YAMAYA

長野県松本市に住んでいます。 つれづれに気ままに書きたいと思います。たまには、役立つこ…

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長野県松本市に住んでいます。 つれづれに気ままに書きたいと思います。たまには、役立つことを書くかもしれません。 社会保険労務士の登録をしました。中小企業診断士、1級販売士(登録講師)です。

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記事一覧

木村三郎、植月惠一郎編著、須藤温子監修『ハートの図像学 共鳴する美術、音楽、文学』小鳥遊書房

ヨーロッパでは、ハートほど使われるものはなく、特に赤いハートほど、芸術、建築、グラフィック、広告、装飾に用いるものはないらしい。 日本語と違い、ヨーロッパ言語で…

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13日前

カイシトモヤ『すべての仕事はデザインから始まる。 失敗しないデザイン発注』インプレス

発注とはコミュニケーションであるとする。発注者と受注者との間で、適切な情報の交換や共有を行う必要がある。 発注コミュニケーションを支える土台として、 ➀コンテキ…

YAMAYA
1か月前

山口一美編著『ハワイ読本ー日本人がハワイを好きな理由ー』創成社

常夏の島ハワイ。日本人にとってハワイはあこがれの海外旅行先であり続けている。それはなぜだろうか。 ハワイは貿易風が北東から吹く北緯20度付近に位置する火山島であ…

YAMAYA
1か月前
3

早崎郁之『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』SBクリエイティブ

著者が「営業の神様」と呼ばれるすごい人から、3年間弟子入りして教えを学んだことを創作した物語にしたものが、本書だということである。 本書のテーマは、人はなぜモノ…

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1か月前
1

国立科学博物館筑波実験植物園『植物園へようこそ」岩波ライブラリー

植物園へ行ったことはあるのだろうか。動物園に比べると、記憶が定かでない。 植物園の歩き方は、植物の多様性を体感することにあるそうである。キーワードは、「進化」、…

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2か月前
6

近藤一博『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』講談社 BLUE BACKS

欧米では「疲れているのに頑張って働く」ことは、よいことではないと思われ、効率の悪い、愚かな行為と思われているので、疲労の研究が進んでいなかったそうである。 日本…

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3か月前
2

坂口恭平=原作・道草晴子=漫画『生きのびるための事務』マガジンハウス

自ら躁うつ病であることを公言し、「いのっちの電話」と呼んで自らの携帯電話番号を公表し、死にたい人の相談を受けている坂口氏の文章をもとに、精神病院に入院した経験を…

YAMAYA
3か月前
5

尹雄大『聞くこと、話すこと。 人が本当のことを口にするとき』大和書房

著者は多くの人とインタビューセッションを行っているが、本書はいわゆる対談集ではない。 第1章は、映画監督、脚本家の濱口竜介さん 第2章は、教育学者で、琉球大学教授…

YAMAYA
5か月前
1

柳澤静磨『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』ペレ出版

ゴキブリと聞いて、あまりイメージが良くない。著者も、最初からゴキブリが好きだったわけではないと言うが、今ではゴキブリの魅力を広めている。ゴキブリが好きだと言って…

YAMAYA
5か月前
1

岩井直躬『べんつうのはなし 排便の悩み解決』京都新聞出版センター

お腹が張っているのに排便ができないことは、とても不快であり、憂鬱にもなる。便秘で悩んでいる人も多い。著者は、京都府立医科大学附属病院で、長らく大腸肛門疾患の診療…

YAMAYA
5か月前
2

櫻井将『まず、ちゃんと聴く。』日本能率マネジメントセンター

「聴く」とは何か。自分の解釈を入れないで意識的に耳を傾ける行為であると言う。 無意識で耳に入れることは「聞く」、意識的に耳を傾けても自分の解釈が入るときも「聞く…

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5か月前
2

和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社

P&Gジャパンや、日本コカ・コーラで、マーケティング責任者を務めた著者が、メガ・ヒットを連発した経験から、いかにしてヒット商品を生み出すかの秘訣を披露した書籍です…

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6か月前
2

大野朋子『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術』笠間書院

10代のうちから、たくさんの人と会話をして、自己主張をする訓練をすることが必要であるとし、つい無意識に使いがちな言葉を切りかえて、「好かれる自己主張」を身につけ…

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6か月前
1

中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版

成功した人は、どこか運がいいところがあるものだと思うところがあり、自分もそれにあやかりたいと思います。どうしたら、自分も運が開けるのでしょうか。それが、わかれば…

YAMAYA
6か月前

小平奈緒『Link』信濃毎日新聞社

2018年2月18日、平昌オリンピックのスピード・スケート女子500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手が、自ら、子どものころから引退するまでのことを綴ったもので…

YAMAYA
8か月前
5

小川金男『皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」』創元社

著者が宮中の仕人(宮内省の様々な雑務に携わる下級職員)として、宮中で見聞きした体験(明治41年から25年間)を後日、記憶の中で確信がつくものに限って記述したもの…

