いわさきはるか

採用やら講師やらいろいろやってきたサイエンスライター。 Webでも紙でも書く。 6、8…

いわさきはるか

採用やら講師やらいろいろやってきたサイエンスライター。 Webでも紙でも書く。 6、8、10歳の3児+2匹の猫の母。 食べたいものしか食べたくない系。 仕事と子どもと猫時々メシの話を書きます。

記事一覧

固定された記事

寄り道しまくってここまで来ました

最初の夢は、 「バレリーナ」 だったと思います。幼稚園の頃。 でもバレエなんて見たことなくて フィギュアスケートの選手を勘違いしてたのだと親から聞きました。 実…

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属性を棚卸したら発信できる気がした話

本を出したい、という夢がある私ではあるものの 「死ぬまでに1冊は」なんて枕を付けていて、今すぐにとは思っていない。そもそも、自分が何を発信すればいいのかわからなか…

もうあなたの手触りも思い出せないけれど

今日は、ウサギの茂さんの命日だ。 茂さんは、2016年の七夕の朝方に亡くなった。 私には「虫のしらせ」みたいな妙な能力がある。 7月6日、私は無性に茂さんを撫でておかな…

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普通になるのがえらいのか

息子が昨日、トラブルを起こした。 詳細は不明だが、交流級のクラスメイトの腕をつねってしまったらしい。 相手から暴力をふるわれていたわけではないようなので 他害行為…

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さびしいと世界が広がる

大学のとき、さんざんな年があった。 突然親が離婚し、実家がなくなった。 好きな人ができて2年付き合った彼氏に別れを告げて 好きな人に告白したら「彼女ができた」とふら…

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文章の道場やぶりをやろうと思う

ライターの仕事は文章を作り出すのではなく磨き上げる仕事だと思う。 創作性がないから、自分に自信がない私にもこれまでやってこれた。 でも最近ライターの仕事を重ねたこ…

11

よく考えると「勉強」したことないかもしれない

「よく勉強されてますね」とよく言われる。 主に子どものことや、猫のことなどだ。 仕事柄、取材相手から言われることも多い。 こう言われるといつも、反応に困る。 勉強…

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科学記事に擬人化はどこまで許されるか

正直月末になり、やることはいっぱいあるのだけれど、どうしても書かずにいると頭の中が持っていかれそうなので書いておくことにする。 ベニガオザルが死亡個体に対し交尾…

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小学校が嫌いな子どもでよかったなぁ

昨日、娘が落ち込んだ顔で帰ってきた。 疲れているなんていうレベルじゃない落ち込み方だったので (なにかトラブル?まさかいじめ?) なんてひやひやしながらも、平静を…

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生理のときの頭痛「だけ」に悩むあなたへ

ちょっとドキドキしながら婦人科に行ってきた。 今日は「いつものピル」をもらうわけじゃないからだ。 前も書いたが、ひどい偏頭痛持ちである。 最近頓服の使用数が多す…

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ライターだけは5年間一度も「やめよう」って思わずに済んだ理由

自他ともに認める、飽きっぽい人間である。 大学時代にいろんなバイトをしたが、1年以上続けたものは0。 博士課程に進むと豪語して院に進んだが、本当に優秀な研究者たちと…

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私がほしい「人脈」を改めて考えてみた

今日はライターコミュニティ「ゆるたす」のランチ会があって 「人脈作りってどうしたらいいんだろう?」 という話で盛り上がっていた。 いろいろ有益な情報をいただいたの…

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憧れに許可なんて必要ないのにね

前の記事を読んでいてふと思ったことがある。 私はなぜあの頃、理想の文章を書く人を見つけたのに そこに憧れることなくその方向の道を全部閉ざしてしまったのだろう。 普…

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人生を変えた本は全部図書館で出会った

大学生のとき、県立図書館が自転車で10分くらいの距離にあって長期休みなんかはひたすら通っていた。 当時、私はいろいろとぼろぼろで、別れ話はこじれるし、好きな人には…

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燃え尽き症候群は避けられない

4月、忙しかった。 母として、子どもの新生活でばたばたしてたのに加え 不定期でもらってる仕事が全部いっぺんに来た。 新しいのも来た。引く手あまたにもほどがあった。 …

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私は「本を出したい」んだろうか

先日、さとゆみさんの「本を出したい」を読んだ。 すごく実践的で、今すぐ動き出せるような、そんな本だった。 実際読んだ直後は自分がどんなコンテンツを発信できるのか…

