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学校に行かないという選択。

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2023年現在、中学校2年・小学校4年の学校に行かないという選択をした子どもたちとの日々の暮らし。学校や学びにまつわること。学びとはなんだろうということを日々感じ考える記録。
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#日々のこと

学校に行かないという選択。「さぁ、新しい春が始まるよ。」

学校に行かないという選択。「さぁ、新しい春が始まるよ。」

春休みも終わりに近づいている。

通常であれば、〈毎日が夏休み〉のような我が家なのだが、この春はちょっと違う。というのも、二男が「学校に行ってみようかな。」と言っているからだ。

二男にそう言われたときの驚きといったら、ムンクの叫び並みだったが、平静を装って今に至る。

二男本人は、その後も「学校に行ってみる」という意志は固く、ほほほぉ・・・と、夫共々、感心している。

こちらの方がその気持ちに追

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確実に春に近づいているあたたかい一日。雪が湿っていて、雪だるま作りに最適の日。三段雪だるま完成。春が来る喜びと、雪が無くなる寂しさとを味わいながら遊ぶ。子どもたちがこうして一緒に遊んでくれるのはあと何年だろうと最近はそんなことを思うことが増えた。子どもたちが大きくなった証拠。

先日、中学の定例面談の際、担任の先生と様々な雑談をした。先生が「やなぎださんに戸惑うことはありましたが、困ったことはありませんね〜。」と仰っていた。未知の生物との遭遇で、戸惑う事はあっても、困ってはいないのであれば良かった。笑 雑談とは、様々な情報や心情が組み込まれると思う。 

学校に行かないという選択。「比べるよりも、自分の場所で。2」

学校に行かないという選択。「比べるよりも、自分の場所で。2」

先日、noteでこのような記事を書かせていただいた。

比べる、とは何か?と考えている。
比べるということは、相対的なものであって、比べる対象が必要になる。

学校という場は、その最たるものなのだろうと自分の子ども時代を振り返ってしみじみと思う。誰かと比べて自分はどれだけ何が出来て、何が出来ないのか。何が自分の得意なことなのか。不得意なことは何なのか。

学校では、同じ年齢の子どもたちが一括りにな

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漫画みたいな毎日。「探しに行くよ、内なる花を。1」

漫画みたいな毎日。「探しに行くよ、内なる花を。1」

毎年、何故だか9月、10月は駆け足で過ぎていく。

夫や末娘の誕生日があったり、幼稚園の誕生会にお祭り、そして、家族が私の誕生日を張り切ってお祝いしてくれるムードが高まるからだろうか。

北海道では、夏が終わると途端に、「雪が降るまえに」という空気が漂う気がする。

雪が降るまえに、庭を整え、畑を片付け、家の補修をし、衣替えをし、寒くなる前に、あれもこれもやっておこう。

そんな気持ちになる。

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漫画みたいな毎日。「探しに行くよ、内なる花を。2」

漫画みたいな毎日。「探しに行くよ、内なる花を。2」

旅の記録1はこちら。

今回の旅の一番の目的は、長男が興味を持った高校のオープンスクールに参加すること。

本来は中学3年生が参加対象だが、遠方に住む我が家の状況を考慮していだたき、参加を快諾していただいた。その対応も柔軟な印象を受け、どんな学校環境なのだろう?と益々興味を持った。

神奈川に住んでいる姉の家に宿泊させてもらい、そこから長男のオープンスクールに参加することになった。しかし、神奈川か

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長男が興味を持った高校のオープンスクール終了。朝5時に出発したが途中渋滞10キロに巻き込まれ大遅刻。丁寧に対応していただき無事参加。「人が学ぶとは何か?」が根付いた空気。生徒たちも生き生きしていて、自ら学ぶ事を楽しんでいる姿に嬉しくなった。あ、どうするか決めるのは長男ですが。笑

小学生は今日から新学期。3日間、PTAの朝の旗振りです。暑さ&休み明け子どもたちの足取りが重たそう。二男が「自分が旗振りしてこようか!」と笑顔で申し出てくれました。その案は面白いけど「え~っと、学校は?」ってなるから。笑 我が家の子どもたちは引き続き夏休み!短いけど暑い夏を遊ぶ!

