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続ちょこっとひとこと

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故郷・神戸に戻り、今を綴るもまだまだヨチヨチのエッセイ集。
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2021年5月の記事一覧

Mr.Xはゲームが終わると、しばらく動けないほど疲弊する

Mr.Xはゲームが終わると、しばらく動けないほど疲弊する

「スコットランドヤード」というゲームをご存じだろうか。
ロンドンが舞台のボードゲームだ。

ロンドン市内に潜伏する怪盗Mr.Xを、スコットランドヤード(ロンドン警視庁)の刑事が捕まえるゲーム。
Mr.X担当は1名だが、刑事は複数名が担当し、チームでMr.Xを追う。

盤面は、無数のマスとそれをつなぐ交通路線で構成されている。
各プレイヤーは自分のコマをマスからマスへと移動させるのだが、Mr.Xはコ

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卵を割ったら幸運を探り当てた

卵を割ったら幸運を探り当てた

このところ、天気が悪かったり仕事のモヤモヤがあったりで気分のすぐれない週末がやたら続いた。
が、今週末はあっけらかんと晴れわたり、久々に開放的な気分に包まれて、昨晩はピルスナーグラスでビールを飲んだら超うまかった。

このうまそうな泡は、プレモルのおまけの超音波神泡サーバーのおかげ。

***

先週、農家さんのところで泥んこになったからというわけではないが、ちょっとベランダ菜園でもしたくなってい

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なんかえらい積極的やってんなぁ、自分

なんかえらい積極的やってんなぁ、自分

「怒濤の毎日、中学時代」で書ききれなかった中学時代の続きを書こう。

卒業直前、担任が受け持つ最後の授業が始まると、かねて皆で打ち合わせたとおり、クラス委員長だった僕は手を挙げた。
「先生、思い出に運動会やらせてください」
それしか言わなかったのに、先生は教科書を閉じ、いいよと言った。
教室は歓喜に包まれ、あっという間に机が端に寄せられ会場が整った。

競技の記憶はおぼろげだが、自分が係だった障害

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5歳の年の差は大きいって

5歳の年の差は大きいって

明石に住んでいた頃だから、たしか小2か小3の頃の話。

8畳の部屋が兄と僕の2人部屋だった。
そこに互いの勉強机を背中合わせにしていた。
つまり勉強机2台を挟んで2人が向かいあう格好。

あるとき、突然ゲームが始まった。

お互いに紙を5枚ほど持ってスタート。
昔のチラシは片面印刷が多かったから、遊べる紙は豊富にあった。
その1枚に何でもいいから1文を書く。
たとえば「今日の給食おいしかった」とか

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ぜひ長大な吊り橋にため息を

ぜひ長大な吊り橋にため息を

世界一の吊り橋が神戸にあることをご存じだろうか。
関西ではその橋の存在は誰もが知っているだろうが、それが世界一であることや、神戸にあるということまでは案外知られていないかもしれない。

その名を明石海峡大橋といい、淡路島と神戸を結ぶ橋だ。
名前に引っぱられて明石市に架かっているものと思っている人もいるそうだが、神戸市にある。

地図で見るといかに長大な橋かが分かる。

橋を支える主塔の高さは海面上

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1年以上の苦難を経て、ヒトは動きたがっている

1年以上の苦難を経て、ヒトは動きたがっている

兵庫県に出されている緊急事態宣言がまた延長されるという。
病床数の逼迫などを考えれば、そうせざるを得ないのはよく分かる。

が、企業は昨年のようには宣言に応じておらず、電車は変わらず満員だ。
そんな状況での宣言延長に果たして意味はあるのだろうか。
しかも自粛要請は緩和するというからなおさらだ。
骨抜きの宣言に、もはや緊急事態を感じることができない。

感染対策に費用を投じた店にとって、休業要請は承

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ペラペラ立体動物~!

ペラペラ立体動物~!