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寄り道しまくってここまで来ました

最初の夢は、

「バレリーナ」

だったと思います。幼稚園の頃。

でもバレエなんて見たことなくて

フィギュアスケートの選手を勘違いしてたのだと親から聞きました。

実際フィギュアは小学校高学年で少し習いましたが

3歳の子が私が必死でできるようになった技をあっさりこなしていて

何となくやめてしまいました。

次の夢は漫画家でした。

単純に漫画が好きだったからです。

だけど私は死ぬほど絵が

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属性を棚卸したら発信できる気がした話

属性を棚卸したら発信できる気がした話

本を出したい、という夢がある私ではあるものの
「死ぬまでに1冊は」なんて枕を付けていて、今すぐにとは思っていない。そもそも、自分が何を発信すればいいのかわからなかったからだ。
否、発信する内容がわからなかったというよりは
私が「何を発信したら人々に振り向いてもらえるのか」がわからなかった。
だから「本を出す」目標は一旦おいて、自分が何かしらのプロと自信を持って言えるまで待とう、と結んだのがこの記事

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もうあなたの手触りも思い出せないけれど

今日は、ウサギの茂さんの命日だ。
茂さんは、2016年の七夕の朝方に亡くなった。

私には「虫のしらせ」みたいな妙な能力がある。
7月6日、私は無性に茂さんを撫でておかなければいけない気持ちになった。
まゆげみたいな癖がつくくらい、おでこを指で何度も撫でた。
日をまたいで、7月7日の1時20分くらいにふと目が覚めて
うさぎのケージを覗いたら、亡くなってた。
普段の寝てるポーズと何も変わらなかったが

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普通になるのがえらいのか

普通になるのがえらいのか

息子が昨日、トラブルを起こした。
詳細は不明だが、交流級のクラスメイトの腕をつねってしまったらしい。
相手から暴力をふるわれていたわけではないようなので
他害行為には違いなく、その件に関してはしっかり話した。
学校を通じて先方にも謝罪し、ひとまずは解決となっている。

とはいえ、再発防止を考えるにあたり
息子がなぜそんなことをしたか、と考える必要があった。
先生によると息子にとって交流級は
・支援

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さびしいと世界が広がる

さびしいと世界が広がる

大学のとき、さんざんな年があった。
突然親が離婚し、実家がなくなった。
好きな人ができて2年付き合った彼氏に別れを告げて
好きな人に告白したら「彼女ができた」とふられた。
仕送りが止まり、大学院は受かったのに
入学金や授業料が払えないんじゃないかとびくびくしてた。

とにかくさびしくてしょうがなくて、
がむしゃらに人と会おうとしてた。
自分には何の価値もないような気がして何者かになりなくて
いろん

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文章の道場やぶりをやろうと思う

文章の道場やぶりをやろうと思う

ライターの仕事は文章を作り出すのではなく磨き上げる仕事だと思う。
創作性がないから、自分に自信がない私にもこれまでやってこれた。
でも最近ライターの仕事を重ねたことで少しずつ自信がついてきて
創作もやってみようかな、というところまできた。

と、いうことで。

文章の道場やぶりを、やってみようと思う。
いや、もうすでに始めている。
ここ2週間で3つも書いて出している。
何でこんなに書かずにいられな

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よく考えると「勉強」したことないかもしれない

よく考えると「勉強」したことないかもしれない

「よく勉強されてますね」とよく言われる。
主に子どものことや、猫のことなどだ。
仕事柄、取材相手から言われることも多い。

こう言われるといつも、反応に困る。
勉強した自覚がないからだ。
私は単に「わからない」で終わらせることができない体質で、常に「わからない」を調べ続けているに過ぎない。

子どもや猫は、もともと大事な存在だ。大好きだ。
取材だって、そもそも興味があることだからお願いしてる。それ

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科学記事に擬人化はどこまで許されるか

正直月末になり、やることはいっぱいあるのだけれど、どうしても書かずにいると頭の中が持っていかれそうなので書いておくことにする。

ベニガオザルが死亡個体に対し交尾行動を取った、という報告が話題だ。

この報告の主旨は「ベニガオザルの死生観」である。
性行為は子孫を残すために行うので、子どもを生めない「死体」に行っても意味がない。つまり「死体」に対して性行為を行うということは「死」(=生物として「終

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小学校が嫌いな子どもでよかったなぁ

小学校が嫌いな子どもでよかったなぁ

昨日、娘が落ち込んだ顔で帰ってきた。
疲れているなんていうレベルじゃない落ち込み方だったので
(なにかトラブル?まさかいじめ?)
なんてひやひやしながらも、平静を装って何があったか尋ねると
意外な言葉が帰ってきた。

