YAMAYA

長野県松本市に住んでいます。 つれづれに気ままに書きたいと思います。たまには、役立つこ…

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長野県松本市に住んでいます。 つれづれに気ままに書きたいと思います。たまには、役立つことを書くかもしれません。 社会保険労務士の登録をしました。中小企業診断士、1級販売士(登録講師)です。

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記事一覧

尹雄大『聞くこと、話すこと。 人が本当のことを口にするとき』大和書房

著者は多くの人とインタビューセッションを行っているが、本書はいわゆる対談集ではない。 第1章は、映画監督、脚本家の濱口竜介さん 第2章は、教育学者で、琉球大学教授…

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3週間前

柳澤静磨『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』ペレ出版

ゴキブリと聞いて、あまりイメージが良くない。著者も、最初からゴキブリが好きだったわけではないと言うが、今ではゴキブリの魅力を広めている。ゴキブリが好きだと言って…

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3週間前
1

岩井直躬『べんつうのはなし 排便の悩み解決』京都新聞出版センター

お腹が張っているのに排便ができないことは、とても不快であり、憂鬱にもなる。便秘で悩んでいる人も多い。著者は、京都府立医科大学附属病院で、長らく大腸肛門疾患の診療…

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3週間前
2

櫻井将『まず、ちゃんと聴く。』日本能率マネジメントセンター

「聴く」とは何か。自分の解釈を入れないで意識的に耳を傾ける行為であると言う。 無意識で耳に入れることは「聞く」、意識的に耳を傾けても自分の解釈が入るときも「聞く…

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1か月前
2

和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社

P&Gジャパンや、日本コカ・コーラで、マーケティング責任者を務めた著者が、メガ・ヒットを連発した経験から、いかにしてヒット商品を生み出すかの秘訣を披露した書籍です…

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1か月前
1

大野朋子『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術』笠間書院

10代のうちから、たくさんの人と会話をして、自己主張をする訓練をすることが必要であるとし、つい無意識に使いがちな言葉を切りかえて、「好かれる自己主張」を身につけ…

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1か月前

中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版

成功した人は、どこか運がいいところがあるものだと思うところがあり、自分もそれにあやかりたいと思います。どうしたら、自分も運が開けるのでしょうか。それが、わかれば…

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1か月前

小平奈緒『Link』信濃毎日新聞社

2018年2月18日、平昌オリンピックのスピード・スケート女子500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手が、自ら、子どものころから引退するまでのことを綴ったもので…

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3か月前
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小川金男『皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」』創元社

著者が宮中の仕人(宮内省の様々な雑務に携わる下級職員)として、宮中で見聞きした体験(明治41年から25年間)を後日、記憶の中で確信がつくものに限って記述したもの…

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4か月前
1

西出ひろ子『突然「失礼クリエーター」と呼ばれて』きなこ出版(星雲社)

「失礼クリエーター」とは、マナー講師につけられた別名だそうである。「〇〇をするのは失礼。」「××しては失礼。」と新しい失礼となることを創出しているマナー講師への…

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5か月前
1

大西拓一郎『方言はなぜ存在するのか ことばの変化と地理空間』大修館書店

方言は場所によることばの違い、それも同系統言語での違いであることは理解できる。その地域で使われることば全体を指すことも、個々の単語を指すこともあることも理解でき…

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5か月前

小平紀生『産業用ロボット全史 自動化の発展から見る要素技術と生産システムの変遷』日刊工業新聞社

産業用ロボットの源流は1960年代初頭のアメリカにあるものの、生産現場で使える産業機械としての市場は1980年代から日本を中心に形成された。1990年には日本製…

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6か月前
2

熊野谷葉子『マトリョーシカのルーツを探して 「日本起源説」の謎を追う』 岩波書店

ロシア土産のマトリョーシカ、ずんぐりした形の人形で、ひねると上下に分かれて、中から一回り小さい人形が出てくる。それを開けると、さらに小さい人形が出てくる。また、…

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6か月前

ブレイク・スコット・ボール『スヌーピーがいたアメリカ『ピーナッツ』で読みとく現代史』慶應義塾大学出版会

漫画『ピーナッツ』は、チャーリー・ブラウンの優柔不断さこそ、その面白さの本質であるとともに、それは作者であるチャールズ・M・シュルツの自身でもあるように思える。 …

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7か月前

吉田幸弘『部下も上司も動かす武器としての伝え方』自由国民社

以前なら、上司の言う通りに仕事をする人が評価されたが、今は「上司に意見をできる人」「上司を動かせる人」が評価されるように、部下であっても「伝える力」が求められる…

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7か月前

伊藤和弘『「週刊少年マガジン」はどのようにマンガの歴史を築き上げてきたのか?1959ー2009』星海社新書

1959年(昭和34年)3月17日は、日本で最初の週刊少年雑誌である「週刊少年マガジン」(講談社)と「週刊少年サンデー」(小学館)が同時に創刊された記念すべき日…