子どもがまだ幼稚園に通っていた頃、よくいっしょに絵を描いて遊んだ。
プリントの裏とかチラシの裏など、およそ白紙とみればそこに絵を描いた。

あるとき、動物の絵を描こう、と思いつく限り動物の絵を交代に描いていったところ、まぁまぁうまく描けたウサギがいた。
正面から描いたウサギだ。

それはたしかこんな感じの絵だったと思う。

15年ぶりくらいに思い出して描いてみた。

当時、そのウサギを眺めるうち、

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体内が浄化されていく気がする瞬間

体内が浄化されていく気がする瞬間

先週は1週間、ある農家の下についてひたすら農作業を行った。

初日、お世話になる農家に神戸から土産を持っていった。
そしてその1週間を終えた帰り際、逆に土産をいただいた。
大変な仕事を手伝ってくれてありがとう、ということらしい。

双方が相手のお世話になったと感じられる、すばらしい1週間だった。

***

いただいたのは、無農薬、無化学肥料で大切に育てられたコメ。
コメが土産とはいかにも農家らし

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神戸ただいま~! 1週間の農業出張から昨晩帰ってまいりました。
同行してた新入社員は2日目から疲れた、全身筋肉痛と言ってて、え?これしきで?ヤワいんでは?と内心思てたけど、帰って一夜明けた今日、しんどい、あちこち痛い…単に症状出るまでに時間のかかる年寄りだった自分、という話。

何がどこで役に立つか分からない

何がどこで役に立つか分からない

この日曜からの出張は、ある農家の下について泥にまみれる1週間だった。
農作業なんてベランダ菜園くらいしか経験がないのに、いきなりガチの田んぼに入るのだから、大変でないわけがない。

胸まである長靴を〈胴つき長靴〉ということも初めて知ったが、これを履いて田んぼに入っていく。
途端に足はズブズブとめり込んでいくが、泥水の中だから何も見えない。
ヤバい!と体勢立て直そうとしても、足が抜けない。
無理に身

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怒濤の毎日、中学時代

怒濤の毎日、中学時代

このところ、幼・小の頃の話を連発している。
すべて1000字程度のダイジェスト版だが、闇を書くとなぜか好評だ。

・幼稚園の思い出といえば
・明石で過ごした小学時代、周りの人に恵まれていたのだと…
・書き足しの小学生日記は、結構な闇日記

今日はいよいよ中学生の頃。

***

幼小中一貫だから、小学を出るとまたすぐ同じ敷地の中学に進んだ。

電子音楽部があり、音楽室に40台並ぶシンセは圧巻だった

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出張ミニマリスト

出張ミニマリスト

日曜から土曜までの出張で、この1週間ずっとホテル暮らしだ。

前の職場では長期の出張は珍しくなく、長いときには2週間や3週間というのもあったが、今の職場では1週間の出張などはめったにない。
慣れっこだったはずの長いホテル暮らしもすっかりのご無沙汰で、外出時の傘はホテルから借りる、という鉄則も忘れて自分のを使ってしまった。
自分の傘だと帰ってから狭い部屋で広げて乾かさなくてはならず、身動きとれなくな

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書き足しの小学生日記は、結構な闇日記

書き足しの小学生日記は、結構な闇日記

1記事1000字までというルールを自らに課している。
その理由は、自分が無理なく読めるのが1000字だから。
とはいえ厳密ではなく、記事によって1300字くらいになるのもあるから、当人に似ていい加減なものだ。

先日小学生時代の記事をあげた。

これが1000字ルールに引っかかって途中で筆を置いたので、本日書き足し。

***

2年の初夏の放課後、事件が起きた。
いっしょに遊んでいた友達数名に突

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そういや自宅付近で見たことない

そういや自宅付近で見たことない

先日、ウーバーイーツ初チャレンジ。
何食べたい? 何時に食べたい?

送料無料キャンペーン中に一度試してみよっと。
どないして届くんやろ、どやって支払うんねん。

ここは神戸。
海のもの? 山のもの? どっちもありやな。

どんな店あるか、ネットで見てみよ。
OK、ウーバー!
住所入力して…検索!
はい、1件!

…い、1件?
し、しかも、ピ、ピ、ピザ屋?
それってもともとデリバリーやん。

ま、

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