しんはく(sinhaku)

日常生活を営みながら、小さな旅を続けて数十年。薄れゆく旅の記憶を補助するためにカメラを…

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日常生活を営みながら、小さな旅を続けて数十年。薄れゆく旅の記憶を補助するためにカメラを持って、今日も明日も明後日も旅しています。旅の素晴らしさをみなさんにお伝えしたいと思います。

マガジン

  • しんはく写真哲学

    写真やカメラ、芸術についての考察です。

  • 日本神話の探求「イザナギとイザナミ、鬼界カルデラ噴火」

    九州南端に日本の始まりの真実がある。

  • 風景写真集「みちのそら」

    「みちのそら」には旅の途中という意味があり、文明と自然の融合点や境界線を旅しながら撮影した風景写真集です。道が好き、空が好き、そして旅が好き。どうぞご覧ください。

  • プロ野球キャンプ in 宮崎

    プロ野球のキャンプの様子を、写真をメインに観戦記で構成しています。

最近の記事

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感動の仕組み

90年代初頭に、私は感動の仕組みを探ろうと、数年間調査研究したことがあります。映像が人間に与える影響なども含めて、寝る間も惜しんで取り組んでいました。懐かしい思い出です。 それは仕事でも何でもなく、とにかく今後、自分の芸術をどういう方向へ向かわせるか、その判断をするためでした。 まぁ要するに方向性で、いろいろと悩んでいたわけです。 主な研究手段は、絵画と写真、そして90年代に一気に花開いた3DCGの3つを使って、それぞれの作品を徹底的に比較することでした。 各作品から、ど

    • 旅通が最後に辿り着く西日本の中国地方[旅先案内]

       日本は多彩で奥深い文化を持った、世界最古の文明国家です。  しかし、国内旅行が好きな人は、昨今の外国人観光客によるオーバーツーリズムにさぞかしウンザリしていることでしょう。  日本人が何千年も守り続けてきた文化を、外国からやって来た富裕層がカネの暴力でぶち壊して周り、文化を大切に守り続けてきた日本人は端に追いやられて逆差別を受けているような状態です。  与野党を含めて政治家は日本を外国資本に叩き売ることしか考えていないようで、お先真っ暗。カネが全て。カネ、カネ、カネ。  日

      • チェキとプリントサイズ

         私はとにかく「旅」が大好きで、写真を撮っているのはそこに旅の思い出を込めるためです。このあたりが一般的な写真家の風景写真と比較して、大きく異なるところだろうと思います。  後から私自身が写真を見たときに、「旅」を感じることができるか、昔の思い出を振り返るような臨場感や没入感があるか?そこら辺を大切にしています。  加えて大きなサイズの作品があまり好きではありません。  若いころは大きなプリントに憧れのようなものを感じていた時期もありますが、さまざまな美術館で絵画や写真の大

        • FinePix F60fdで撮影して、今のカメラを考える

           タイトルの通りです。  今のカメラは無意味に重厚長大になって、いらない機能満載で、お金持ちのお飾りになりつつあります。  車やオーディオの前例が示しているように、こうなるとその業界は確実に劇的な衰退を迎えます。それでも資本家のためにアクセルを踏み続けるしか手段を持たない企業は、ユーザーがどこにいるのかを見失って今後も暴走し続けることになるでしょう。  さて、棚の整理をしているとひと昔前のコンデジが出てきました。  現代では既にマイクロフォーサーズであれ、フルサイズであれ、

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        感動の仕組み

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          28本
        • 日本神話の探求「イザナギとイザナミ、鬼界カルデラ噴火」
          7本
        • 風景写真集「みちのそら」
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        • プロ野球キャンプ in 宮崎
          15本

        記事

          神代三陵巡り旅 2/2

           記事を執筆している現在、台風10号はちょうど薩摩川内市の真上を通過しているようです。  わずか2日前にこの旅で薩摩川内に自分がいたことを考えると、今回もなかなか鋭い直感で悪天候を避けて旅ができたことに感謝しています。  昨日は宮崎市でも突風が荒れ狂い、台風の中心から離れているとは言え、被害がそれなりに発生しました。  私は当初この台風が発生した時点で気象庁の予報が完全に外れることと、南九州へまっすぐ突っ切ってくるところまでは予測していたのですが、このあと台風は玄海灘から日本

          神代三陵巡り旅 2/2

          神代三稜巡り旅 1/2

           神代三陵とは、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)の三人の御陵(以下お墓)です。それぞれ神武天皇の曾祖父、祖父、父、となっていますが、もちろん正確なことはわかっていません。  三人とも日本神話に登場する神々ですが、実在した人物が元になっている可能性はあり、またその場合天皇家の直系である可能性も高いでしょう。  今回、この三陵を一気に巡ってきました。  神代三陵は日本の原点であると私は考えています。  

          神代三稜巡り旅 1/2

          四国ぶらり旅 4/4

           旅の3日目は高知での鍾乳洞観光を終えて、一路、愛媛県の松山市へ。  松山市と言えば、道後温泉。  日本最古級の温泉地であり、小説「坊ちゃん」でもお馴染みの夏目漱石に愛された場所です。  レンズはLUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.を付けたまま、ホテルでの食事を済ませて夜の温泉街を少し撮影して周りました。  道後温泉には先の夏目漱石にも絶賛された道後温泉本館があり、あまり調べていなくて知らなかったのですが、どうやら7月に保存補修工事が終了したばかりのようで、運よく

