YAMAYA

長野県松本市に住んでいます。 つれづれに気ままに書きたいと思います。たまには、役立つことを書くかもしれません。 社会保険労務士の登録をしました。中小企業診断士、1級販売士(登録講師)です。

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  • 気ままな読書日記

    ジャンル関係なく、気ままに本の感想を書いていきます。

  • 雑文

    それほど重要ではないことですが、言いたいことを気ままに書きます。

  • 松本のことあれこれ

    信州松本のことについて、いろいろと書いていきます。

  • やさしい年金教室

    年金について、わかりやすく説明します。

最近の記事

ディヴィッド・ダーリング『「この世でいちばん」を科学する 惑星から音、温度、臭い、生物まで』原書房

科学で限界とされるもの、極端なものを取り上げたものが、本書である。科学的根拠を持って、限界の世界を探究したものである。 いつまでも残る音 残響時間とは、屋内空間で音源が停止してから音が消えるまでの時間のことで、一般には音量が60デシベル小さくなるまでの時間のことらしい。1941年に完成した英国ロスシャー地方インヴァーゴードン地下の巨大石油タンク群の5基あるメインタンクの大きさは、それぞれ奥行き237メートル、幅9メートル、天井高13.5メートルある。 サルフォード大学音響

    • 松井栄一『50万語を編む 「日国」松井栄一の記憶』小学館

      本書は、『日本国語大辞典』の初版から第二版までの編集委員を務めた松井栄一が小学館新書で著わした文章や対談、座談会の記録を収めたものである。佐藤宏氏が、初版から50年を経過した『日本国語大辞典』に携わった松井栄一の記録を残すため編集したものでもある。 松井栄一は、『大日本国語辞典』を編纂した松井簡治の孫であり、父の松井驥は祖父の辞書作りを手伝い、新しい辞書作りの準備をしながら、還暦前に世を去っている。親子3代にわたって辞書作りをした家系である。 松井栄一は、旧制第八高等学校

      • 高林孝光『足が速くなる解剖図鑑』  X-Knowledge

        足が速かったよかったのにと思った人は多いことと思う。運動会の前に少々の悪あがきで走る練習をしても、すぐには上達しないという経験をした人も多いことと思う。これは、そんな人のための本であり、もっと早く知りたかったことでもある。 足が速くならない理由は3つ 理由1 走り方が間違っている 理由2 体の形状を無視している 理由3 速く走るコツを知らない この本を読めば速くなりたい気持ちが高まる。 速く走るための公式 「足の速さ」=「回転数」×「歩幅」 ここで、歩幅を広げることこそ速

        • 安田隆夫『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』文春新書

          一代で34期連続で増収増益を成し遂げ、2兆円企業を築いた著者が、永遠のテーマであるとする「運」について語ったものである。 著者は、運とは、その人が成し得た人生の結果そのものと断言する。運が良かったというのは、困難にもがきながらも、努力し行動した結果、人生が結果的により良い方向に向かったということなのだと、ごくシンプルに考えている。 運のいい人とは「運を使い切れる人」であり、運の悪い人は「運を使い切れない人」あるいは「使いこなせない人」だと言うこととなり、自らの行動によって

        • ディヴィッド・ダーリング『「この世でいちばん」を科学する 惑星から音、温度、臭い、生物まで』原書房

        • 松井栄一『50万語を編む 「日国」松井栄一の記憶』小学館

        • 高林孝光『足が速くなる解剖図鑑』  X-Knowledge

        • 安田隆夫『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』文春新書

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        記事

          木村三郎、植月惠一郎編著、須藤温子監修『ハートの図像学 共鳴する美術、音楽、文学』小鳥遊書房

          ヨーロッパでは、ハートほど使われるものはなく、特に赤いハートほど、芸術、建築、グラフィック、広告、装飾に用いるものはないらしい。 日本語と違い、ヨーロッパ言語では、心臓と心の両方ともハートという言葉を用いる。愛、心、魂など様々な概念を含む。飛躍するを意味するサンスクリット語の“hrid”、“krid”に由来すると言う。 バレンタイン・ハートとも呼ばれる「I ♥ NY」は、1977年、ニューヨーク州がミルトン・グレイザーのデザインによるキャンペーンによるものであるが、それ以

