記事一覧
和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社
P&Gジャパンや、日本コカ・コーラで、マーケティング責任者を務めた著者が、メガ・ヒットを連発した経験から、いかにしてヒット商品を生み出すかの秘訣を披露した書籍です。
まず、消費者を理解することが出発点であり、消費者目線で見ればよいようです。①受容性/消費者からの受け入れやすさ、②店頭にどのように置かれているかという配荷、③価格/買い物しやすさの3点(3Aアナリシス)を徹底していくのが、基本のよう
大野朋子『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術』笠間書院
10代のうちから、たくさんの人と会話をして、自己主張をする訓練をすることが必要であるとし、つい無意識に使いがちな言葉を切りかえて、「好かれる自己主張」を身につける方法を紹介する本である。
会話はキャッチボールだから、相手の言葉をしっかり受け止めないといけない。しかし、単に「うん、わかる!」と言うだけでは受け止めたことにはならないと言う。
「なんか、最近、〇〇と気まずいだよね。この間、きつく言っ
中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版
成功した人は、どこか運がいいところがあるものだと思うところがあり、自分もそれにあやかりたいと思います。どうしたら、自分も運が開けるのでしょうか。それが、わかれば知りたいと思いますよね。
著者に言わせれば、運・不運というのは、だれの身にも公平に起きていて、その運をどう生かすかに少なくとも人は主体的にかかわっていけるそうであす。
公平に降り注ぐ運をより多くキャッチできる人が、運がいい人、あるいは不
小平紀生『産業用ロボット全史 自動化の発展から見る要素技術と生産システムの変遷』日刊工業新聞社
産業用ロボットの源流は1960年代初頭のアメリカにあるものの、生産現場で使える産業機械としての市場は1980年代から日本を中心に形成された。1990年には日本製ロボットの供給シェア88%、日本市場の需要シェア75%と、ロボット大国となった。
しかし、1990年初頭のバブル崩壊、2000年のITバブル崩壊、 2009年のリーマンショックの3度の出荷台数の減少およびその後の回復で、国内需要から輸出
ブレイク・スコット・ボール『スヌーピーがいたアメリカ『ピーナッツ』で読みとく現代史』慶應義塾大学出版会
漫画『ピーナッツ』は、チャーリー・ブラウンの優柔不断さこそ、その面白さの本質であるとともに、それは作者であるチャールズ・M・シュルツの自身でもあるように思える。
本書は、シュルツの評伝ではない。しかし、シュルツのことを知ることができるテーマを時系列で配列し、評伝仕立てで、その人となりを理解することができる。
『ピーナッツ』は、あからさまイデオロギーがない。まさに優柔不断ではある。その優柔不断さ
伊藤和弘『「週刊少年マガジン」はどのようにマンガの歴史を築き上げてきたのか?1959ー2009』星海社新書
1959年(昭和34年)3月17日は、日本で最初の週刊少年雑誌である「週刊少年マガジン」(講談社)と「週刊少年サンデー」(小学館)が同時に創刊された記念すべき日である。
当時は週刊誌ブームで、子どもの週刊誌があってもよいのではという発想であったようである。最初に創刊を考えたのは小学館であった。マンガを中心にした雑誌を出すことにより傑出したマンガ家を育てる。それを学年誌で使おうという野心があったら