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#ウクライナ

ウクライナ戦争の教訓

ウクライナ戦争の教訓

まだウクライナ戦争は終結したわけではないが、現在の状況で考えられることを書いてみた。

➀アメリカはあてにならない

バイデン大統領は戦争の勃発時にロシアと直接戦うと、第3次世界大戦になるから直接は戦わないという趣旨の発言をした。アメリカは核保有国とは直接戦わない。日米安保条約が存在しても、核保有国に日本が攻撃された場合、日本は単独で立ち向かわないといけなくなりそうだ。

 ②通常兵器の増強は抑止

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ウクライナ戦争は停戦が近い

ウクライナ戦争は停戦が近い

来年は重要な選挙がいくつかある

①来年(2024年)には、1月に台湾総統選挙、3月にロシア大統領選挙、11月にアメリカ大統領選挙。

台湾は大陸寄りの国民党が勝利する可能性が高い。

台湾は政権が交代するようになってから、8年ごとに政権が交代しており、次は国民党の番である。独立指向の民進党が敗北すれば、台湾への武力侵攻の話は、一旦、後退すると思われる。もちろん、台湾有事の可能性がなくなるわけでは

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インドについて

インドについて

 ①独創性

 私は一時期、図書館学の勉強をしていたことがあるが、インドの本の分類法を知って驚きを隠せなかった。日本の分類は米国の十進分類法の応用、日本化でしかないのだが、インドのものは米国の分類とはまるで異なり、非常に独創性に富んだものであった。それはコロン分類法という呼称を持ち、数字と記号とアルファベットからなっていて、一緒に勉強していた学生から「まるで数学みたいだ。」という声が出たほどだ。

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ウクライナと台湾は違う

ウクライナと台湾は違う

 ウクライナが負けると台湾がやられるという主張が見られるが、ウクライナと台湾は別の話である。

 ①台湾と国交のある国は十数か国しかないし、台湾は国連にも加盟していない。中国が台湾を攻撃しても、中国の国内問題ということにして逃げてしまう国が多いと見られる。

 ②一帯一路に参加している国は120以上あり、中国に援助してもらったり、中国との経済交流で利益を得ている国は多く、中国の経済規模が大きいこと

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歴史は繰り返すー2020年代は1960年代のリバイバル➀

歴史は繰り返すー2020年代は1960年代のリバイバル➀

➀「我々は両親よりも祖父母である」という言葉を読んだことがある。歴史には30年周期と60年周期があり、この言葉を歴史に適用すると、30年周期(両親に似る)と60年周期(祖父母に似る)のことを指しているという解釈が可能である。

➁30年周期は、1950年代、1980年代、2010年代が保守化の時代だったことをかえりみると、理解しやすい。60年周期は、景気循環のコンドラチェフの波や時計の一周の60分

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ロシア東欧はヨーロッパの東南アジア

ロシア東欧はヨーロッパの東南アジア

➀『文明の生態史観』

梅棹忠夫は、西欧と東欧の関係と東アジア(東北アジア)と東南アジアの関係との間に共通のものを見出している。おそらくこの比較は正しい。ただ梅棹は日本を特別視し過ぎているきらいがあり、その点には同意できないが。

梅棹氏の図にある日本のところを東アジア(東北アジア)に書換えれば、この図は合っている。

➁ では、ロシア東欧がヨーロッパの東南アジアだとすると、対応する国はそれぞれど

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西ヨーロッパ=東アジア 

西ヨーロッパ=東アジア 

前にロシア東欧はヨーロッパの東南アジアという文章を書いたので、今回は東アジア(東北アジア、外務省の分類だと北東アジア)と西欧の比較を書いておきたい。

①中国は東アジアのギリシャ、ローマ

 中国は、この地域の基層文化を創造したから、ギリシャ、ローマに該当する。これには異論はないだろう。ギリシャの哲学者に当たるのが中国の諸子百家で、ローマ帝国に当たるのが漢である。

②韓国、朝鮮は東アジアのアイル

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