          木村三郎、植月惠一郎編著、須藤温子監修『ハートの図像学 共鳴する美術、音楽、文学』小鳥遊書房

          カイシトモヤ『すべての仕事はデザインから始まる。 失敗しないデザイン発注』インプレス

          発注とはコミュニケーションであるとする。発注者と受注者との間で、適切な情報の交換や共有を行う必要がある。 発注コミュニケーションを支える土台として、 ➀コンテキスト ②発注者の属性 ③受注者(デザイナー)の属性 があり、これらの情報を可能な限りさらけ出していくことで、大きな成果につながる。 ゴールを共有しないと、技法や手法の話に移ることはできない。発注者は、今回のゴールを指し示すべきである。 最低限押さえておくこととして、 ➀ターゲット ②目的と目標 ③USP(強み、独

          カイシトモヤ『すべての仕事はデザインから始まる。 失敗しないデザイン発注』インプレス

          山口一美編著『ハワイ読本ー日本人がハワイを好きな理由ー』創成社

          常夏の島ハワイ。日本人にとってハワイはあこがれの海外旅行先であり続けている。それはなぜだろうか。 ハワイは貿易風が北東から吹く北緯20度付近に位置する火山島であり、貿易風が心地よさを感じさせ島の緑を育むばかりでなく、島の北東側に多くの雨を降らせ清水が地下に溜り、砂糖を生産するのに必要な多量の水の供給を可能とし、砂糖耕地の労働者として日本から多くの移民が渡ることとなった。 ハワイの島々にポリネシア人が初めて到達したのは、紀元1000年前後とされ、その後、数世紀にわたり、4千

          山口一美編著『ハワイ読本ー日本人がハワイを好きな理由ー』創成社

          早崎郁之『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』SBクリエイティブ

          著者が「営業の神様」と呼ばれるすごい人から、3年間弟子入りして教えを学んだことを創作した物語にしたものが、本書だということである。 本書のテーマは、人はなぜモノを買うかである。その商品自体をほしいからではないと言う。商品を通じて「人から愛されたい」「誰かに認められたい」のだと言う。この欲求を「スーパーウォンツ」と言い、これを満たすために、モノやサービスを購入するとする。 著者と同名の主人公である早崎は、不動産会社に転職したものの、お客様に希望に合った物件を提示しても、なか

          早崎郁之『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』SBクリエイティブ

          国立科学博物館筑波実験植物園『植物園へようこそ」岩波ライブラリー

          植物園へ行ったことはあるのだろうか。動物園に比べると、記憶が定かでない。 植物園の歩き方は、植物の多様性を体感することにあるそうである。キーワードは、「進化」、「環境」、「物語」、「五感」だそうである。 進化を実感できるものに水草がある。さまざまな水草があり、完全に水中に沈んでいるもの、葉が水面に浮かんでいるもの、植物全体が水面に浮かんでいるもの、葉や茎の大部分が水面から出ているものと複雑である。 サボテンは、乾燥地帯の環境に適応するため、球形、柱形など、奇妙な形に変形

          国立科学博物館筑波実験植物園『植物園へようこそ」岩波ライブラリー

          近藤一博『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』講談社 BLUE BACKS

          欧米では「疲れているのに頑張って働く」ことは、よいことではないと思われ、効率の悪い、愚かな行為と思われているので、疲労の研究が進んでいなかったそうである。 日本では過労死を防ぐことが、とても重要な問題とされているが、欧米では疲れていても働く人は、「自己管理ができないだらしない人」だと解釈されて、「自己管理」や「労務管理」の問題とされ、医学的に重要視されてこなかった。 しかし、新型コロナウイルス後遺症が深刻な問題とされるようになり、その最大の問題は「疲労」にあると考えられる

