しんはく(sinhaku)
写真やカメラ、芸術についての考察です。
九州南端に日本の始まりの真実がある。
「みちのそら」には旅の途中という意味があり、文明と自然の融合点や境界線を旅しながら撮影した風景写真集です。道が好き、空が好き、そして旅が好き。どうぞご覧ください。
プロ野球のキャンプの様子を、写真をメインに観戦記で構成しています。
90年代初頭に、私は感動の仕組みを探ろうと、数年間調査研究したことがあります。映像が人間に与える影響なども含めて、寝る間も惜しんで取り組んでいました。懐かしい思い出です。 それは仕事でも何でもなく、とにかく今後、自分の芸術をどういう方向へ向かわせるか、その判断をするためでした。 まぁ要するに方向性で、いろいろと悩んでいたわけです。 主な研究手段は、絵画と写真、そして90年代に一気に花開いた3DCGの3つを使って、それぞれの作品を徹底的に比較することでした。 各作品から、ど
写真集が完成しました。やったね。 今年の目標をひとつ達成です。やれやれ。 ここ10年くらいの作品を中心に構成し、81枚を収録しました。 台紙は21cm四方のスクエア。 一枚一枚に思い入れがあり、情熱を持って撮影した作品で、その内容には自信を持っています。 作品そのものは30年以上前に打ち立てた理論「感動の仕組み」に沿ったもので、実践と検証を無数に繰り返し、納得の得られたお気に入りの写真を集めた写真集です。 中心となるテーマは旅であり、旅で出会った日本の素晴らし
今、ちまちまと写真集を作っています。 これは今年の目標のひとつだったので、楽しみながら苦労しています。 内容はここ10年くらいの写真を中心に、デジタルカメラで撮影したものを綴っていて、81枚を選び出しました。 過去にこのnoteでも紹介した写真も入っています(下の写真は関係ないです)。 カラーもモノクロもあり、縦横比もいろいろ、つまりいつもながらのことですが、次へ向けての実験をいっぱいやってます。 撮影した内容も旅がテーマで一見まとまりがないのですが、そこから私
最近のカメラ業界は写真文化滅亡に向かってまっしぐらです。 そしてかつて栄華を誇ったものの衰退し、現在ではほぼ滅亡状態のオーディオ文化を全力で追いかけている状況です。全く同じ道をトレースしています。 オーディオ業界は現在のカメラ業界と同様に異常なレベルのブランド化や、インチキ臭い高性能化によってユーザーから見放され、急激に終わりを迎えました。 画素数を無駄に増やして優れた性能であるかのように見せかけているカメラや、中身は普通のカメラかそれ以下なのにとんでもない値段にし
数日前、南九州が梅雨入りしたとの発表がありました。 「いくらなんでも、そんなわけないだろ」 と私は思ったのですが。。 私の活動に天気予測は必須項目で、私自身の天気予測精度は天気予報よりも遥かに高いということを、以前から言っています。 そしてこれは私だけの特殊能力ではなく、マタギや山師、農家、漁師などで、同様の能力を持つ者がたくさんいるということも、その時に話したと思います。 何故なのだろうといつも疑問に思っていたのですが、現時点では既に「個人的に」結論を出すに至
纏向遺跡などの発見によって、近年、邪馬台国論争が再び過熱しているようです。 様々な意見があり、それらをひとつずつ読んでみて思ったことがあります。 それは邪馬台国論者の多くが、基本的な問題をそもそも理解していないということです。これは恐らく専門家であっても、多くの人がそれを理解してないのだろうと思います。 今回は、あまり理解できていないと考えられることに関して、簡単に紹介しようと思います。 邪馬台国の存在は中国にある魏志倭人伝によって記され、その情報を元に多くの推論
自分でもよくわからない不思議な力に導かれるまま鬼界カルデラを訪れて、今まで漠然としていた点のひとつずつがようやく実感として線で繋がったように感じました。 現地に行くことは大切だと思いました。机の上だけでは分からない事があるものです。特に当時の人たちの心を理解する上で、現地での活動は欠かせないものです。 さて日本神話の話に戻ると、イザナギは黄泉の国から帰って来た後に、アマテラス、ツクヨミ、スサノヲの3大神を生み出します。 そして日本神話で最も有名な、天岩戸の出来事が起
