フォローしませんか?
シェア
夜間.
2022年8月13日 00:16
『めがねがひつようです』おしえて。どこにも、逃げられないから、目をつぶるの。目をつぶると殺されちゃうから、目をあけて、ただようように目をうようよさせていたら、ようやく眠れて、そうしたら、いつの間にか目が覚めて、また繰り返すの。繰り返すほど、このまま目をあけない日を考えるけれど、もしほんとうに目がこのままあかなくなったら、そのときに、あぁ、生きたかったなってきっとおもうの。生きていた
2022年10月20日 21:59
『積年の思いが皺』ヤバいくらい手をかけている日常が圧倒的に映えないから首を傾げて立っていてもそれが日常かさ増しの食事で立体感を味わうふりをして財布の顔色伺っているのなんで異常肉を食べたら罪悪感くらうの周りがとやかく言うから草を食べてみるの花の命は人の死に捧げるのに相応しいって彼ら平気な顔で殺戮繰り返してさっき恨んだすれ違いを見て見ぬ振りできたならわたし人でなし
2022年10月26日 01:05
『君に夜をあげる』日が昇れば日が昇れば消える星の光を数えることができない想像するのあの星座には物語なんてほんとはなくて私との思い出だけ残ればいい踊っている地球の上でしがみ付いて光を眺める明るいうちは海と約束して夜になれば星を見つめるどうしたいとかこうしたいとか私にはあっても今日はここにあってそういう私はここにいる日が沈めば日が沈めば解放されるんだ全
2022年12月22日 01:46
2022年9月12日 21:41
好きって言って、嫌いって言う。嫌いって言えば、好きって言ったことになってしまうね。だから全部、取り消したい。おしまいが始まりなら、永遠に途中。変化の中に永遠があるから、きみの作った永遠もどきは、あの頃で止まったんだ。停止ボタンを忘れて、さようならと言った。すべて取り消しするつもりだったのに。愛、冷めて固形。
2022年8月7日 23:53
『まよなかになるまえ』あしたがこわいな。いつまでたっても、あしたがこわいな。もうすこしできょうになる、よるがながれてあさになる。ねむってしまえば、あれもこれもかんぺきになって、だいじょうぶだよって、ほほえんでくれたらいいのに。ねむらないとこまるのに、こまることがこわくて、ねむれないんだよ。きょうのひるにかんがえたこと、いつのまにかわすれちゃった。きのうのよるにかんがえたこと、わすれてたのに
2022年6月8日 23:14
『おじいちゃんおばあちゃんたち』昔はおじいちゃんおばあちゃんっていう存在は変わらないと思ってたわたしもわたし達も同じおじいちゃんおばあちゃんになるんだと思ってたのに小さい頃にいた街のおじいちゃんおばあちゃんはもうほとんどここには居なくなってしまって今いるおじいちゃんおばあちゃんはおじいちゃんおばあちゃんであっておじいちゃんおばあちゃんじゃないおじいちゃんやおばあちゃんにはこう
2022年6月3日 21:36
『風のつよい日』風の強い日わんころ君は枯葉になりたい歩道の脇の小さく真っ直ぐな乾ききった溝のトンネルコロコロ駆ける葉っぱにおいつけ追い越せ君も風のように駆け抜けたいその溝ぴったりの体沈ませて枯葉のように突き進みたいジャストフィットわんころ溝に挟まれてただコロコロと転がるように疾走したい風の強い日君の名前は風子あだ名よりも正しく呼んでもらえると目をぱちくり
2022年5月29日 03:11
『しっぽ』かつてみんなぼくを殺したがったなぜならわたしが天使だったからぼくを殺せば答えが見つかるとわたしがいるからみんな苦しいんだとふと世界は気づいてしまった明日なんかいらないから手早く答えを引き摺り出したがった大切なものなんてみんな分からなくなってしまったわたしは怯えてぼくは逃げる決意をしたわたしは何も守れなかったぼくはみんなを見捨てたんだみんなに生きてほ
2022年8月1日 23:41
『片手タバスコ』綺麗な景色のために生きてなんかいない。私、今日だけじゃ終われない。あの時、どう?この素晴らしい景色、最高でしょう。って全て一緒に終わらせようとした、あなたが許せない。許す、許せない、が私の中の問題だとしたら、全て私の勝手だから、このさき永遠に許せない。ただ幸せを願っただけの、手をいっぱいに広げて咲いてるこの人たち嘲笑ったあなたを許せない。あなたが嘲笑われるのを見届ける
2021年10月11日 02:51
『灰色のため息』ため息に色はない 重いだけの二酸化炭素吐いて仕舞えば もう元には戻せない過去と一緒に手放したつもりでも目がくらむ不安と恐怖と戦いながらたまにはネガティブとも仲良くしたい愚痴も弱音も 一緒にさようなら希望が見えそうにないその重たく続く雨雲にも飽き飽きしてきた 憂鬱だ少し階段に腰掛けて 空を見つめる繰り返しているようでいつ
2022年5月18日 23:02
『無重力』カーテンを開けたくない日だってある布の隙間から覗く川のように細長いだいぶ明るくなった空を見上げている広がりを感じられないこの部屋で水色の平面な空が1番狭く見える薄暗い部屋の中で過ごす午前重力に抵抗できない抑えられてここから動けずに時間だけ無重力で通り過ぎて行く過去と未来の境界線が曖昧になればなるほど今が姿を見せず大量に去ってゆくそれが今日は幸せ細長い空
2022年5月22日 10:01
冬浴びて誇る数多の桜より初夏一本の芍薬なりたし冬浴びて誇る数多の桜より初夏一本の芍薬なりたし初めて芍薬を見たとき、一輪の、淡く儚そうなのに、華奢な細長い茎で背筋を伸ばして、花の重さにものともせず、凛として咲く様子に、驚かされました。桜も大切で好きだから、また言葉にしてみたい。けれど、私は芍薬が好き。私は芍薬を去年初めて見て、それから今
2022年5月25日 19:03
『忘れた買いもの』花器を買った茶色と青で深い海を思い出せるような色のケーキ屋のアイスを買った冷凍のソフトクリーム店主が少し寂しげだった水を買った隣の隣の隣の県から運ばれて来たペットボトルマウントレーニアを買ったコンビニの店員さん少しやさしく手渡してくれた数枚のお釣りとレシート日傘は買わなかった気に入る生地のものがなかった一昨年失くしてそれがまだ残って