夜間.

誰にも届かない夜をつくる。

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『灯』

『灯』 彼に言われて、消えたんだ。 彼は、言っただけ。 言われて無くなるくらいに、小さい命だった。小さくて、弱かった。それだけだ。彼は、言っただけ。 何の、どこが良いの。 確かにあった、小さな命だった。弱かった。 彼が言わなくても、事実だったんだ。そして、消えた。小さな小さな、たましいだった。 君が消したのは、君が消さなくても、きえたんだよ。 でも消えて良かったの、私は。

    • 『ミルクチョコだと思って食べた』

      『ミルクチョコだと思って食べた』 

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      • 『自由に飛べたら』

        『自由に飛べたら』 いつだって気にしない。そんな大人になりたかった。自由気ままに生きたかった。具体的な目標はない。漠然としてるから、いつも可能性を感じた。

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        • 『青さが羨ましかった』

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        • 駄文 da bun
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        • 芍 shaku
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        • 鏡 kyou
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        • 夜 yoru
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        • 花 hana
          12本
        • 秋 aki
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        記事

          『愛くるしいかがやきを捨てて』

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          『愛くるしいかがやきを捨てて』

          『星が消えても』

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          『星が消えても』

          『いたって ここは宇宙』

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          『いたって ここは宇宙』

          駄文 6

          詰まりに詰まった理想を流して、洗面台。

          『わたしが涙したのは』

          『わたしが涙したのは』 そういうのに使ってよ。奇跡を残すような、さ。なんでも見えるんでしょ。なんでも喋れるし、まだこの中に吸収できる余地はあるのなら、それなら、悲しいって、それだけでいっぱいにならないでよ、もっとわたしを見て。 そうだったね、悲しいと思えるって、とても素晴らしいさ。君が涙したのは、君の心が綺麗だからなのかもしれないけれど、わたしが涙したのは、わたしが、わたしでいるのを辞めていないから。 いくつもの悲しい場面がこれまでもあって、これからも、この先もずっと、

          『わたしが涙したのは』

          『ありえないことだって、無限大だって』

          『ありえないことだって、無限大だって』 ありえないことだって、無限大だって言い張って、大木のように構えてやろうと思う。動けないってことが言いたいんじゃなくて、気にすんなって言いたかったの。手鏡で、君から受けた暴論の光線を、残らず全て跳ね返して、堂々として立っていたい。言うだけなら容易いよって、その言葉をそっくりそのままプレゼントするね。一つ一つ、覚えているわけじゃないけれど、強く強く爪を立てながら握り潰すようにして遠くへ投げたいな、僕の人生に必要ないその文句。握り潰せるくら

          『ありえないことだって、無限大だって』

          『間違ってた』

          『間違ってた』 君が、間違ったって言ってた。 進むべきはこっちじゃなかったんだって。 君といると、私が間違ってるんじゃないかって、 思えてくる。 君といて幸せだなって、思った時間は 幻だ、嘘だったんだ、って 君が言ってた。 そうか、幻になったんだ。 嘘なんかじゃなかったのにな。 自分は最悪なんだって、思った。

          『間違ってた』

          駄文 5

          信号の背中見ると、切なくなる。怖くなる。 私、来世は信号機かしら 来世くらいには、人間の埋葬も機械が行なっていて、 機械が看取ってくれる。そんな感じになってんじゃないかって 全部機械に呼び出されて用意される飲食店見て思った。 物と目が合う時があって、もしかしたら知ってたあの子は、ここにいるかもしれない。 信号の背中、頼もしく逞しい。

          マガジンの区分けは、私の中の把握してる人格に名前をつけて、それに当てはめて分けてます。正確じゃありません。適当です。

          マガジンの区分けは、私の中の把握してる人格に名前をつけて、それに当てはめて分けてます。正確じゃありません。適当です。

          『風で揺らぐ色』

          『風で揺らぐ色』 気になることを言っていた。あれ、気のせいかな。なんか引っ掛かるんだよな。って言ってる内にも色褪せてきて。 脳内再生繰り返してる。何度も何度も、繰り返しても肝心なとこが聞こえない。大事なんだっけ。何度も思い出そうとするのに、そこには靄がかった灰色の空虚があるだけ。それって大事なんだっけ。 あの子が目をキラキラさせて聴いてくれた曲、君のための曲だって言ったら、笑う? 君が、って言ってるその時間は、私のためだっていったら駄目なのかな。全部全部、君のせいで台

          『風で揺らぐ色』

          『寝付けない夜に星空を想う』

          『寝付けない夜に星空を想う』 あなたが僕を見るっていうことは、僕越しに小さな絶望を見るっていうこと。 僕というレンズを通して、違う光を見つけられる代わりに、君の世界になかった闇が君の心に棲みつくんだよ。 君にはなかった絶望が君に訪れる。 君になかったものが見えるっていうこと。 それは時に光として寄り添ってくれる。 でも君は、気軽に僕を忘れるんだろうね。 だから僕は、一人の絶望に押し潰されないように、たくさんの人に出会いたい。たくさんの人、できる限り多くの作品に。

          『寝付けない夜に星空を想う』

          『音が聴こえる』

          『音が聴こえる』 テレビの音が聴こえる。それが、くだらない内容ならよかった。けたたましい。世間の出来事について教えてくれる。世の人の一般的会話としてさもこれが手本です、と言わんばかりに自信ありげな口調で、演技が繰り広げられる。演技だ。流れるような時間。自然さを作り上げている。作り上げられた、嘘だ。くだらないんだったら、よかった。 あれを見る時、白黒に見える。広告チラシのように沢山の情報で溢れているのに、生きているように見えない。 広告チラシだって無限じゃない。 くだら

          『音が聴こえる』