学校に行かないという選択。「教育の機能とは?〜子供たちとの対話〜」

学校に行かないという選択。「教育の機能とは?〜子供たちとの対話〜」

家の中で、唯一とも言える自分だけのスペースであるPCデスク。
そこには、書き写した一枚のカードがある。

読んだ本や映画、日々の中で、「この言葉だ」と思ったものを書き写す癖がある。書き写す先は、手帳であったり、ポストカードサイズの葉書であったりする。ふとした時に、目にはいる場所に。
様々な言葉を書き写し、トイレの壁に所狭しと画鋲で留めておいたこともあったが、今は、そこにも一枚だけ。

以前、「嫌わ

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二男語録。夫との会話の中で聞こえてきた一言。

「心配されると、心配になるから、心配しないで欲しい。」

本当にそうだね。
心配されると、自分は心配されるべき存在だと感じ、そう思ってしまう。
母は、あなた達の事を、ひとつも心配していません。
自分の心配しなくちゃと思ってます。笑 

学校に行かないという選択。幼稚園には行ってます。「屋根より高い鯉のぼり。」

学校に行かないという選択。幼稚園には行ってます。「屋根より高い鯉のぼり。」

幼稚園では、恒例の鯉のぼりが、空に舞う季節がやってきた。

我が家の子どもたちは、3人共、この鯉のぼりが大好き。

風が止んだら、お父さんに抱っこや肩車をしてもらって、ちょっと触らせてもらう。

いつか、彼らも、自分の子どもたちと青い空をゆったり泳ぐ鯉のぼりを眺める日がくるのだろうか。

子どもたちの未来をあたりまえのように楽しみにできることは、穏やかな日常を過ごすことができる場で暮らしているから

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学校に行かないという選択。幼稚園には行ってます。「それって意地悪なの?」

学校に行かないという選択。幼稚園には行ってます。「それって意地悪なの?」

2年間の充電?準備期間を終了し、幼稚園に行くと張り切っている末娘4歳。

「今日も幼稚園行く?!」

・・・今日は日曜日です。母を休ませてください。

末娘の通っている幼稚園は、家族で通える森の中の幼稚園だ。

体験入園として、3歳未満でも通うことができる場所であるので、我が家の長男も、2歳からこの幼稚園に通っていた。

新年度になり、新しく入園した家族も多く見かける。

私たちも、2年程ブランク

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学校に行かないという選択。「しあわせな午後3時。」

学校に行かないという選択。「しあわせな午後3時。」

木曜の午後3時。

末娘と二男と歩いて幼稚園から帰宅。
家から幼稚園までは、歩いて20分程だ。

「ただいま~!」と玄関を開けると、いい香りがしてくる。

リビングのドアを開けると、テーブルにおやつのパンケーキが!

キッチンに行くとフライパンの中に、白菜とツナのクリーム煮が!

更に、冷蔵庫を開けるとプリンが用意されていた!

ここは天国?!

留守番していた長男が、夕飯を作ろうと、冷蔵庫を開け

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学校に行かないという選択。「幼稚園に行かない選択をした2年間。前編。」

学校に行かないという選択。「幼稚園に行かない選択をした2年間。前編。」

ある朝、長男が、トランペットで新しい曲を練習し始めた。

その曲は、ジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」の主題歌である「いつも何度でも」だった。理由は、「たまたま手元に楽譜があったから」とのこと。

「ねぇ、この曲ってどんな曲だったっけ?」と言うので、まずは原曲をYOUTUBEで聴くことに。

たまたま開いたものが、字幕付きで、曲が流れると共に私の目の前で流れていく歌詞に、突如として涙腺が崩壊した。

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