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大企業病への処方箋

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大企業あるあるの図解→解決策が主な構成です
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#ビジネス

属人化と職場環境

属人化と職場環境

属人化とは属人化とは、組織や業務において”個々の人物に依存しすぎている状態”を指します。具体的には、特定の個人の知識やスキル、経験に過度に頼り、その人物が不在だったり退職したりした場合に業務やプロジェクトが停滞したり、品質が低下したりすることを意味します。

仕事が属人化する理由①人手不足

上図のように”人で不足”を起因に属人化が発生します。
標準化するには人手または時間的余裕になります。そのた

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縦割り文化について

縦割り文化について

縦割り文化とは縦割り文化とは、組織内の権限や情報が部門ごとに縦に分かれている文化のことを指します。企業では”事業部制”を取っている会社に多く見られ、しばしば”官僚的”と批判されます。事業部制は組織を事業ごとに分割し、各事業部が自律的に業務を遂行する形態です。各事業部は自身の利益最大化を追求し、部門ごとに目標や方針を持ちます。

特徴部門ごとの独立性
各部門が自律的に業務を遂行し、独自の目標や方針を

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会社の都合と家庭の都合

会社の都合と家庭の都合

今回は日記というか、最近起きたことと思ったことを書きます。

前情報部署A:男女比半々 社内恋愛夫婦が多い 近年産休育休と時短勤務が多い
被害者A:女性 入社8年目 社外の方と結婚・出産

出来事Aさんが部署Aを理由に産休は認められるが、育児休暇は認められなかった。
背景として”時短勤務者や先に育休を取った社員による人手不足”があります。育休などの権利のしわ寄せが一人に集中した結果になります。

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生存者バイアスとアドバイスの受け止め方

生存者バイアスとアドバイスの受け止め方

生存者バイアスとは生存者バイアスとは、ある集団の中で生き残っている人々に対してのみデータが集められ、そこから偏った判断をしてしまうバイアスのことです。
例えば”フリーランスになると月平均〇万儲かる”などです。そもそも収益化できずに”挫折した人や儲からないから再就職した人が含まれないデータ”になります。

生存者のアドバイスに潜む罠①非生存者視点の抜け落ち
会社を辞めようか”会社の年長者”に相談する

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職場における自然淘汰力とは

自然淘汰力とは自然淘汰力とは、私の造語です。
自然淘汰とは、自然環境の中で最も適応力が高い個体が生き残り、環境への適応力の低い個体が淘汰されていく現象を指します。残った生物は”常に適応して進化していく”ことになります。
転じて自然淘汰力は、職場における”健全な新陳代謝”と定義しました。

自然淘汰力の低い職場とは自然淘汰力が低い職場では、仕事に対して柔軟な対応をする職場で、業務が緩やかで自由度が高

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ナレッジ共有の注意点

ナレッジ共有の注意点

ナレッジの共有とはナレッジとは、業務上の知識や経験・ノウハウで主に以下の方法で共有することで仕事上有益になることが多いです。ナレッジが共有されないと”仕事が属人化したり、ブラックボックス化”してしまいます。

マニュアルや文書による共有マニュアルや文書でナレッジを共有すると、引継ぎが容易になったり色々なメリットがあります。注意点はどこにあるかをはっきりさせることです。ファイル保管やデータ保管でも”

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ソフトランディングとハードランディング

ソフトランディングとハードランディング

ソフトランディングとはソフトランディングとは、急激な経済が変動を飛行機を着陸させるように被害を抑えるように着地させることを言います。厚生年金の支給年齢引き上げに伴う”激変緩和処置”がソフトランディングになります。
急に支給年齢が60から65歳に引きあがると、5年間で61,62・・・と引き上げたり、将来層に向けた個人年金制度の整備などを並行して実施しています。
会社でも福利厚生を廃止する場合、段階的

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役割等級制度のデメリット

役割等級制度のデメリット

役割等級制度と採用背景役割等級制度とは、社員の役割や職務内容に紐づけた給与体系や人事評価制度です。多くの大企業で採用されています。

変遷

年功序列制度→能力評価制度→役割等級制度(高度経済背長→バブル崩壊→リーマンショック)になっています。ひとつずつ解説します。
①年功序列制度
年齢や勤続年数で給与が決定します。背景に高度経済成長があり、企業の安定成長をベースに”将来の高給を保証”して社員のモ

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行動変容をさせるには

行動変容をさせるには

行動変容とは行動変容とは、人の行動が変わることです。行動が変わるということは、”意識や習慣”が変わるということでもあります。自身も他人もそうですが。意識や習慣はなかなか変えることは難しいです。

行動変容が必要な理由社会人に行動変容が必要な理由は、キャリアによりポジションが上がり”期待役割が変わる”からです。例えば新人から行動が変わらない人は少ないですが、ベテランで専任業務をしていると行動が固定さ

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ロールモデルとメンター

ロールモデルとメンター

ロールモデルとはロールモデルとは、他の人の規範になるキャリアや人材を指す言葉です。
女性のロールモデル、〇卒のロールモデルと言う形の表現がよく使われるでしょうか?会社にはあなたと同じ属性でバリバリ活躍している人がいるから、あなたも将来活躍可能だよってメッセージになります。
よって会社に”〇〇さんを女性総合職なら目指してほしい”と言われたり、社内広報で”若手エース人材の紹介”や”役員のキャリアの紹介

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時短と効率化は異なる

時短と効率化は異なる

時短とは時短とは時間を節約する、または短縮することです。
例えば料理では手間が少ないものを”時短レシピ”と言ったり、育児や介護で勤務時間を減らすことを‷時短勤務”と言いますね。
これを仕事に当てはめると、1時間の仕事が30分になるなどです。
一見、効率化に見えますが以下の裏がある場合があります。

時短の悪いケース①仕事の押し付け
これは他人や他部署に仕事をお願いしているケースです。
大企業では”

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OJTの基本

OJTの基本

OJTとはOn the Job Training (オンザジョブトレーニング)の略で、新入社員や異動者、初めての仕事やプロジェクトに入る人に上司や先輩が指導し、技術や知識を身に付けさせることです。

悪いOJT背中を見て覚えろOJT

技術や知識は見て覚えろ!タイプです。
このタイプのOJTをする人は”先輩や上司に冷たくされた”経験があり、自己解決をするのが当然と思っていて、OJT受ける側は”離職

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新システム導入時の注意点

新システム導入時の注意点

新システム導入時のサイクル

新システムは上図のサイクルで導入がされます。
①発案 上層部への管轄部署からの提案や上層部の発案フェーズで”おおまかな効果”を把握します
②計画 予算や納期を決めるため計画を立てます プロジェクト化などを実施したり、見積や稟議を行います
③説明 システム使用者に周知・説明を実施します マニュアル作成などを進めます
④導入 システム運用関連の手続きなどを進めて、導入しま

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有意義な会議とは

有意義な会議とは

有意義な会議をするには、絶対に避けるべき悪い会議の特徴があります。

悪い会議とは①情報共有のための会議
これは”〇〇進捗会議、〇〇定例会や〇〇委員会”と呼ばれることが多いです。担当者の報告者以外は”お通夜会議”になり形骸化しやすかったりします。特に資料が会議で初出になるので、説明のみで終わってしまいます。説明のみになる場合は、事前に資料を配布し、説明→質疑で行うのがベターですね。
②形骸化したお

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