しんはく(sinhaku)

日常生活を営みながら、小さな旅を続けて数十年。薄れゆく旅の記憶を補助するためにカメラを…

しんはく(sinhaku)

日常生活を営みながら、小さな旅を続けて数十年。薄れゆく旅の記憶を補助するためにカメラを持って、今日も明日も明後日も旅しています。旅の素晴らしさをみなさんにお伝えしたいと思います。

マガジン

  • しんはく写真哲学

    写真やカメラ、芸術についての考察です。

  • 風景写真集「みちのそら」

    「みちのそら」には旅の途中という意味があり、文明と自然の融合点や境界線を旅しながら撮影した風景写真集です。道が好き、空が好き、そして旅が好き。どうぞご覧ください。

  • 日本神話の探求「イザナギとイザナミ、鬼界カルデラ噴火」

    九州南端に日本の始まりの真実がある。

  • プロ野球キャンプ in 宮崎

    プロ野球のキャンプの様子を、写真をメインに観戦記で構成しています。

記事一覧

固定された記事

感動の仕組み

90年代初頭に、私は感動の仕組みを探ろうと、数年間調査研究したことがあります。映像が人間に与える影響なども含めて、寝る間も惜しんで取り組んでいました。懐かしい思…

七夕の日南海岸

OLYMPUS PEN E-P3

 前回、14年前のカメラE-PL1で撮影を行いました。  十分な画質能力を持っていることがわかったと思いますが、ひとつ欠点があってシャッター速度が最高で1/2000秒しかな…

夏空全開!

 南九州は7月に入ってから連日素晴らしい夏空となっていて、夏が大好きな私はウキウキ気分を抑えられずに出かけてきました。  コースは宮崎市から南下して日南を通過し…

東京の民度が問われる選挙

 今回の選挙はかつて無いほどに「東京都民の民度」が問われている選挙だと思います。  私自身は今までに何度も記事に取り上げていますが、バンクシーが落書きを行ったこ…

世界は不思議だらけ、なのである

 そろそろ南九州は梅雨明けです。  今年の2月ごろの私の記事にあるように、南九州の梅雨入りは1月下旬というのが正解だろうと思っています。  1月下旬!?  そう…

写真集「センスオブワンダー/幻影の旅路/日本」

 写真集が完成しました。やったね。  今年の目標をひとつ達成です。やれやれ。  ここ10年くらいの作品を中心に構成し、81枚を収録しました。  台紙は21cm四方のス…

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写真集制作の雑記

 今、ちまちまと写真集を作っています。  これは今年の目標のひとつだったので、楽しみながら苦労しています。  内容はここ10年くらいの写真を中心に、デジタルカメ…

15

カメラは10万円のやつでいい

 最近のカメラ業界は写真文化滅亡に向かってまっしぐらです。  そしてかつて栄華を誇ったものの衰退し、現在ではほぼ滅亡状態のオーディオ文化を全力で追いかけている状…

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天気予報と陰陽道

 数日前、南九州が梅雨入りしたとの発表がありました。  「いくらなんでも、そんなわけないだろ」  と私は思ったのですが。。  私の活動に天気予測は必須項目で、私自…

7

邪馬台国の捜索に関して、ぜひ知っておくべきこと

 纏向遺跡などの発見によって、近年、邪馬台国論争が再び過熱しているようです。  様々な意見があり、それらをひとつずつ読んでみて思ったことがあります。  それは邪馬…

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鬼界カルデラ 日本神話の世界へ旅を終えて

 自分でもよくわからない不思議な力に導かれるまま鬼界カルデラを訪れて、今まで漠然としていた点のひとつずつがようやく実感として線で繋がったように感じました。  現…

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さようならドンドコ島

 島での最終日、起きてみれば昨晩からの大荒れの天気は全く変わらず。  海上の風速は11m/sで、昨晩は15m/s、台風並みの悪天候となり、前日はやって来るはずのフェリーが…

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平家落ち武者伝説、安徳天皇、不思議の島「ドンドコ島」

 天気予報とは裏腹にまずまずの空模様であったため、ドンドコ島(薩摩硫黄島)に到着してからすぐに、5km四方の小さな島を一周します。  翌日以降は次第に天候が悪化する…