YAMAYA
9か月前
1
木村三郎、植月惠一郎編著、須藤温子監修『ハートの図像学 共鳴する美術、音楽、文学』小鳥遊書房

木村三郎、植月惠一郎編著、須藤温子監修『ハートの図像学 共鳴する美術、音楽、文学』小鳥遊書房

ヨーロッパでは、ハートほど使われるものはなく、特に赤いハートほど、芸術、建築、グラフィック、広告、装飾に用いるものはないらしい。

日本語と違い、ヨーロッパ言語では、心臓と心の両方ともハートという言葉を用いる。愛、心、魂など様々な概念を含む。飛躍するを意味するサンスクリット語の“hrid”、“krid”に由来すると言う。

バレンタイン・ハートとも呼ばれる「I ♥ NY」は、1977年、ニューヨー

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カイシトモヤ『すべての仕事はデザインから始まる。 失敗しないデザイン発注』インプレス

カイシトモヤ『すべての仕事はデザインから始まる。 失敗しないデザイン発注』インプレス

発注とはコミュニケーションであるとする。発注者と受注者との間で、適切な情報の交換や共有を行う必要がある。

発注コミュニケーションを支える土台として、
➀コンテキスト
②発注者の属性
③受注者(デザイナー)の属性
があり、これらの情報を可能な限りさらけ出していくことで、大きな成果につながる。

ゴールを共有しないと、技法や手法の話に移ることはできない。発注者は、今回のゴールを指し示すべきである。

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山口一美編著『ハワイ読本ー日本人がハワイを好きな理由ー』創成社

山口一美編著『ハワイ読本ー日本人がハワイを好きな理由ー』創成社

常夏の島ハワイ。日本人にとってハワイはあこがれの海外旅行先であり続けている。それはなぜだろうか。

ハワイは貿易風が北東から吹く北緯20度付近に位置する火山島であり、貿易風が心地よさを感じさせ島の緑を育むばかりでなく、島の北東側に多くの雨を降らせ清水が地下に溜り、砂糖を生産するのに必要な多量の水の供給を可能とし、砂糖耕地の労働者として日本から多くの移民が渡ることとなった。

ハワイの島々にポリネシ

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早崎郁之『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』SBクリエイティブ

早崎郁之『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』SBクリエイティブ

著者が「営業の神様」と呼ばれるすごい人から、3年間弟子入りして教えを学んだことを創作した物語にしたものが、本書だということである。

本書のテーマは、人はなぜモノを買うかである。その商品自体をほしいからではないと言う。商品を通じて「人から愛されたい」「誰かに認められたい」のだと言う。この欲求を「スーパーウォンツ」と言い、これを満たすために、モノやサービスを購入するとする。

著者と同名の主人公であ

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国立科学博物館筑波実験植物園『植物園へようこそ」岩波ライブラリー

国立科学博物館筑波実験植物園『植物園へようこそ」岩波ライブラリー

植物園へ行ったことはあるのだろうか。動物園に比べると、記憶が定かでない。

植物園の歩き方は、植物の多様性を体感することにあるそうである。キーワードは、「進化」、「環境」、「物語」、「五感」だそうである。

進化を実感できるものに水草がある。さまざまな水草があり、完全に水中に沈んでいるもの、葉が水面に浮かんでいるもの、植物全体が水面に浮かんでいるもの、葉や茎の大部分が水面から出ているものと複雑であ

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近藤一博『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』講談社 BLUE BACKS

近藤一博『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』講談社 BLUE BACKS

欧米では「疲れているのに頑張って働く」ことは、よいことではないと思われ、効率の悪い、愚かな行為と思われているので、疲労の研究が進んでいなかったそうである。

日本では過労死を防ぐことが、とても重要な問題とされているが、欧米では疲れていても働く人は、「自己管理ができないだらしない人」だと解釈されて、「自己管理」や「労務管理」の問題とされ、医学的に重要視されてこなかった。

しかし、新型コロナウイルス

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坂口恭平=原作・道草晴子=漫画『生きのびるための事務』マガジンハウス

坂口恭平=原作・道草晴子=漫画『生きのびるための事務』マガジンハウス

自ら躁うつ病であることを公言し、「いのっちの電話」と呼んで自らの携帯電話番号を公表し、死にたい人の相談を受けている坂口氏の文章をもとに、精神病院に入院した経験を持つイラストレーター・漫画家の道草氏が漫画にしたものである。

坂口氏が好きなことを思うままにやっていくには、事務が重要であった。一番重要な《事務》は、《スケジュール管理》と《お金の管理》で、そのことを説明するための講座をわかりやす漫画で示

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尹雄大『聞くこと、話すこと。 人が本当のことを口にするとき』大和書房

