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フリーランスマザー

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2016年3月に長男、2019年10月に次男を出産。 フリーランスライターという立場からみる、妊娠・出産・育児のこと。
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#ワーキングマザー

3歳児を育てながら働くわたしの時間割

3歳児を育てながら働くわたしの時間割

「子ども育てながらそんな働ける!?」「いつ寝てんの!?」みたいなことを、めっちゃ言われます。が、毎日8時間は寝ているし、周囲の売れっ子ライター/編集者の皆さんに比べたら、近ごろはすっかりぬるま湯生活です。去年は取材記事を175本書いたけれど、このペースでいけば今年は、100本切るんじゃないかな……?

とはいえ、毎日どんなふうに時間をやりくりしているか? という質問をしばしば受けるので、時間割を公

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自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック(2.4L/無線LAN)」を使ってみた

自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック(2.4L/無線LAN)」を使ってみた

発売当初からずっと気になっていたヘルシオ ホットクックを、先日ついに購入しました。自分もそうだったんだけど、とにかく周りから「どう?」「うちも興味あるんだけど!」と言われるので、何度か使ってみて気づいたことをまとめてみます。

■ホットクックとは?
食材と調味料を入れてスイッチオンすれば、自動で無水調理してくれる家電。カレー、ポトフ、肉じゃがといった煮込み料理だけでなく、炒め物もできるし、麺類やパ

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赤い稲妻が走ったお腹で、これからも私を生きていく

赤い稲妻が走ったお腹で、これからも私を生きていく

妊娠してからいままで、何回「お母さんの顔になった」と言われただろうか。自分の顔がなにか変わったとは一切思わないけど、優しくなったとか、まるくなったとか、やっぱり言われる。妊娠初期はそれにすごく違和感をおぼえたものの、いまではもう慣れたし、勝手に優しく見えるならありがたいなと思うようになった。つんけんしてると思われるより何倍もいい、けど「妊娠しても(出産しても)全然変わらないね」のほうが、本当はうれ

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私と息子のおっぱい事情

私と息子のおっぱい事情

「おっぱい」という言葉を口にするのには、抵抗がある。自分のバストの女性性をすべて母性に置き換えられてしまうような感じが、どうしても受け入れられない。でも、母親の「おっぱい」を指す言葉に、ちょうどいい“代わり”がない。「胸」とか「バスト」では、母乳が出るものじゃないように聞こえる。いまもなるべくなら口にしたくないけれど、話がややこしくなるのは本意じゃないから、あきらめて言う。なんかいい言い方ありませ

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待機児童を抱えながら仕事を続けるために、大切なこと

待機児童を抱えながら仕事を続けるために、大切なこと

2016年3月に出産してから、2017年4月に息子が保育園に入るまでの1年ちょっと。子育てしながらも、出産前とさほど変わらない量の仕事をしていた。勤務時間は4割カットで案件のボリュームは3割減、収入は1.5割減というところ。実際にどんな暮らしをしていたか、振り返ってみる。

基本的に、平日の午前中は子どもと2人でのんびり過ごす。取材や打ち合わせなどの外出は、なるべく午後に固める。そして週1回はお義

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自分の人生に、どんなふうに“子ども”を登場させるか

自分の人生に、どんなふうに“子ども”を登場させるか

noteを始めて、わかったことがひとつある。たとえまだ結婚をしていなくても、なんなら付き合っているひとがいなくても。自分の人生に“子ども”というピースを、どんなふうに組み込むか。または、組み込まないか。同世代の女性のほとんどが、なんだか悩んでいる。

正直に言って、そんなにみんなが考えているとは、思っていなかった。特に、まだ産むことも産まないことも決めていない友達――いわば、子どもに関するさまざま

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仕事を休みたくないのに、早生まれは保育園に入れない

仕事を休みたくないのに、早生まれは保育園に入れない

noteではたびたび書いているけれど、私は産休・育休を取っていない(詳しくはこちらの記事で)。フリーランスだからもともと産休とか育休の制度がない、ということもあるけれど、単純に、楽しい仕事を休むのがいやだった。