島での最終日、起きてみれば昨晩からの大荒れの天気は全く変わらず。 海上の風速は11m/sで、昨晩は15m/s、台風並みの悪天候となり、前日はやって来るはずのフェリーが欠航してしまいました。 今日も欠航したらいつ島を離れることができるのだろうか、不安を抱えながら、相変わらずの暴風で荒れる外に出てみます。 強風でへし折れた宿泊施設の頑丈そうなポールが、まず最初に目に入って来ました。やばいなぁ。 昨日は旅で中日となり、ドンドコ島(薩摩硫黄島)で撮影を行っていたのですが、昼
天気予報とは裏腹にまずまずの空模様であったため、ドンドコ島(薩摩硫黄島)に到着してからすぐに、5km四方の小さな島を一周します。 翌日以降は次第に天候が悪化すると、私の直感が言っています。 今回は離島探索最強と言っても過言ではない、スーパーカブ110を持ち込んでいます。 世間では125ccのお洒落なCT125ハンターカブが大人気のようですが、山で本気で使うなら圧倒的にノーマルのスーパーカブ110がおススメです。 意外に思うでしょうが、これにはいろいろ理由がありま
早朝4時にドンドコ島を目指して宮崎市を出発した私は、今回の話のスタート地点でもある都城の檍神社へ参りました。 昨晩の天気予報では、旅の間は全て雨天、しかもかなり大荒れの予想ということもあって、今回の旅に当たっては神様に見守っていただくようにお願いしておく必要を感じました。 神域をうろつくのだから、一応報告しとかないと失礼だからね。 御加護もあったのか、少しずつ天候が落ち着いて雨が止んできました。 まずは大隅半島の垂水から、鹿児島湾を横断して薩摩半島の鹿児島市側へと
私は10年前に宮崎市へ移住して生活を始めたのですが、お陰で南九州を本格的に撮影出来るようになりました。とてもありがたいことです。 中でも特別に好きな風景があり、都城盆地の南部には小高くなだらかな丘があるのですが、ここは特に私が大好きな風景です。 盆地を挟んで北の反対側には神聖な高千穂峰がそびえており、西を見ると遥か彼方に噴煙をあげる桜島が鎮座するという、とても特別な丘なのです。 ここを通ると必ず高千穂峰を撮影しています。 ある日、いつものように雄大な高千穂峰を撮影
過去にいくつか例を挙げて、専門家の多くはみなさんが思っているほど能力は高くなく、「間違ったことや偏ったことを大きな声で言っている専門家は非常に多い」という旨の記事を何度か書きました。 例えば私は温暖化問題について、最初からあまり相手にしていません。 現在の温暖化自体は少なくともウソではなく、事実だと思います。 でも地球規模で見ると、今後やってくる可能性が高いのは壮絶な寒冷化です。つまり氷河期です。 温暖化問題は大切です。どうでも良いわけではありません。 しかし寒冷化問題はも
かつてノイズについて語ったことがありますが、ノイズは写真において極めて重要な要素であって、鑑賞者の感動にアクセスする手段のひとつであると言いました。 感動の仕組みの記事でも述べていますが、これはノイズによる不鮮明さや不確かさの部分に、鑑賞者の経験に基づく過去の感情が補完されるためです。 鑑賞者の過去の記憶や経験からノイズに対して映像補完が行われることで、鑑賞者はリアリティを感じます。 つまり写真からノイズを除去する考え方を、私は真っ向から否定しています。 私がかつて感動の仕
宮崎市から南へ1時間ほど走ると、日南市があります。 飫肥杉で有名な日南は古くから林業で栄え、かなりの力を持った飫肥藩が統治していました。 飫肥藩が参勤交代の際にも使用していた街道が、飫肥街道です。 飫肥街道は現在の県道27号沿いに宮崎市から南へ伸び、途中から花立山方面へ山中を通過します。 時々、県道27号をそのまま飫肥街道として紹介する記事を見かけますが、これは間違いです。ご注意ください。 県道から分かれて花立山を通過する飫肥街道は、途中から徒歩でないと追跡できないため、今
宮崎にもゴールデンウィーク(GW)がやってきました。 GWには遠出はしません。 お祭り的休日なので、若い人ならそれを楽しむという方法もあると思うのですが、やっぱり人混みの凄さにひたすら疲れてしまいます。 宮崎市にはすぐ裏側に鰐塚山があります。 なんと1,118mもあり、そこそこ大きな山塊です。 ここが穴場のひとつでして、地元民ですらほとんど無視しているような状況ですから、いつ訪れてもまず人がいません。 新しいズームレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm