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店舗経営編~時代を先読むチカラ~

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小さな店は【先手を打つ】に限ります。小さな店の運営を20年以上続け、売上もそれなりにあります。運営/経営/店の切り盛り/世相とこれからにについて書いてます。
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#店舗運営

都市生活における「自炊」【八百屋から見た“食”no.7】

都市生活における「自炊」【八百屋から見た“食”no.7】

私は(特に都市部において)
【自炊=時間と労力のぜいたく】と捉えています。

巣ごもり生活で自宅調理は一時的に増えました。
それでも大きな流れとしては、自炊しない生活に向かいます。
人口動態の変化(人口減と高齢化)、前後5年の暮らしぶりを想像するに自宅調理は1世帯平均1日1食(週3-5食)がイイトコでしょう。

そんな2022年以降の生活環境下でも
自炊前提の八百屋/食材屋ができるアプローチとはな

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今後も長く続けたいなら休もう。週休2日制へ。 【八百屋から見た“食“no.6】

今後も長く続けたいなら休もう。週休2日制へ。 【八百屋から見た“食“no.6】

ひとり親方で法人10期を終えます。
学生インターンからカウントすると八百屋歴20年弱。。
トマトも食べられんかった奴がわからんもんです。
===

先手を打つ。
個人商店の醍醐味はコレしかないと言っていいです。
風を読み帆を張り、たまに風を読まずに突き進むバランス。

丸2年“棚上げ”していた【週休2日・週5営業日制】3月から実施します。
おかげさまでそれなりに盛況。週6営業で大穴があく日もありま

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これからの小売と消費【八百屋から見た“食”no.12】

これからの小売と消費【八百屋から見た“食”no.12】

ここ2年、食品小売業界に訪れた「巣ごもり消費」という名のフィーバー。
今、ようやく平常運転と感じています。

日本社会≒個人消費がゆるやかに(やがて急激に)老衰するのは自明。

今フィーバーしている業態も、じき落ち着きます。
どの業態の消費も、コロナ禍でゲームルールの一時変更があっただけ。
老化・縮小・減退・関心の分散と低下は進み、今後さらにしぼみます。

じゃ、どーするか。
広告で(買いに来ない

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いまが日常。【八百屋からみた“食”no.22】

いまが日常。【八百屋からみた“食”no.22】

以前こんなことを書きました。

コロナ禍の生活観・世界観が日常となりました。
コロナ後の買い物行動を見据えつつ、
街ごとの「浮き沈み」がさらに激しくなります。

ここからは、開発ではなく継続です。
店で買い物するヨノナカではなくなりました。
過去コラム→店は減り続ける

コロナ禍の巣ごもり生活も解消。
2020/21年のような食料品店・生活用品店の特需は過去のものです。

当店沿線ではないものの、

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ヒト&胃袋の縮減と無関心の大波。〜2024年の抱負〜【八百屋から見た“食”no.40】

ヒト&胃袋の縮減と無関心の大波。〜2024年の抱負〜【八百屋から見た“食”no.40】

2024年も美味しい普段遣いを念頭に仕事します。

いつのまにかフォロワー100名超えてました。ありがとうございます。
2023年の抱負は継続しつつ、2024年になった今思うことを列記します。

◇経営の最適化(≒個人労働/行動範囲の最適化)
◇(働く)ヒトがいなくなる中の運営
◇食資源が減りづづける中の運営
◇〃→それでも野菜&コメは余っちゃう問題
◇労働のスコア化(単価&軽作業化)
◇食事のス

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人手不足を言語化する【八百屋からみた“食”no.45】

人手不足を言語化する【八百屋からみた“食”no.45】

人口動態の統計で明らかな通り、日本人の年齢別人口が最も多いのは75歳前後の各年代。近年毎年200万人の日本人が高齢者&後期高齢者となり正社員やアルバイトといった労働市場から消えています。

かたや就職やアルバイトで労働市場に新たに参入する日本人は毎年85-90万人。

ざっくりとした計算ですが1年進むたび、差引100万人以上の日本人働き手が居なくなっています。実際の人口減以上に働き手が急速にいなく

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