だから、できるだけ早く、子どもを保育園に預けたいと思っていた。まずは都内の保育園について、わたし視点で簡単にまとめてみる。

認可保育園…いろいろと国の基準を満たした園で、世帯年収に応じ

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“子育てスタートダッシュ”をするための準備

“子育てスタートダッシュ”をするための準備

わたしは里帰りをしなかった。ぎりぎりまで仕事もしたかったし、夫と一緒にいるのが一番安らげるのもわかっていたから、東京で産むのは自然な選択だった。地元に住む親友の出産予定日がたまたま11日後だとわかったとき「同じ病院で産もうや~」と言われて、ちょっと揺れたけど。それも結局、彼女のほうが9日も早く産んで、もしそのためだけに里帰りしていたら入院期間はかぶらないところだった。

いろんなひとに「産後は手伝

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ちょうど1年前の今日、生まれた息子

ちょうど1年前の今日、生まれた息子

その数日間どんより重かったお腹が、朝起きると同時にしくしく痛み始めた。これが陣痛かな、と思うものの、痛みがなかなか規則的にならない。初産婦が病院に行く目安は、定期的な痛みが10分間隔になってからだという。5~15分間隔のばらばらとした痛みがしばらく続いて、いよいよだなと思った。

もしこのまま入院するなら、お風呂に入っておきたい。昨日の夜にももちろん入ったけど、出産はどれくらいかかるかわからな

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母になった私のことを、決めつけられたくない

母になった私のことを、決めつけられたくない

妊娠してから、いろんなひとに優しくしてもらった。たとえば、取材相手。何度かお会いしている方ならともかく、一回きりの企画で、言ってしまえば行きずりのような方からも、温かい言葉をたくさんいただいた。「元気な赤ちゃんを産んでくださいね」とか「無理しないでくださいよ」とか、私と私の赤子のことなんて、そのひとには何の関係もないのに、そんな優しい応援やねぎらいをしてもらえることが、とってもうれしかった。だって

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子宮口が2.5cm開いたまま、働いていた

子宮口が2.5cm開いたまま、働いていた

「産前はぎりぎりまで、産後はできることから、ブランクを作らず仕事を続けるつもりです」と、妊娠中からずっと言っていた。本当に、お腹が大きくなる前とかからずっと。一緒に働くひとたちはその気持ちを理解してくれていたけれど「とはいえ、いつまでできる?」「産後はいつから取材行ける?」って話になる。そして、誠に遺憾ながら、その質問にはっきりと答えられない。気持ち的には産む日の朝まで原稿書いてたっていいし、退院

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妊娠する前にやっておいてよかったこと

妊娠する前にやっておいてよかったこと

子どもを授かったら、できるだけ前向きでいたい。ささいな「これをやっておけばよかった」で暗い気持ちになりたくなかったから、妊娠前にいろんな項目をつぶした。妊娠を決心するための、自分なりの試行錯誤でもあったと思う。でも、これが効果ばつぐん。実際に妊娠したあと何度も「やりたいことはほぼやったから、いまがベストのタイミング」と思えた。そんな、私のやっておいてよかったことリスト。

妊娠してもいい身体をつく

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赤ちゃんの鼓動と、働く自分

赤ちゃんの鼓動と、働く自分

判定薬で陽性が出れば妊娠した、と思ってしまうけれど、実際は違うらしい。私が行っていた病院では、胎児の心拍が確認できて初めて“妊娠”確定。着床していても、それまでははっきり「おめでとう」を言われなかったし、母子手帳ももらいに行けなかった。

無事に心拍を確認したのが7月末のこと。ものすごく小さな身体が、わたしのなかで、とくんとくんと点滅していた。

いわゆる安定期と呼ばれるのは妊娠5ヶ月からで、周り

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実感よりも先に来たつわり

実感よりも先に来たつわり

妊娠に気づいたのは、2015年7月上旬のこと。あれ、まさか? という感じだったのだけど、検査薬の判定線を見たときはものすごく落ち着いていたのを覚えている。自分の身体のことだから、どこかで覚悟ができてたのかも。(でも、あとで彼に報告するときはなぜか緊張が押し寄せて、検査薬を持つ手が漫画みたいに震えた!)

その週末に病院で妊娠6週を告げられ、まだぺったんこのお腹に思いを馳せてみるも、うまくいかない。

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