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Norwegian Wood「誤訳」再考
バイオリン奏者の高嶋ちさ子氏の父親、高島弘之氏が音楽業界にいた時、ビートルズの名曲、「Norwegian Wood」を「ノルウェーの森」と訳したというエピソードはウイキペディアなどで読んで知っていた。過日、テレビ番組でご本人がこの訳を話題にし、英語力不足などと恐縮されていたが、以来、このwoodのことが気になり、ちょっと調べてみた。
焦点の1つになっているのは誤訳ではないかという点だ。基本を整
英単語のbuzzと「バズる」の関係
6日付の日経夕刊の英語学習者を対象とする連載記事「Step up English」の「Quick Lesson」に書かせていただきました。この欄には英単語の由来などを書いていますが、今回はbuzzを取り上げました。
ハチ、蚊のブーンが由来もともとはハチ、蚊などの虫が羽でブーンと音を立てながら飛ぶことを意味する動詞のbuzzが語源で15世紀後半から使われ始めました。その後「ざわめく」「うわさなどを
英単語flaw「欠陥]の便利な使い方
写真は10日付の日経夕刊に書かせていただいた拙稿です。毎月一回、英単語の用法などについて執筆していますが、今回はflawを取り上げました。以下のようにnote用に編集、加筆しました:
語源はflaga(石板) flawは8世紀から15世紀にかけてスカンジナビア人らが用いていた古ノルド語のflaga(石板)が語源とされ、16世紀後半からはdefect(欠陥)、fault(欠点)の意味も表すよ
pitchの意味あれこれー「投げる」「売り込み」などなど
日経新聞の13日の水曜日夕刊に英単語の用法などについて書かせていただだきました。今月はpitchを取り上げてみましたが、その記事を参考にnote向けに執筆しました。
語源は古英語のpiccean
pitchを使ったイディオムで成り立ちがわかりづらいのが「テントを張る」を意味する“pitch a tent”です。記事に書いてあるように、実はpitchは5世紀から12世紀にかけて使われた古英語の
田辺先生から人生初の英語学習
その英語の先生は田辺先生だった。中学に入学後の初めての英語の授業。田辺先生は教室に入ってきて正面の黒板前の教壇から笑顔を浮かべながら、英語で何かを話した。
「Good morning, everybody.」。確かこんなことを言ったと思う。
クラス中の生徒が反応した。
「分かれへん」。
これが英語学習の始まりだった。まったくゼロからのスタート。日本語とは言語的に余りにもかけ離れている英