青魚が健康に良いという幻想?
巷で言われているように魚、特に青魚が健康に良いならば、その結果は平均寿命に数値で現れているはずです。例えば、都道府県別の平均寿命を比較すればいいのではないでしょうか。魚を多く食べる都道府県、特に海岸沿いの地域や漁獲量の多い地域は、必然的に子どもの頃から魚を食べる機会が多いと予想されます。ただし、人は移住しますので、今回取り上げる統計はその点を除いたものです。
なお、この記事は、私の推測です。科学的根拠やデータがある訳ではないです。しかし、記事を読んでいただきますと、私の疑問にも多少は頷けるのではないでしょうか。
都道府県別魚介類消費量
下の地図を見ますと、主に、北海道と北東北、日本海側の魚介類の消費量が多いことがわかります。
都道府県別サバ消費量
EPAやDHAを多く含むサバに限定しますと、青森県と静岡県、そして西日本の消費量が多いです。
都道府県別イワシ消費量
EPAやDHAを多く含むイワシに限定しますと、青森県や新潟県、石川県、千葉県、西日本の地域で消費量が多いです。
上の資料と都道府県別平均寿命を比べてみましょう。
都道府県別平均寿命
男性の場合、長野県と神奈川県、そして滋賀県の平均寿命が高いです。上の魚介類や青魚との関連性は全くないように思われます。
女性の場合、島根県と熊本県、そして沖縄県の平均寿命が高いです。こちらは、サバの消費量が多い島根県だけが一致しています。
<参考資料>
栄養素の説明 - 脂質
EPAと食事だけで頸動脈プラークが改善し、腎機能(Cr)も高率に改善する。
EPAとDHA 心筋梗塞歴のある患者の心血管イベント発症抑制効果認められず
最後に
魚、特に青魚をたくさん食べると長生きできるという話には、以前から疑問を持っていました。今回の統計は、私の疑問を裏付ける一助になっているのではないでしょうか。
魚の脂(油)は、どうも人間の体には合わないようです。サバ缶ブームが始まってから長いですが、サバの脂(油)は血管の中を通りにくく確実に血圧を上げます。私の場合、カツオやイワシ、サバ、マグロなどの青魚を食べますと、血圧が30程度上昇します。そして、3日間その血圧が下がりません。このことが、私の心筋梗塞の原因の1つだったのではないかと考えています。
なお、青魚に多く含まれるEPA(必須脂肪酸)は、頚動脈プラークなどの血管プラーク減少・退縮効果(動脈硬化の改善)・クレアチニンの値を下げる(腎臓機能を良くする)には効果があるそうです。ですので、適量の青魚を食べれば体にいいのかもしれませんが、そのことと寿命の関係は今のところ不明です。それよりも、サプリメントのEPAの方が害が少ないようです。
また、脂質(油や脂、脂肪)と脂肪酸は、異なります。脂質の中には、脂肪酸(fatty acid)、中性脂肪(neutral fat)、リン脂質(phospholipid)、糖脂質(glycolipid)及びステロール類(sterols)と水に溶けない様々な成分が含まれています。人間の体では必須脂肪酸であるEPAやDHAを合成できないので、サプリメントでそれらを摂取することは体にいいようです。しかし、脂質そのものは体には良くないらしいです。
今回の記事はここまでです。
気温が高すぎて頭が回りませんでした。
あとでいろいろと加筆修正するかもしれません。
<追記>
上でご案内した「脳梗塞・心筋梗塞・高血圧は油が原因 動脈硬化は自分で治せる」によりますと、動脈硬化は脂肪の粒(脂肪滴)が原因だそうです。