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神住みたもうドンドコ島「薩摩硫黄島」

 早朝4時にドンドコ島を目指して宮崎市を出発した私は、今回の話のスタート地点でもある都城の檍神社へ参りました。  昨晩の天気予報では、旅の間は全て雨天、しかもか…

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日本神話とドンドコ島 イザナギとイザナミの話

 私は10年前に宮崎市へ移住して生活を始めたのですが、お陰で南九州を本格的に撮影出来るようになりました。とてもありがたいことです。  中でも特別に好きな風景があ…

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感動の仕組み

感動の仕組み

90年代初頭に、私は感動の仕組みを探ろうと、数年間調査研究したことがあります。映像が人間に与える影響なども含めて、寝る間も惜しんで取り組んでいました。懐かしい思い出です。

それは仕事でも何でもなく、とにかく今後、自分の芸術をどういう方向へ向かわせるか、その判断をするためでした。
まぁ要するに方向性で、いろいろと悩んでいたわけです。

主な研究手段は、絵画と写真、そして90年代に一気に花開いた3D

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OLYMPUS PEN E-P3

OLYMPUS PEN E-P3

 前回、14年前のカメラE-PL1で撮影を行いました。
 十分な画質能力を持っていることがわかったと思いますが、ひとつ欠点があってシャッター速度が最高で1/2000秒しかないということを紹介しました。
 そこで13年前に導入したのがOLYMPUS PEN E-P3です。
 同じ1200万画素機ですが、シャッター速度は1/4000秒までいけます。
 これでほぼ不自由はなくなりました。

 どうしても

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夏空全開!

夏空全開!

 南九州は7月に入ってから連日素晴らしい夏空となっていて、夏が大好きな私はウキウキ気分を抑えられずに出かけてきました。
 コースは宮崎市から南下して日南を通過し、志布志湾の入口となる串間までの折り返し。

 持ち出したレンズは超高性能レンズのLUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.。実売価が2万円程度という低価格ながら、ぎょっとするほどの高性能レンズ。
 そして相方となるカメラは、なんとOL

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東京の民度が問われる選挙

東京の民度が問われる選挙

 今回の選挙はかつて無いほどに「東京都民の民度」が問われている選挙だと思います。

 私自身は今までに何度も記事に取り上げていますが、バンクシーが落書きを行ったことに、「これは芸術だ!価値があるのだ!カネになるのだ!」と大喜びしていた時点で、東京は終わったなぁと確信しています。
 本来違法であるはずのそれを自治体自らが無視してしまった点、それが金銭的価値があるかどうかで善悪を判断している点、それら

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世界は不思議だらけ、なのである

世界は不思議だらけ、なのである

 そろそろ南九州は梅雨明けです。
 今年の2月ごろの私の記事にあるように、南九州の梅雨入りは1月下旬というのが正解だろうと思っています。

 1月下旬!?

 そう1月下旬です。
 厳密には梅雨というよりも、「雨季」と言ったほうが良いかもしれません。宮崎では1月下旬から6月中旬まで延々と雨が降り、地元の農家の人にも話を聞きましたが、こんなことは数十年に一度もないと言われていました。
 これは梅雨と

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写真集「センスオブワンダー/幻影の旅路/日本」

写真集「センスオブワンダー/幻影の旅路/日本」

 写真集が完成しました。やったね。
 今年の目標をひとつ達成です。やれやれ。
 ここ10年くらいの作品を中心に構成し、81枚を収録しました。
 台紙は21cm四方のスクエア。
 一枚一枚に思い入れがあり、情熱を持って撮影した作品で、その内容には自信を持っています。

 作品そのものは30年以上前に打ち立てた理論「感動の仕組み」に沿ったもので、実践と検証を無数に繰り返し、納得の得られたお気に入りの写

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写真集制作の雑記

写真集制作の雑記

 今、ちまちまと写真集を作っています。
 これは今年の目標のひとつだったので、楽しみながら苦労しています。

 内容はここ10年くらいの写真を中心に、デジタルカメラで撮影したものを綴っていて、81枚を選び出しました。
 過去にこのnoteでも紹介した写真も入っています(下の写真は関係ないです)。
 カラーもモノクロもあり、縦横比もいろいろ、つまりいつもながらのことですが、次へ向けての実験をいっぱい

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カメラは10万円のやつでいい

カメラは10万円のやつでいい

 最近のカメラ業界は写真文化滅亡に向かってまっしぐらです。
 そしてかつて栄華を誇ったものの衰退し、現在ではほぼ滅亡状態のオーディオ文化を全力で追いかけている状況です。全く同じ道をトレースしています。
 オーディオ業界は現在のカメラ業界と同様に異常なレベルのブランド化や、インチキ臭い高性能化によってユーザーから見放され、急激に終わりを迎えました。

