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共有帳【(。・ω・)フムフム..】

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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

ある日本人少女と、ハリウッド大女優との出会い

ある日本人少女と、ハリウッド大女優との出会い

ハリウッド黄金期とデボラ・カー
かつてデボラ・カーという女優がいた。
1921年イギリスに生まれた彼女は、19歳でイギリス映画でデビュー、その後1940年代後半にハリウッドに招かれた。
以降の活躍は、映画ファンにはよく知られるところで、また彼女の名前を知らずとも、その名作の数々をご存知の方は多いだろう。

「地上より永遠に」(1953年)
「王様と私」(1956年)
「めぐり逢い」(1957年)

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『モモ』は傾聴とリーダーシップの書だった | きのう、なに読んだ?

『モモ』は傾聴とリーダーシップの書だった | きのう、なに読んだ?

『モモ』を久し振りに再読した。

『モモ』を初めて読んだのは小6の時。中学入試の面接の待ち時間に読む本を買おうと、書店で偶然手に取ったものだ。以来約40年、大切にしてきた。今も本棚のトップポジションに置いてある。

この物語の世界では、人々はゆったりと生活を楽しんでいた。世間話をし、自然に親しみ、子どもたちは空想にふけっていた。しかし、時間泥棒がいつのまにか人々の間に忍び込み、「時間を節約して貯蓄

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燃えたアマゾンと、もののけ姫のことば

燃えたアマゾンと、もののけ姫のことば

 アマゾンの火災が話題になってますね。日本での報道が遅いという意見が上がり、JICAとアマゾンの歴史や、森を切り拓いて作った大豆を日本が輸入している事実に触れて「日本も片棒担いでる」と主張する記事も出てきています。どれも賛成できるという意味で、正しいと思う。でもそれ以上に感じたのは、当たり前の事実って非常事態が起こるまでホントに見向きもされないんだな、ということなんです。

日常にドラマはない 恥

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過激化する香港デモの真実|周庭

過激化する香港デモの真実|周庭

香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。長期化しつつある香港の騒乱。日本のテレビでも過激なシーンが流れていますが、それは香港人の一面にすぎないといいます。(翻訳:伯川星矢)

御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記
第29回 過激化する香港デモの真実
今この瞬間(2019年8月18日)、わたし

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ボサノヴァは恋人と聴くものでしょ?〜ジョアン・ジルベルト2004年来日公演体験記

ボサノヴァは恋人と聴くものでしょ?〜ジョアン・ジルベルト2004年来日公演体験記

「ボサノヴァは恋人と聴くものでしょ?」
彼女の口から出た思わぬフレーズに一瞬たじろぐ。喉から出かけた言葉を一旦引っ込めて、口から出るはずだった言葉が頭の中をぐるぐると旋回しているのを感じる。言葉を選ぶ自分の、なんて気の小さい男なんだろうなんて短い時間で思ったり。反芻し逡巡するのは僕の癖。予想もしない事を投げかけてくるのはいつも彼女の方。
「なんだって?」
「だから、ボサノヴァは恋人と一緒に聴くもの

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「黒い雨」もサンパウロで実体験!アマゾンが大変なことに!大統領は許せない言い訳も。

「黒い雨」もサンパウロで実体験!アマゾンが大変なことに!大統領は許せない言い訳も。

どうも。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の特集のシメをしたかったのですが、ちょっといてもたってもいられないことがあったので、海外エンタメ・ネタに絡めた感じでいきたいと思います。

もう、ニュースで見た方もいらっしゃるかとは思いますが

アマゾンの熱帯雨林の火災が止まらない勢いです。このCNNをはじめとした報道があり、世界の人々が驚きとともに受け止めている状況です。

このように

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共感煽動時代の「バートルビー」

共感煽動時代の「バートルビー」

僕は大学時代文学部にいたのですが、後にアメリカ文学専攻になる前は哲学科に所属していました。アメリカ文学をやるようになって最初に衝撃を受けたのは、ゼミの1つ目のリーディング課題でハーマン・メルヴィルの短編小説「バートルビー」を読んだ時です。この短編はかなり意味不明な小説の一つで、書記のバートルビーが、ある日を境に全ての書記の仕事を放棄。その時に必ずこういうのですね。

"I would prefer

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みんなの「み」の穴の中

みんなの「み」の穴の中

心は言葉でできている、と言ったのはジャック・ラカンだ。
それで最近は、「み」のことが気になっている。
「わかりみ」の「み」は「みんな」の「み」だって思うから。
でも、みんなって一体、誰だ?

わかりみが深い、優しみがある、うれしみ、よさみ……。この数年のうちに、たくさんの「み」が周囲に溢れた。いずれの「み」も新鮮な響きをたたえている。使うと楽しく、小気味が良い。けれども、どうしてだろう。「み」が増

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女児誘拐の疑いで通報、そして真実へ。

昨日、娘と2人で新幹線に乗っていたら誘拐犯と勘違いされて通報される、というショッキング、ある種ユーモラスな出来事があった。

久々にTwitter的な出来事だなあと思ってその件を呟いたら、思いのほか反響があり、さらに妻がnoteに綴ったことも相まってネットニュースになり、今はテレビから取材の申し込みまでぼちぼちある。

そして、ある程度話が広がったということは、いまやインターネットと風物詩ともいえ

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なぜ70年代のレコードは音がいいのか?『スタジオの音が聴こえる』より、イントロを公開。電子書籍配信中!

なぜ70年代のレコードは音がいいのか?『スタジオの音が聴こえる』より、イントロを公開。電子書籍配信中!

 音楽とは時間の芸術である。音という空間を伝う波が、絶え間ない今という瞬間の上で、もつれてはほどけていく。かつて音楽はその全てがライブであり、その場限りの一回性のものだった。しかし、19世紀後半、レコードという記録媒体が発明されたのを機に、それまでもっぱら家で演奏して楽しむための楽譜の購入といった、ささやかなものだった大衆の音楽消費が、レコードを買い、そこに録音された音楽を再生し鑑賞するというスタ

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役に立つかどうかわからないものの重要性

役に立つかどうかわからないものの重要性

「確実に」「すぐに」役に立つとわかっていることだけにしか興味がない人がいます。

「学校で教わる勉強なんて社会に出ても役に立たないから、意味ないよ」って決めつける学生さんを結構見てきました。

※ 君、社会に出たことないよねっていうツッコミをしたくなるところですが、心から意味ないと思っている学生さんにそんなこと言っても意味ないので、言っちゃダメです(笑)

学生さんに限らず、大人にもいます。昔、何

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