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書き足しの小学生日記は、結構な闇日記

1記事1000字までというルールを自らに課している。
その理由は、自分が無理なく読めるのが1000字だから。
とはいえ厳密ではなく、記事によって1300字くらいになるのもあるから、当人に似ていい加減なものだ。

先日小学生時代の記事をあげた。

これが1000字ルールに引っかかって途中で筆を置いたので、本日書き足し。

***

2年の初夏の放課後、事件が起きた。
いっしょに遊んでいた友達数名に突然校庭に仰向けに押さえつけられ、そこに1年女子が現れて僕のファーストキスを奪って去ったのだ。
その子が誰かも分からない、わずか10秒くらいの計画的犯行。
心に傷は残っていないと思っているが、隣国の将軍様の兄がマレーシアの空港で暗殺された映像を見るたび、似たようなこととして思い出されるのだから、深層心理には深くショックが刻み込まれているのかもしれない。

2年の終わり頃、大好きだった6年女子にラブレターを出したっけ。
ほどなく返事が返ってきてとても嬉しかったが、誤字が1字あってシュンとなったのを覚えている。

小学生当時、体罰全盛の時代だった。
加えて反抗的だった僕は、何度先生に平手で頬を殴られ、金尺で太腿をしばかれたか分からない。
教壇に立たされ、全員の前で行う公開処刑。
通っていた学校だけでなく、どこも似たようなものだった。
殴られながら、先生はどの程度加減してはんのかな、などと考えていた。

4年で委員会活動が始まって、卒業までずっと学級代表だった。
級友の前で先生からたびたび殴られる学級代表は、画としてはおもしろい。

その頃、クラブ活動が始まって、4年は絵画工作クラブで絵を描いたり模型を作ったり、5年・6年は写真部に入って写真を撮りまくり。
絵も工作も写真も今でも大好きだが、もともとそういう興味があったからそんなクラブに入ったのだろう。

修学旅行は2泊3日で伊勢・箱根。
当時、近隣の学校は伊勢1泊が定番だったから、ちょっぴり嬉しかったが、伊勢から足を伸ばすにしては箱根は遠すぎないか。
伊勢神宮、二見浦、パールセンター、大涌谷、芦ノ湖、関所…すべて大雨だったから、思い出す修学旅行のシーンはすべてブラックよりのグレー。
新幹線で買える伊勢名物は〈御福餅〉だが、この時の帰りの車中ではライバルの〈赤福餅〉が買えたのはなぜだろう。
恐るべし、文部省指定校。

書き足しの小学生日記は、結構な闇日記。

(2021/5/19記)

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