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出張ミニマリスト

日曜から土曜までの出張で、この1週間ずっとホテル暮らしだ。

前の職場では長期の出張は珍しくなく、長いときには2週間や3週間というのもあったが、今の職場では1週間の出張などはめったにない。
慣れっこだったはずの長いホテル暮らしもすっかりのご無沙汰で、外出時の傘はホテルから借りる、という鉄則も忘れて自分のを使ってしまった。
自分の傘だと帰ってから狭い部屋で広げて乾かさなくてはならず、身動きとれなくなるのだ。
3日目くらいから、ようやくリズムを取り戻せてきた。

着替えをほぼ持たないから、出張の荷物は人に比べて異常に少ない。
パンツだけは替えを1枚、それ以外は基本的に替えはなし。
寝るとき着ないものは、夜洗って吊っておけば朝にはまた着れるからだ。

洗濯はすべて、手洗い、足洗い。
え?大変!と言われることは多いが、なにしろ洗うものといえばその日着たものだけだから、量はたかだかしれている。
むしろ、その日洗わないと翌日困るので、数日分溜めておいて一気にコインランドリーでやっつけるという発想にもなれない。
シャワーを浴びるついでに、パンツと靴下だけ洗えばいいやという日は洗面台で手洗い、シャツもズボンもという日は浴槽で足洗い。
足洗いは、どこかの国で川で足踏み洗濯する写真を中学の家庭科で見た記憶を頼りにザブザブやっている。

洗ったものはバスタオルを重ねてくるくるっと巻いて軽く絞れば、翌朝乾くくらいには水分が取れる。
絞るとシワになるシャツなどは、バシャッと振っておけば十分脱水できる。
なにしろビチャビチャのままのシャツをバシャッとやるので、最初の頃は大量のしぶきを浴びてこちらもずぶ濡れになっていたが、あるときシャワーカーテン越しに振ればいいことに気がついた。

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ホテルの部屋は驚くほど乾燥しているので実によく乾く。
冬場は服も厚みを増すから多少乾きにくいが、エアコンの前や空気清浄機の上に吊ってみたりすれば、翌朝困ったことにはならないはずだ。

おかげで、どんなに長い出張でも少ない荷物ですんでいる。
往復の負担を減らす意味で、これ重要。
出張ミニマリスト、なのだ。

ただ、1泊の出張のとき、今回は荷物が少なくて楽やわぁ、というのがないのは少し悲しいけれど。

(2021/5/20記)

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