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7か月前
2
尹雄大『聞くこと、話すこと。 人が本当のことを口にするとき』大和書房

尹雄大『聞くこと、話すこと。 人が本当のことを口にするとき』大和書房

著者は多くの人とインタビューセッションを行っているが、本書はいわゆる対談集ではない。

第1章は、映画監督、脚本家の濱口竜介さん
第2章は、教育学者で、琉球大学教授の上間陽子さん
第3章は、ユマニチュードを日本に紹介したイヴ・ジネストさんと、医師の本田美和子さん
第4章は、建築家で作家でもある坂口恭平さん

著者が行っているインタビューセッションは、一般の人から、ただ相手の話を聞くだけのもので、カ

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柳澤静磨『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』ペレ出版

柳澤静磨『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』ペレ出版

ゴキブリと聞いて、あまりイメージが良くない。著者も、最初からゴキブリが好きだったわけではないと言うが、今ではゴキブリの魅力を広めている。ゴキブリが好きだと言っている。

著者が勤める磐田市竜洋昆虫自然観察公園では、年1回、南洋諸島への昆虫採集の出張があるそうだ。入社した翌年に西表島に赴くことになったが、そこは多種多様なゴキブリの生息地であった。

そこでヒメマルゴキブリと会う。楕円形で、1cmくら

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岩井直躬『べんつうのはなし 排便の悩み解決』京都新聞出版センター

岩井直躬『べんつうのはなし 排便の悩み解決』京都新聞出版センター

お腹が張っているのに排便ができないことは、とても不快であり、憂鬱にもなる。便秘で悩んでいる人も多い。著者は、京都府立医科大学附属病院で、長らく大腸肛門疾患の診療と研究に従事してきた先生である。現在も、高齢者の便秘症や便もれの診療に携わっている。

本書によると、生活習慣の中で自分の排便リズムを獲得することとなる。
①朝一番にコップ1杯の水分を取る
②朝食をしっかり取る
③便意を大切に
④朝食後の歯

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櫻井将『まず、ちゃんと聴く。』日本能率マネジメントセンター

櫻井将『まず、ちゃんと聴く。』日本能率マネジメントセンター

「聴く」とは何か。自分の解釈を入れないで意識的に耳を傾ける行為であると言う。

無意識で耳に入れることは「聞く」、意識的に耳を傾けても自分の解釈が入るときも「聞く」と定義する。一般的な解釈と少し違う。

「ちゃんと」とはどういう意味か。相手が「肯定的意図」で話していると信じている状態だという。

相手が悪い行動をしたときや、自分と異なる意見や考え方のときでも、うまく聴けるやり方(スキル)だと言う。

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和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社

和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社

P&Gジャパンや、日本コカ・コーラで、マーケティング責任者を務めた著者が、メガ・ヒットを連発した経験から、いかにしてヒット商品を生み出すかの秘訣を披露した書籍です。

まず、消費者を理解することが出発点であり、消費者目線で見ればよいようです。①受容性/消費者からの受け入れやすさ、②店頭にどのように置かれているかという配荷、③価格/買い物しやすさの3点(3Aアナリシス)を徹底していくのが、基本のよう

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大野朋子『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術』笠間書院

大野朋子『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術』笠間書院

10代のうちから、たくさんの人と会話をして、自己主張をする訓練をすることが必要であるとし、つい無意識に使いがちな言葉を切りかえて、「好かれる自己主張」を身につける方法を紹介する本である。

会話はキャッチボールだから、相手の言葉をしっかり受け止めないといけない。しかし、単に「うん、わかる!」と言うだけでは受け止めたことにはならないと言う。

「なんか、最近、〇〇と気まずいだよね。この間、きつく言っ

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中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版

中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版

成功した人は、どこか運がいいところがあるものだと思うところがあり、自分もそれにあやかりたいと思います。どうしたら、自分も運が開けるのでしょうか。それが、わかれば知りたいと思いますよね。

著者に言わせれば、運・不運というのは、だれの身にも公平に起きていて、その運をどう生かすかに少なくとも人は主体的にかかわっていけるそうであす。

公平に降り注ぐ運をより多くキャッチできる人が、運がいい人、あるいは不

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小平奈緒『Link』信濃毎日新聞社

小平奈緒『Link』信濃毎日新聞社

2018年2月18日、平昌オリンピックのスピード・スケート女子500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手が、自ら、子どものころから引退するまでのことを綴ったものである。今までのことを書くことにより、引退後の人生についての決意表明をしたのだと思う。

小学校5年の冬、1998年2月の長野オリンピックをテレビで観戦し、深く感動した少女が、その20年後に金メダルをいかにして獲得したかにについては、だれでも

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小川金男『皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」』創元社

小川金男『皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」』創元社

著者が宮中の仕人(宮内省の様々な雑務に携わる下級職員)として、宮中で見聞きした体験(明治41年から25年間)を後日、記憶の中で確信がつくものに限って記述したものである。ただし、本人の記憶違いが全くないわけではないらしい。

