もうとはおもわなかったけれど、こういった倫理を主題にした漫画なんてこれまで寡聞にして知らなかったのでとても新鮮だ。

それに加えて、そんな漫画が人気を博していてドラマ化していることにも驚いた。こういった

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「100%得する話し方」を読んで

「100%得する話し方」を読んで

帯には「1%変えるだけで、仕事もお金も人間関係もバッチリ」とでかでかと太字で書いてある。僕も人間関係には常に悩まされているので、何か改善するヒントが少しでもあればと手にしてみた次第だ。

結論を言えば、個人的に収穫はなかったけれど、コミュニケーションが苦手という人には有用かもしれない。ただし条件があって、相手がこちらと会話をしようという気持ちがあった場合、ということが前提になっている。

基本的に

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コロナ禍と一杯の紅茶

コロナ禍と一杯の紅茶

きっと僕のせいなのだろうけれど、嫁さんがこの世を憂いている。彼女は客商売をしているものだから、お客さんとのやり取りでコロナの話題はよく出てくるのだ。皆がみな異口同音にコロナ禍の不安を訴えるそうだ。その度に嫁さんは暗い気持ちに襲われるという。

というのも、どうしてそこまでオロオロすることがあるのか。テレビなどのマスメディアに与えられた情報だけに頼らず、自ら積極的に情報を求めていかないのか。どうして

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正しい働き方とは

正しい働き方とは

僕にとって働くとは平たく言って、奉仕活動であり、学んだことの実践の場だ。もちろん生活の糧を得るためというのは前提にあるけれど、それのみを目的置くということは正しい労働観とは言えないだろう。

というのも、生活の糧を得るというのは人間の動物として当然の行為で、謂わば本能に従った行動に過ぎないからだ。命をつなぐため猫が鼠を追うのと選ぶところがない。

従って、自分や自社のみの利益追求は、単なるエゴだ。

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結婚にはメリットしかない

結婚にはメリットしかない

自慢じゃないが、僕の収入は低い。月にして13万程度、年にして150万ちょっとだ。40過ぎの中年がこれっぽっちの収入でよく我慢できるものだ、俺なら嫌だね。と、二十歳そこそこの学生に言われたのは忘れられない思い出だ。

強がって言うわけじゃないけど、収入が低いことはあまり気にしていない。とはいえ、人に言えば変な同情とか余計な軽蔑を受けそうだから周囲には黙っている。本当はもっと気にするべきなのだろうけど

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「妻、小学生になる。」の感想

「妻、小学生になる。」の感想

設定は嫌いじゃない。未知の読者のために説明すれば、10年前に最愛の妻の新島貴恵を交通事故で亡くした夫の圭介と娘の麻衣は、その間家族の死を乗り越えられずに失意のうちに暮らしていた。そこへある日突然亡くなったはずの貴恵を名乗る小学生が現れる。

どうやら10年前に死んだ貴恵が転生した姿だということがわかって、家族は再開を喜ぶ。けれど妻は現世では他の家庭の子供、白石万理華として生活しているため新島家には

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孤独に生きること

孤独に生きること

さいきん『ズームバック×オチアイ』というNHKの番組を初めて観た。落合陽一さんが出演されていて、社会の諸問題に対して氏が意見を述べるという番組のようだ。今回は「孤独論」という内容で孤独について、特にコロナ禍の下での孤独を取り扱っていたのだけれど、最後まで興味深く観ていた。

感想としては、落合さんと僕の問題意識は共有できると感じたのだけれど、結論がちょっと違うと感じた。落合さんはテクノロジーの可能

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本の読み方について

本の読み方について

読書の方法といえば最近まで話題になっていた速読だけど、これはもう科学的に否定されてしまったようだ。要するに単なる飛ばし読みの技術だということで決着が付いたそうだ。僕は1頁読むのに1時間も掛かったりすることもあって、速読はしようと思ってもできなかった。

あるいは僕の遅読は熟読のようにも見えるけれど実際には違って、単に理解が遅いだけだ。他人よりも頭の回転が遅いのか、そもそも知能が足らないのかわからな

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「JKハルは異世界で娼婦になった」から観る「男尊&女卑」

「JKハルは異世界で娼婦になった」から観る「男尊&女卑」

知らない人のために簡単に紹介しておくと、主人公の小山ハルは交通事故で異世界に転移してしまう。が、異世界転移モノのではお決まりのチート能力も何も持たされず、しかし過酷な男尊女卑の中世世界に放り出されてしまったため娼婦になって食いつなぐという話だ。

それだけ書くと悲惨な物語だけど、高校時代から売春をしていたこともあり、自分の性を売ることにさほど抵抗がないせいか、すんなりと置かれた環境に順応する強かさ

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『賢者の書』を読んで

『賢者の書』を読んで

喜多川泰さんの『賢者の書』という本を読んだ。自己啓発の本ということらしいが、確かにそんな内容だった。僕なんかはファミコン世代なので、賢者の書なんて聞くとすぐに悟りの書を彷彿してしまう。ゲーム脳、ここに極まれりか。

知っている人も多いと思うが『賢者の書』とは、ドラゴンクエスト3に出てくる賢者に転職するために必要なアイテムで、世界に一冊しかないので一人しかなれないというレアアイテムだ。ただし、もし旅

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貧乏神が家に来たら

もし、貧乏神が家に来たら僕はどうするだろうか。そんなことをふと想像してみた。無論困るには違いないが、来てしまったものは仕方がない。そう諦められるのが理想だけれど、はたしてそんな悠長に構えていられるものだろうか。

ある日家に帰ってみると、床の間に貧乏神が鎮座しているのに気づく。聞けばしばらくここに厄介になると言う。どうにかして追い払いたいところだが、そう簡単には出ていかないことは容易に想像がつく。

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今さら「リバー・ランズ・スルー・イット」の考察

今さら「リバー・ランズ・スルー・イット」の考察

あの頃理解し合えず、でも愛した者たちは妻を含め世を去った。

今は心で語りかける。

この歳で釣りも覚束ない。友達は止めるが、一人で流れに糸を投げ入れる。

谷間に黄昏が忍び寄ると、すべては消え、あるのは私の魂と思い出だけ。

そして川のせせらぎと四拍子のリズム、魚が川面をよぎる期待。

やがてすべては一つに溶け合い、その中を川が流れる。

洪水期に地球に刻まれた川は時の初めから岩を洗って流れ、岩

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「やらない善よりやる偽善」の盲点

「やらない善よりやる偽善」の盲点

僕は若い頃からボランティア活動なんてろくにしたことがなかったけれど、30才辺りからまめに従事するようになった。こう書くとなんだか立派な人間のように見えるけれど、そうではなくて、単にそうしなければいけない立場になっていたというだけの話だ。

たとえば妻や親への献身と、ときどき町会の奉仕活動などがそうだ。なんだそんなことかと思うかもしれないが、馬鹿にしてはいけない。どれも疎かにしていいものではないのだ

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