 画素数を無駄に増やして優れた性能であるかのよう

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天気予報と陰陽道

天気予報と陰陽道

 数日前、南九州が梅雨入りしたとの発表がありました。
 「いくらなんでも、そんなわけないだろ」
 と私は思ったのですが。。

 私の活動に天気予測は必須項目で、私自身の天気予測精度は天気予報よりも遥かに高いということを、以前から言っています。
 そしてこれは私だけの特殊能力ではなく、マタギや山師、農家、漁師などで、同様の能力を持つ者がたくさんいるということも、その時に話したと思います。
 何故なの

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邪馬台国の捜索に関して、ぜひ知っておくべきこと

邪馬台国の捜索に関して、ぜひ知っておくべきこと

 纏向遺跡などの発見によって、近年、邪馬台国論争が再び過熱しているようです。
 様々な意見があり、それらをひとつずつ読んでみて思ったことがあります。
 それは邪馬台国論者の多くが、基本的な問題をそもそも理解していないということです。これは恐らく専門家であっても、多くの人がそれを理解してないのだろうと思います。
 今回は、あまり理解できていないと考えられることに関して、簡単に紹介しようと思います。

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鬼界カルデラ 日本神話の世界へ旅を終えて

鬼界カルデラ 日本神話の世界へ旅を終えて

 自分でもよくわからない不思議な力に導かれるまま鬼界カルデラを訪れて、今まで漠然としていた点のひとつずつがようやく実感として線で繋がったように感じました。
 現地に行くことは大切だと思いました。机の上だけでは分からない事があるものです。特に当時の人たちの心を理解する上で、現地での活動は欠かせないものです。

 さて日本神話の話に戻ると、イザナギは黄泉の国から帰って来た後に、アマテラス、ツクヨミ、ス

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さようならドンドコ島

さようならドンドコ島

 島での最終日、起きてみれば昨晩からの大荒れの天気は全く変わらず。
 海上の風速は11m/sで、昨晩は15m/s、台風並みの悪天候となり、前日はやって来るはずのフェリーが欠航してしまいました。
 今日も欠航したらいつ島を離れることができるのだろうか、不安を抱えながら、相変わらずの暴風で荒れる外に出てみます。
 強風でへし折れた宿泊施設の頑丈そうなポールが、まず最初に目に入って来ました。やばいなぁ。

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平家落ち武者伝説、安徳天皇、不思議の島「ドンドコ島」

平家落ち武者伝説、安徳天皇、不思議の島「ドンドコ島」

 天気予報とは裏腹にまずまずの空模様であったため、ドンドコ島(薩摩硫黄島)に到着してからすぐに、5km四方の小さな島を一周します。
 翌日以降は次第に天候が悪化すると、私の直感が言っています。

 今回は離島探索最強と言っても過言ではない、スーパーカブ110を持ち込んでいます。
 世間では125ccのお洒落なCT125ハンターカブが大人気のようですが、山で本気で使うなら圧倒的にノーマルのスーパーカ

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神住みたもうドンドコ島「薩摩硫黄島」

神住みたもうドンドコ島「薩摩硫黄島」

 早朝4時にドンドコ島を目指して宮崎市を出発した私は、今回の話のスタート地点でもある都城の檍神社へ参りました。
 昨晩の天気予報では、旅の間は全て雨天、しかもかなり大荒れの予想ということもあって、今回の旅に当たっては神様に見守っていただくようにお願いしておく必要を感じました。
 神域をうろつくのだから、一応報告しとかないと失礼だからね。
 御加護もあったのか、少しずつ天候が落ち着いて雨が止んできま

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日本神話とドンドコ島 イザナギとイザナミの話

日本神話とドンドコ島 イザナギとイザナミの話

 私は10年前に宮崎市へ移住して生活を始めたのですが、お陰で南九州を本格的に撮影出来るようになりました。とてもありがたいことです。
 中でも特別に好きな風景があり、都城盆地の南部には小高くなだらかな丘があるのですが、ここは特に私が大好きな風景です。
 盆地を挟んで北の反対側には神聖な高千穂峰がそびえており、西を見ると遥か彼方に噴煙をあげる桜島が鎮座するという、とても特別な丘なのです。
 ここを通る

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