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妊娠する前にやっておいてよかったこと
子どもを授かったら、できるだけ前向きでいたい。ささいな「これをやっておけばよかった」で暗い気持ちになりたくなかったから、妊娠前にいろんな項目をつぶした。妊娠を決心するための、自分なりの試行錯誤でもあったと思う。でも、これが効果ばつぐん。実際に妊娠したあと何度も「やりたいことはほぼやったから、いまがベストのタイミング」と思えた。そんな、私のやっておいてよかったことリスト。
妊娠してもいい身体をつくること
定番だけど、たとえば風疹の予防接種、歯医者さん。わたしは婦人系の病気の罹患歴があったので、レディースドックに行って「妊娠可能」の太鼓判ももらっておいた。それが、避妊をやめる9ヶ月前のこと。実際のアクションがいつになるかはわからないけど、いまだと思ったときすぐ動けるように準備は万端にしておこう、というのが私の基本方針。
心ゆくまで身体をしぼる
雑誌『走るひと』で、多くの走るひとたちにインタビューをしているうち、自分自身も走り始めたのが2014年春。そこから妊娠するまでの1年半、時期によって緩急はあれど、コンスタントに走っていました。多くて週5日、少なくて半月に1回くらい。一人の時間を思う存分ゆたかに使ったという経験が、まずはすごくよかった。おまけに体重を4キロ、体脂肪率を5%しぼれていたので、妊娠による体型変化にも広い心で立ち向かえた気がする。
両親と海外旅行
いつか余裕が出てきたら、両親に海外旅行をプレゼントしたいとずっと思っていた。子どもが生まれれば、また違うかたちで親孝行できるだろうけど、それはそれ。親子3人でゆっくり、どこかへ行っておきたい。妊娠する8ヶ月前、ハワイに1週間行ってきました。定番の観光スポットをめぐって、みんなで沖シュノーケリングをして、少しだけお酒も飲んで。私が身軽で、さらに親も健康なうちに、行けてよかった。
幼なじみと海外旅行
地元に暮らす親友とは、お互いの結婚以降、なんだか自由な日々のカウントダウンをしているような気持ちがあって、ずいぶん“思い出作り”をしていた。なのに、旅行は一泊すらしたことがない。いよいよ妊娠する前に渡米しとくかと、勢いで決めたのが弾丸ラスベガス。女子2人旅はケンカするとよく言うけれど、3泊5日のあいだじゅう、ずーっと笑ってた。最高すぎた。そして旅行の翌月に、お互い妊娠が発覚するという奇跡。
夫と旅行
新婚旅行のモルディブを皮切りに、セブで年越し、仕事を兼ねてゴールドコースト、宮古島、ハワイ、あとは近場の温泉とか、結婚してから3年でたくさん旅をした。リゾートでのんびり、恋人同士みたいに楽しむのは、子どもが小さいうちはやっぱり難しそう。
心ゆくまで仕事をする
早朝も深夜も関係なく、たくさん取材に行って、たくさん原稿を書いた。起きてから寝るまでずーっと仕事をしていたことも、全然ある。子どもを産んでからも戻れる仲間や居場所、そしてスキルがほしかったのかもしれない。ゴールはないことだけど、あの頃のわたしができるだけの仕事はした、と思ってる。
正確に言えば、2度目のモルディブ旅行を妊娠後にキャンセルしたりとかもあったけど、予約段階で「まだ妊娠してなければ」と思っていたからあきらめがついた。取り返しのつかないことだけは、ちゃんと押さえたつもり。要は、自分の納得感をつくりたかっただけかもしれない。やりたいことはすべてやった。打てる手はすべて打った、というすがすがしさ。わたしはすがすがしく、思いきり妊娠したかったのだと思う。
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