          四国ぶらり旅 4/4

          四国ぶらり旅 3/4

           旅の3日目。そろそろ疲れが出てくる頃です。  そのため、この日はあまり人がいないエリアを通過するように設定しています。旅の道中におけるメンタルコントロールは、コースの設定と密接に関連しておりとても大切です。  疲労が蓄積するとモチベーションが下がって良い写真が撮れないだけではなく、予想外の事故にあったりします。  体調は特に大切で、旅に出る一週間前から食事の栄養バランスを整えて、アスリート並みに体に気を使っています。1回の連続行動が20時間以上に及ぶこともざらなので、とにか

          四国ぶらり旅 3/4

          四国ぶらり旅 2/4

           さてさて、世間は地震報道で大騒ぎのようですが。  少なくとも現時点の宮崎市ではほとんど被害はなく、みんな普段通り生活しています。と言うか被害があった場所を探すのが難しいレベルで、何もありません。  相変わらずマスコミは被害を煽ろうとしているのか、数少ない被害のあった特定の場所のみを盛大に報道していますが、現状は全く違います。  今後はもちろん十分に気を付ける必要がありますが、今のところ体感できる余震すらほとんどありません。  三連休の直前で、観光業の人たちは大変だろうと思い

          四国ぶらり旅 2/4

          四国ぶらり旅 1/4

           4日間ほど四国をぶらぶらしてきました。  四国は15年以上前に積極的に訪れていました。お遍路さん文化を中心に、日本の中でも特殊な文化を持つ地域です。同時に、山間部の急峻さは想像を遥かに超えるもので、豊かな自然と、厳しい自然の両方を体感できる場所でもあります。  初日は朝2時半に宮崎を出て、早朝1番の国道九四フェリーに乗ります。  残念ながら大気汚染が相当に激しく、特に瀬戸内海は熊本や博多と同じくらい濃度の高い地域なので、まともな風景写真は撮れそうにありません。  この日の

          四国ぶらり旅 1/4

          さすがに暑すぎる

           今年は宮崎でもついに37℃近くになってきました。  現在の「夏」の気温上昇は、大気汚染による温室効果によって引き起こされる気温上昇よりも、都市部の熱によるヒートアイランド現象による影響が大きいと思われます。  人口多過ぎなんですね。要するに。  そのため夏は緯度の高い関東の方が、緯度の低い宮崎よりも2℃くらい高いことが多いのですが、ここ数日間は宮崎でも37℃近い高温になっています。  例年は高くても35℃くらいだったのですが、今年は急激に上昇したような気がします。  さす

          さすがに暑すぎる

          夏とカレーとリュウゼツラン

           夏だ!  暑いけど、夏好きの自分にとっては最高。  もくもくと成長する巨大な積乱雲を見ると、あの向こうに行きたい!といつも思ってしまいます。  中国経済が完全に崩壊して以来、数か月以上にわたって大気汚染がほとんどやってこないので、宮崎ではずっと青い空と青い海が見えています。  私はカレーが大好きで、あんまり辛いのは苦手なんですけど、とにかくカレーが好き。  家でもいろいろなレトルトカレーを週3回くらい食べるし、ココイチも好きです。カレーは夏にぴったりで、夏と言えばカレー

          夏とカレーとリュウゼツラン

          七夕の日南海岸

          七夕の日南海岸

          OLYMPUS PEN E-P3

           前回、14年前のカメラE-PL1で撮影を行いました。  十分な画質能力を持っていることがわかったと思いますが、ひとつ欠点があってシャッター速度が最高で1/2000秒しかないということを紹介しました。  そこで13年前に導入したのがOLYMPUS PEN E-P3です。  同じ1200万画素機ですが、シャッター速度は1/4000秒までいけます。  これでほぼ不自由はなくなりました。  どうしてもファインダーを覗きたい派なので、当時ビューファインダーのVF-2とVF-3を購入

          夏空全開!

           南九州は7月に入ってから連日素晴らしい夏空となっていて、夏が大好きな私はウキウキ気分を抑えられずに出かけてきました。  コースは宮崎市から南下して日南を通過し、志布志湾の入口となる串間までの折り返し。  持ち出したレンズは超高性能レンズのLUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.。実売価が2万円程度という低価格ながら、ぎょっとするほどの高性能レンズ。  そして相方となるカメラは、なんとOLYMPUS E-PL1です。  14年前のカメラです。  1200万画素あり画

          東京の民度が問われる選挙

           今回の選挙はかつて無いほどに「東京都民の民度」が問われている選挙だと思います。  私自身は今までに何度も記事に取り上げていますが、バンクシーが落書きを行ったことに、「これは芸術だ!価値があるのだ!カネになるのだ!」と大喜びしていた時点で、東京は終わったなぁと確信しています。  本来違法であるはずのそれを自治体自らが無視してしまった点、それが金銭的価値があるかどうかで善悪を判断している点、それらを考えるとなんて恥ずかしい自治体なんだろうと私は思いました。  法を尊重しない自

          東京の民度が問われる選挙