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共有帳【(。・ω・)フムフム..】

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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く… もっと読む
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2019年10月の記事一覧

目の前の世界に対して繊細に生きていくということ

目の前の世界に対して繊細に生きていくということ

「かなえさんは本当に褒め上手だから!」
「毎日必ず一個は褒めポイント見つけるから」

と職場の店長と、エリアマネージャーに褒めていただいた今日。

*

褒めるのが上手いかどうかは分からないが、「人の変化」にはとても敏感だし、「人のいいところを見つける」ことは得意だと思う。

「今日のお化粧綺麗だな」
「あ、髪型変わった」
「いつもと違うリップしてる!秋色いいな~」
「靴のその青、めっちゃ綺麗でお

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「ポーランドwww 確かにそれは需要ないです」

「ポーランドwww 確かにそれは需要ないです」

「どうしてポーランド語にしたの?」

と僕はよく聞かれる。

僕の場合、その理由は歴史にある。高校生の頃、世界史の授業を通してユダヤ人の歴史を知り、そこからポーランドという国に興味を持つようになった。

しかし、「ポーランドに行ってみたいな」と思わせてくれたのは、ポーランドの音楽だ。ピアノを習っていた弟が参加したピアノのコンクールで聴いた『子犬のワルツ』、そして『英雄ポロネーズ』に魅了されたとき、

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共感はしなくていいが、譲歩はあった方がいい。

共感はしなくていいが、譲歩はあった方がいい。

わたしは人は分かり合えない、と思っている。

そして、まずは分かり合えないことが前提である必要があると思っている。

わたしの母親は自分の信じる正義が強すぎるタイプで、「家族なんだからこうあるのが当たり前だ」という押し付けがヘビー級だった。おかげで母以外の家族は彼女の正義に苦しめられてきた。私は彼女の押し付けがましい「こうあるべき」に何度怒りを覚えたか……具体的なエピソードを話すと弊家族の不和のヤ

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軍政時代以降最大のデモ  ポップ・カルチャー上でも知っておいたほうがいいチリの悲しき歴史

軍政時代以降最大のデモ  ポップ・カルチャー上でも知っておいたほうがいいチリの悲しき歴史

どうも。

チリでのデモがすごいことになってますね。これ、先週の金曜に首都サンチアゴで行われたデモですけど、これで120万人くらい参加したんですよね。この市の人口の5分の1ですって!いかに事態が国民的にかなり深刻なことかがわかるでしょう。

民衆の怒りが止まらずに、いたるところで護衛の軍隊と肉体的な暴力の応酬もあれば、銀行のATMに火をつけたり、スーパーが略奪に遭ったりなどの行為も見られたりします

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小学校の漢字のテストで満点を取らなければ納得出来なかった人ほど、大人になって生きづらくなっている。

小学校の漢字のテストで満点を取らなければ納得出来なかった人ほど、大人になって生きづらくなっている。

別に、完璧じゃなくても良かった。

遅刻も、早退も。ましてや休むことも駄目なことだと思っていた。真面目に歩いて学校に行く。列を乱さず、枠から出ることを恐れていた。個性とか才能とか。そんなものはいまも見つかっていない。それでも過去のわたしにあった可能性を小さくしたのは、紛れもなくわたし自身でした。

返事は元気よく。
ティッシュとハンカチは必ず持っていた。けれどその出番は、数えるほどしかなかっただろ

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高校生に対して「街に興味を持ちましょう」と言われても。

高校生に対して「街に興味を持ちましょう」と言われても。

市内の某高校で、「地域のことを考えて自分たちで何ができるか考えよう」的なワークショップに、地域アドバイザーとして参加した。

率直に「こんな予定調和なことに税金使うのやばくない?もっとなんかできるはず。」と思ったので思わずツイートしてしまったお節介でめんどくさい人間は私だ。

あまり内情を詳しく知らず、呼ばれたからなんとなく面白そう、最近の高校生ってどんな感じだろうという好奇心だけで出向いたので、

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短編小説 『君は教室で浮いていた』

短編小説 『君は教室で浮いていた』

僕がその変化に気付いたのはある麗かな春の日だった。
幼馴染のあの子が、少しずつクラスの中で浮き始めた。

最初は誰も気付かないほど微かであったが、周囲の女子が彼女のことを純粋な瞳で陰で笑うようになり、クラスの中心的な男子も彼女を冷ややかな目で見るようになっていった。

時が経つと、クラスは彼女を嗤うことをやめた。
彼女は日増しに空気のようになっていき、彼女の存在に気付いているのも僕だけになってしま

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音楽を知るという事

音楽を知るという事

飲み屋で知り合った人と話をしていて、「〇〇が好きなんだよね」、「ああ、あれね」、「えっ!?なんで知ってるの?」という会話にちょくちょく出くわす。
会話から察するに10人中10人知っているような事柄/人物ではなく、周囲と話していても自分しか知らないことから、自分だけが知っているという感覚が生まれたことから発せられた言葉だった様に思う。この時〇〇に当てはまるのはとあるミュージシャンの名前だったのだけれ

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自己責任論の拡大について

自己責任論の拡大について

事実世界のいたるとこで、労働者や貧しいものたちの液化が始まっていた。特にいちじるしいのは集団的な液化であった。大きな工場で機械の運転が不意に停止し、労働者たちがいっせいに液化して、ひとかたまりの液体になり、小川になって戸の隙間から流れ出したり、壁を這い上って窓から流れ出したりした。(安部公房「壁」第三部、赤い繭)

前々回、「”ありのままの私”幻想」の中で自由とは水のようなものだ、と表現しているの

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社会の憎悪を超える武器としての無知〜レペゼン地球セクハラ騒動を軸に〜

社会の憎悪を超える武器としての無知〜レペゼン地球セクハラ騒動を軸に〜

レペゼン地球炎上問題数ヶ月前、レペゼン地球という音楽グループがセクハラ騒動で大炎上したことがあった。私もこの件については一通り目にしてとても差別的だと思ったし、炎上後もどんどん煽っていくスタイルに嫌悪感を覚えた。ドーム公演が中止になったと聞いたときには正直「ざまぁ」とスッキリした。

まあ、Twitterの噂も72時間、ということでそのうち忘れていたわけだけど、本日、HUFFPOSTからDJ社長が

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許すことに肯定的な人

許すことに肯定的な人

テキサス州。白人女性警官のアンバー・ガイジャーが自分の部屋と勘違いして黒人男性のアパートの部屋に入り、アイスクリームを食べながらソファの上で寛いでいた男性を不審者として撃ち殺す、という痛ましい事件が起こりました。

どう考えても女性警官のアンバーが悪いのに、加害者が「白人」で被害者が「黒人」だからという理由で、アンバーに無罪判決が出そうになっていて、こんな理不尽なことがまだ起こっているなんて…と遺

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おちこんだひとへ

おちこんだひとへ

僕は「落ち込まない人」よりも「落ち込む人」の方がいい文章を書けると思っています。付け加えるならば「落ち込んだところから這い上がった人」や「希望を見出した人」が人を惹きつける言葉を手に入れると思っています。感受性という「フラジャイルな装置」は、ふいに身体の中へ飛び込んできた小石を時間をかけて真珠に変える力があります。

その繊細な感受性は、時にあなたを苦しめるでしょう。あらゆる力には功罪が伴います。

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