本書は、1951年に『宮廷』という書名で、発刊したものを、名古屋大学の河西秀哉氏が監修し、再刊したものである。第二次大戦後、天皇制の危機にあたり、天皇の「人間」らしさをアピール

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西出ひろ子『突然「失礼クリエーター」と呼ばれて』きなこ出版(星雲社)

西出ひろ子『突然「失礼クリエーター」と呼ばれて』きなこ出版(星雲社)

「失礼クリエーター」とは、マナー講師につけられた別名だそうである。「〇〇をするのは失礼。」「××しては失礼。」と新しい失礼となることを創出しているマナー講師への侮蔑の感情がネーミングネーミングだそうである。

著者も知らないマナー、聞いたこともないマナーがテレビで紹介され、本にも掲載され、世の中に出回っていく。あいさつ、服装、言葉遣いなどについて、同じケースでも講師によって伝える内容がバラバラとい

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大西拓一郎『方言はなぜ存在するのか ことばの変化と地理空間』大修館書店

大西拓一郎『方言はなぜ存在するのか ことばの変化と地理空間』大修館書店

方言は場所によることばの違い、それも同系統言語での違いであることは理解できる。その地域で使われることば全体を指すことも、個々の単語を指すこともあることも理解できる。

なぜ、そのような地域によることばの違いが発生しただろうか。本書は、その疑問に答えようフィールドワークによる研究を行った著者による成果である。

方言が生じるのは、言語が変化するからであるらしい。なぜ変化するのかは、言語自身の質を向上

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小平紀生『産業用ロボット全史 自動化の発展から見る要素技術と生産システムの変遷』日刊工業新聞社

小平紀生『産業用ロボット全史 自動化の発展から見る要素技術と生産システムの変遷』日刊工業新聞社

産業用ロボットの源流は1960年代初頭のアメリカにあるものの、生産現場で使える産業機械としての市場は1980年代から日本を中心に形成された。1990年には日本製ロボットの供給シェア88%、日本市場の需要シェア75%と、ロボット大国となった。

しかし、1990年初頭のバブル崩壊、2000年のITバブル崩壊、  2009年のリーマンショックの3度の出荷台数の減少およびその後の回復で、国内需要から輸出

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熊野谷葉子『マトリョーシカのルーツを探して 「日本起源説」の謎を追う』 岩波書店

熊野谷葉子『マトリョーシカのルーツを探して 「日本起源説」の謎を追う』 岩波書店

ロシア土産のマトリョーシカ、ずんぐりした形の人形で、ひねると上下に分かれて、中から一回り小さい人形が出てくる。それを開けると、さらに小さい人形が出てくる。また、それを開けるともう一つの人形が、次々と出てくることがユーモラスである。

だれもがロシアの古くからの工芸品ではと思っていると思うが、実は、19世紀末ころ、「子どもの教育」という玩具・雑貨店の付属工房で製作されたのが始まりのようである。手作り

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ブレイク・スコット・ボール『スヌーピーがいたアメリカ『ピーナッツ』で読みとく現代史』慶應義塾大学出版会

ブレイク・スコット・ボール『スヌーピーがいたアメリカ『ピーナッツ』で読みとく現代史』慶應義塾大学出版会

漫画『ピーナッツ』は、チャーリー・ブラウンの優柔不断さこそ、その面白さの本質であるとともに、それは作者であるチャールズ・M・シュルツの自身でもあるように思える。

本書は、シュルツの評伝ではない。しかし、シュルツのことを知ることができるテーマを時系列で配列し、評伝仕立てで、その人となりを理解することができる。

『ピーナッツ』は、あからさまイデオロギーがない。まさに優柔不断ではある。その優柔不断さ

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吉田幸弘『部下も上司も動かす武器としての伝え方』自由国民社

吉田幸弘『部下も上司も動かす武器としての伝え方』自由国民社

以前なら、上司の言う通りに仕事をする人が評価されたが、今は「上司に意見をできる人」「上司を動かせる人」が評価されるように、部下であっても「伝える力」が求められるようになったと言います。本書は、その伝え方を学ぶためのものです。

相手の心を動かすためには、自分の提案を入れると「プラス」が得られるか、「マイナス」を埋められるという2点を意識し、相手目線で伝えていくことだそうです。

しかし、同じ言葉で

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伊藤和弘『「週刊少年マガジン」はどのようにマンガの歴史を築き上げてきたのか?1959ー2009』星海社新書

伊藤和弘『「週刊少年マガジン」はどのようにマンガの歴史を築き上げてきたのか?1959ー2009』星海社新書

1959年(昭和34年)3月17日は、日本で最初の週刊少年雑誌である「週刊少年マガジン」(講談社)と「週刊少年サンデー」(小学館)が同時に創刊された記念すべき日である。

当時は週刊誌ブームで、子どもの週刊誌があってもよいのではという発想であったようである。最初に創刊を考えたのは小学館であった。マンガを中心にした雑誌を出すことにより傑出したマンガ家を育てる。それを学年誌で使おうという野心があったら

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