尹雄大『聞くこと、話すこと。 人が本当のことを口にするとき』大和書房

著者は多くの人とインタビューセッションを行っているが、本書はいわゆる対談集ではない。

第1章は、映画監督、脚本家の濱口竜介さん
第2章は、教育学者で、琉球大学教授の上間陽子さん
第3章は、ユマニチュードを日本に紹介したイヴ・ジネストさんと、医師の本田美和子さん
第4章は、建築家で作家でもある坂口恭平さん

著者が行っているインタビューセッションは、一般の人から、ただ相手の話を聞くだけのもので、カ

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柳澤静磨『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』ペレ出版

柳澤静磨『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』ペレ出版

ゴキブリと聞いて、あまりイメージが良くない。著者も、最初からゴキブリが好きだったわけではないと言うが、今ではゴキブリの魅力を広めている。ゴキブリが好きだと言っている。

著者が勤める磐田市竜洋昆虫自然観察公園では、年1回、南洋諸島への昆虫採集の出張があるそうだ。入社した翌年に西表島に赴くことになったが、そこは多種多様なゴキブリの生息地であった。

そこでヒメマルゴキブリと会う。楕円形で、1cmくら

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岩井直躬『べんつうのはなし 排便の悩み解決』京都新聞出版センター

岩井直躬『べんつうのはなし 排便の悩み解決』京都新聞出版センター

お腹が張っているのに排便ができないことは、とても不快であり、憂鬱にもなる。便秘で悩んでいる人も多い。著者は、京都府立医科大学附属病院で、長らく大腸肛門疾患の診療と研究に従事してきた先生である。現在も、高齢者の便秘症や便もれの診療に携わっている。

本書によると、生活習慣の中で自分の排便リズムを獲得することとなる。
①朝一番にコップ1杯の水分を取る
②朝食をしっかり取る
③便意を大切に
④朝食後の歯

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櫻井将『まず、ちゃんと聴く。』日本能率マネジメントセンター

櫻井将『まず、ちゃんと聴く。』日本能率マネジメントセンター

「聴く」とは何か。自分の解釈を入れないで意識的に耳を傾ける行為であると言う。

無意識で耳に入れることは「聞く」、意識的に耳を傾けても自分の解釈が入るときも「聞く」と定義する。一般的な解釈と少し違う。

「ちゃんと」とはどういう意味か。相手が「肯定的意図」で話していると信じている状態だという。

相手が悪い行動をしたときや、自分と異なる意見や考え方のときでも、うまく聴けるやり方(スキル)だと言う。

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和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社

和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社

P&Gジャパンや、日本コカ・コーラで、マーケティング責任者を務めた著者が、メガ・ヒットを連発した経験から、いかにしてヒット商品を生み出すかの秘訣を披露した書籍です。

まず、消費者を理解することが出発点であり、消費者目線で見ればよいようです。①受容性/消費者からの受け入れやすさ、②店頭にどのように置かれているかという配荷、③価格/買い物しやすさの3点(3Aアナリシス)を徹底していくのが、基本のよう

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大野朋子『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術』笠間書院

大野朋子『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術』笠間書院

10代のうちから、たくさんの人と会話をして、自己主張をする訓練をすることが必要であるとし、つい無意識に使いがちな言葉を切りかえて、「好かれる自己主張」を身につける方法を紹介する本である。

会話はキャッチボールだから、相手の言葉をしっかり受け止めないといけない。しかし、単に「うん、わかる!」と言うだけでは受け止めたことにはならないと言う。

「なんか、最近、〇〇と気まずいだよね。この間、きつく言っ

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中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版

中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版

成功した人は、どこか運がいいところがあるものだと思うところがあり、自分もそれにあやかりたいと思います。どうしたら、自分も運が開けるのでしょうか。それが、わかれば知りたいと思いますよね。

著者に言わせれば、運・不運というのは、だれの身にも公平に起きていて、その運をどう生かすかに少なくとも人は主体的にかかわっていけるそうであす。

公平に降り注ぐ運をより多くキャッチできる人が、運がいい人、あるいは不

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小平奈緒『Link』信濃毎日新聞社

小平奈緒『Link』信濃毎日新聞社

2018年2月18日、平昌オリンピックのスピード・スケート女子500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手が、自ら、子どものころから引退するまでのことを綴ったものである。今までのことを書くことにより、引退後の人生についての決意表明をしたのだと思う。

小学校5年の冬、1998年2月の長野オリンピックをテレビで観戦し、深く感動した少女が、その20年後に金メダルをいかにして獲得したかにについては、だれでも

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小川金男『皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」』創元社

小川金男『皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」』創元社

著者が宮中の仕人(宮内省の様々な雑務に携わる下級職員)として、宮中で見聞きした体験(明治41年から25年間)を後日、記憶の中で確信がつくものに限って記述したものである。ただし、本人の記憶違いが全くないわけではないらしい。

本書は、1951年に『宮廷』という書名で、発刊したものを、名古屋大学の河西秀哉氏が監修し、再刊したものである。第二次大戦後、天皇制の危機にあたり、天皇の「人間」らしさをアピール

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