          近藤一博『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』講談社 BLUE BACKS

          坂口恭平=原作・道草晴子=漫画『生きのびるための事務』マガジンハウス

          自ら躁うつ病であることを公言し、「いのっちの電話」と呼んで自らの携帯電話番号を公表し、死にたい人の相談を受けている坂口氏の文章をもとに、精神病院に入院した経験を持つイラストレーター・漫画家の道草氏が漫画にしたものである。 坂口氏が好きなことを思うままにやっていくには、事務が重要であった。一番重要な《事務》は、《スケジュール管理》と《お金の管理》で、そのことを説明するための講座をわかりやす漫画で示している。 《事務》こそ創造的な仕事を支える原点だということである。 本書で

          坂口恭平=原作・道草晴子=漫画『生きのびるための事務』マガジンハウス

          尹雄大『聞くこと、話すこと。 人が本当のことを口にするとき』大和書房

          著者は多くの人とインタビューセッションを行っているが、本書はいわゆる対談集ではない。 第1章は、映画監督、脚本家の濱口竜介さん 第2章は、教育学者で、琉球大学教授の上間陽子さん 第3章は、ユマニチュードを日本に紹介したイヴ・ジネストさんと、医師の本田美和子さん 第4章は、建築家で作家でもある坂口恭平さん 著者が行っているインタビューセッションは、一般の人から、ただ相手の話を聞くだけのもので、カウンセリングでも、悩み相談でもない。 本書に登場する人たちは、いずれも表現者で

          尹雄大『聞くこと、話すこと。 人が本当のことを口にするとき』大和書房

          柳澤静磨『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』ペレ出版

          ゴキブリと聞いて、あまりイメージが良くない。著者も、最初からゴキブリが好きだったわけではないと言うが、今ではゴキブリの魅力を広めている。ゴキブリが好きだと言っている。 著者が勤める磐田市竜洋昆虫自然観察公園では、年1回、南洋諸島への昆虫採集の出張があるそうだ。入社した翌年に西表島に赴くことになったが、そこは多種多様なゴキブリの生息地であった。 そこでヒメマルゴキブリと会う。楕円形で、1cmくらい。黒くツヤツヤしている。これなら触ることができると、手のひらで丸くなった。これ

          柳澤静磨『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』ペレ出版

          岩井直躬『べんつうのはなし 排便の悩み解決』京都新聞出版センター

          お腹が張っているのに排便ができないことは、とても不快であり、憂鬱にもなる。便秘で悩んでいる人も多い。著者は、京都府立医科大学附属病院で、長らく大腸肛門疾患の診療と研究に従事してきた先生である。現在も、高齢者の便秘症や便もれの診療に携わっている。 本書によると、生活習慣の中で自分の排便リズムを獲得することとなる。 ①朝一番にコップ1杯の水分を取る ②朝食をしっかり取る ③便意を大切に ④朝食後の歯みがきはスムーズな排便につながる ⑤トイレの姿勢 足を床につけ、軽く前かがみの

          岩井直躬『べんつうのはなし 排便の悩み解決』京都新聞出版センター

          櫻井将『まず、ちゃんと聴く。』日本能率マネジメントセンター

          「聴く」とは何か。自分の解釈を入れないで意識的に耳を傾ける行為であると言う。 無意識で耳に入れることは「聞く」、意識的に耳を傾けても自分の解釈が入るときも「聞く」と定義する。一般的な解釈と少し違う。 「ちゃんと」とはどういう意味か。相手が「肯定的意図」で話していると信じている状態だという。 相手が悪い行動をしたときや、自分と異なる意見や考え方のときでも、うまく聴けるやり方(スキル)だと言う。 聴くのための信念やスキルがあっても、良いコンディションでないと、聴く力は発揮

          櫻井将『まず、ちゃんと聴く。』日本能率マネジメントセンター

          和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社

          P&Gジャパンや、日本コカ・コーラで、マーケティング責任者を務めた著者が、メガ・ヒットを連発した経験から、いかにしてヒット商品を生み出すかの秘訣を披露した書籍です。 まず、消費者を理解することが出発点であり、消費者目線で見ればよいようです。①受容性/消費者からの受け入れやすさ、②店頭にどのように置かれているかという配荷、③価格/買い物しやすさの3点(3Aアナリシス)を徹底していくのが、基本のようです。 消費者を理解するためには、徹底したデータをベースにし、消費者の習慣と行

          和佐高志『メガヒットが連発する殻を破る思考法ー伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』ダイヤモンド社