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東京の民度が問われる選挙

 今回の選挙はかつて無いほどに「東京都民の民度」が問われている選挙だと思います。

 私自身は今までに何度も記事に取り上げていますが、バンクシーが落書きを行ったことに、「これは芸術だ!価値があるのだ!カネになるのだ!」と大喜びしていた時点で、東京は終わったなぁと確信しています。
 本来違法であるはずのそれを自治体自らが無視してしまった点、それが金銭的価値があるかどうかで善悪を判断している点、それらを考えるとなんて恥ずかしい自治体なんだろうと私は思いました。
 法を尊重しない自治体の中に住んで子供を育てないほうがいいだろうなぁ、と思っています。

 そもそもが芸術かどうかの問題ではないのです。
 まずそのことに誰も気が付かない。
 「犯罪が芸術ならOK」という判断なら、人殺しも芸術ならOK。万引きは?強盗は?詐欺は?芸術なの?
 バンクシーの落書きは保管されていると聞きましたが、東京都の黒歴史の資料として、後世に伝えることは悪くないと思いました。

 また、本当に芸術かどうかで判断するなら、全ての落書きは問題ないはずです。そこら辺のヤンキーが描いた落書きも、バンクシーの落書きも芸術として見た場合は全く同じ価値だからです。
 これは芸術を学ぶときに、一番最初に教わることです。
 冷静に見れば芸術であるかどうかを議論しているのではなく「芸術的価値=カネ」として判断していることにすぐ気が付くはずですが、これは芸術なのだと言っている人たちは誰もそこに気が付かない。
 東京には写真家も含めて芸術家がたくさんいると思うのですが、もちろん有名な芸大もあるでしょう、しかし誰もそこを指摘できない現実。
 芸術家としてもレベルが低いですよね。

 東京を訪れたときにいつも思うのは、町が汚いです。
 表通りは凄く綺麗なのに、一歩裏通りに入るとゴミだらけでとにかく汚い。この様子は今の東京というものをよく現わしていると思います。
 「本当の中身で勝負」ではなく、「ぱっと見の見た目で勝負」。
 莫大な税収があるのだから、街を綺麗にしようと思えば簡単にできるはずですが、誰も「そうしよう」とは思わない社会。

 先日も記事に書いたように、専門家の大多数は能力があまり高くありません。そしてこれは政治家にも通じることだと思っています。
 本当に能力がある人は、おおよそ2%~5%くらいでしょうか。
 候補者が56人なら、最大で3人くらいはその中に本当に優秀な人がいるはずです。必ずいると思います。有名無名は関係ありません。
 人を見る目があるならそれが誰なのかすぐに判断できると思いますが、カネやコネなどの邪心が混ざっていると見抜くことはできないでしょう。

 東京の選挙を見ていると、今は地方の時代だなぁと実感します。
 しかし一方で東京などからの移住者が殺到している地域では、既に地方の良さが完全に失われていて大変なことにもなっているようです。

 さてさて選挙はどうなるでしょうか。
 あらためて東京の民度が問われていますね。


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