「水曜日、6時間なんだって。」
「え?」
「水曜日でクラブとか委員会とかない日、そのまま帰れるかと思ってたけど
6時間目あるんだって!!」

5年生になると、5時間の日はぐっと減って

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生理のときの頭痛「だけ」に悩むあなたへ

生理のときの頭痛「だけ」に悩むあなたへ

ちょっとドキドキしながら婦人科に行ってきた。
今日は「いつものピル」をもらうわけじゃないからだ。

前も書いたが、ひどい偏頭痛持ちである。

最近頓服の使用数が多すぎて頭痛外来の先生から
「注射の治療に切り替えるか…いっそ生理を減らしちゃうのも手だね」
と言われ、なるほどと思い立ったのだった。
私の頭痛は月経と排卵に偏っている。
なので、いっそ月経と排卵を止めてしまえば、ということだ。
確かに、妊

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ライターだけは5年間一度も「やめよう」って思わずに済んだ理由

ライターだけは5年間一度も「やめよう」って思わずに済んだ理由

自他ともに認める、飽きっぽい人間である。
大学時代にいろんなバイトをしたが、1年以上続けたものは0。
博士課程に進むと豪語して院に進んだが、本当に優秀な研究者たちと出会って日和り、就活をするもジャンルがころころ変わり、かろうじて取れた内定も結局蹴って夫と結婚した。
夫と結婚したときやってた薬局事務のパートはずるずると2年間続けたが
「赤ちゃん生まれても帰っておいでよ」という社長さんの有難い申し出は

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私がほしい「人脈」を改めて考えてみた

私がほしい「人脈」を改めて考えてみた

今日はライターコミュニティ「ゆるたす」のランチ会があって
「人脈作りってどうしたらいいんだろう?」
という話で盛り上がっていた。
いろいろ有益な情報をいただいたのだが、なんとなく、私が言っている「人脈」とみんなが言ってる人脈がずれているというか
そもそも私の言っている「人脈」がとてつもなくブレブレなことに気が付いたので改めて考えてみようと思う。

ライター界隈で「人脈」というと
仕事をくれる人や仕

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憧れに許可なんて必要ないのにね

憧れに許可なんて必要ないのにね

前の記事を読んでいてふと思ったことがある。
私はなぜあの頃、理想の文章を書く人を見つけたのに
そこに憧れることなくその方向の道を全部閉ざしてしまったのだろう。
普通なら「よーしこの人みたいになるぞ!」ってなるんじゃないのか。

当時の私は変にプライドが高くて卑屈で
何かに憧れるというのに妙な抵抗があった。
ほら、美容院行くときたとえ髪型だけ真似したくとも
好きな女優さんの写真見せるのが恥ずかしかっ

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人生を変えた本は全部図書館で出会った

人生を変えた本は全部図書館で出会った

大学生のとき、県立図書館が自転車で10分くらいの距離にあって長期休みなんかはひたすら通っていた。
当時、私はいろいろとぼろぼろで、別れ話はこじれるし、好きな人にはふられるし、親は離婚して仕送り止まるし、先輩とは険悪だし
とにかく何か「変化」が欲しかった。現実逃避したかった。

図書館は、なんか浮世離れしている場所だ、と思う。

お金がからまない。
誰もしゃべっていない。
いっぱい人がいるのに、みん

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燃え尽き症候群は避けられない

燃え尽き症候群は避けられない

4月、忙しかった。
母として、子どもの新生活でばたばたしてたのに加え
不定期でもらってる仕事が全部いっぺんに来た。
新しいのも来た。引く手あまたにもほどがあった。

で、GW明けて今。
めちゃくちゃ暇である。何の依頼もない。
子どもも平和に学校に行ってくれている。
子どもがらみのイベントも月末の運動会まで、何もない。

しゅるるるる。

張り詰めていた「気」が、見る見るしぼんで
インプットもアウト

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私は「本を出したい」んだろうか

私は「本を出したい」んだろうか

先日、さとゆみさんの「本を出したい」を読んだ。

すごく実践的で、今すぐ動き出せるような、そんな本だった。
実際読んだ直後は自分がどんなコンテンツを発信できるのか、どんな形で本に書くネタをアウトプットしていけばいいのか、いろいろ考えて止まらなかった。

私はいわゆる「創作」的なものが苦手で、すでにある情報を調べて、集めて、まとめて、伝えるのが好きだ。
いいなって思う方法があればすぐ人に伝えるし、伝

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