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世界は不思議だらけ、なのである

 そろそろ南九州は梅雨明けです。
 今年の2月ごろの私の記事にあるように、南九州の梅雨入りは1月下旬というのが正解だろうと思っています。

 1月下旬!?

 そう1月下旬です。
 厳密には梅雨というよりも、「雨季」と言ったほうが良いかもしれません。宮崎では1月下旬から6月中旬まで延々と雨が降り、地元の農家の人にも話を聞きましたが、こんなことは数十年に一度もないと言われていました。
 これは梅雨と言うよりも、雨季と言うべきでしょう。
 気象庁の梅雨入り宣言が出た日あたりから、皮肉にも実際には真反対に梅雨明け(雨季明け)が始まったと私は見ています。

 セミが鳴き始めると、確実に梅雨が明けます。
 今年は6月30日ごろからセミが一斉に鳴き始めたため、かなり正確だったと思います。セミ1匹の能力は、気象庁の梅雨明け予測能力を簡単に上回っているのです。

 ちなみに私の南九州の梅雨明け予測は7月5日でした。
 半年近くにも及ぶ異常な雨季のため、例年よりもかなり早いと読みましたが、でも2日ほどちょっとズレたかなぁ。どうだろう。
 セミに負けたかなぁ。

 それにしても不思議ですね。
 セミはあんな小さな体で、しかも地中に何年もいて地上に出るのは初めてのはずです。7年も地下で生きて、いきなり最期の1週間で人生本番。
 だから絶対に予測を外せない。過去のデータも何もなくぶっつけ本番なのに、正確に梅雨明けを予測して這い出して来るのです。
 いったいどんな仕組みがあって、彼らはそれを予測しているのでしょうか。
 少し前にも述べたように、気象予測に使用しているコンピューターはとんでもないレベルの超超高性能コンピューターなのですが、セミはアレに楽々勝つのです。当たり前のように。

 不思議ですよね。

 そう言えば先日Youtubeを見ていて、その中でYoutuberは、現代の若者は全てが揃った世界に生まれてきているので、満たされ過ぎて何もやる気が起きないのだと知ったかぶって語っていました。
 ネットを調べればすべての解が簡単に手に入るので、何をやってもつまらないのだ、などと言っていたと記憶しています。

 すべての解が簡単に手に入る!?
 そんなわけないだろう。

 周囲をよーく見まわしてみてください。
 世の中は不思議だらけなのです。
 しかも近年になっていろいろなことが科学的に証明されるに従って、実は謎の量はどんどん増えています。
 例えばあなたの目の前にあるキーボードやスマホ、それは何でできているでしょうか?
 プラスチック?
 物質?
 物質って何だかわかるでしょうか。

 物質の元は「原子」とされて、その中には電子があったり、中心核があったり「するはず」なのですが、実はその中心核すら人類は未だに発見できていないのです。
 どこまでいっても原子の中には何も無くてカラッポで、なんとなくエネルギーのようなものがあるのだろう?くらいしかわかっていないのです。
 私たちが物質だと認識しているものは、そもそもそこに物質が、私たちの感覚で言うところの「存在」しているかどうかすら、わかっていないのです。
 近年の実験によって物質の存在そのものは、「人が認識した時に確定する」とすら言われているのです。
 この広大な世界は、たったひとりの人間の意識を感知している可能性もあるのです。これは超真面目な現代物理学の最先端の話で、オカルトではありません。

 それは時間の存在そのものを否定しているのかも知れないし、パラレルワールドの存在を証明しているのかもしれません。
 私たちが認識している時間というものは、以前も述べたように自分を中心に波紋のように円形に広がっていて、今を中心に過去や未来や平行世界が変化している可能性すらあると私は思っています。
 そうなると「今」とは何か?となり、最終的に突き詰めていくと人の「意識」とは何か?に辿り着きます。
 かつてオカルトだと考えられていた人の「意識体」は実際に存在し、人の死は本当の死でないかもしれないのです。

 最先端の量子力学を技術として応用したのが量子コンピューターです。すでに一部実用化されているのですが、その本当の原理を未だ誰も知らないのです。それは結果論から技術を応用しているだけなのです。
 そもそもニュートンが発見した引力ですら、我々は何も知らないのです。結果論としての数式を何となく発見しているだけで、それがどのように生まれているのか誰も知らないし、引力は別次元に力が及んでいるという予測すらあるのです。

 全ては幻、はるか大昔の哲学者や宗教家はそう答えたそうですが、それはもしかして当たっているのかもしれないのです。

 面白いじゃありませんか、世界は不思議に満ちている。
 不思議、不可思議、上等!!。

 あの空も、あの雲も、いま感じている風も、それは不思議の塊なのです。
 「今を悲観する必要など何もない」と若い人に伝えたいと思います。
 世界は未知で、不思議で、面白い謎に満ちています。
 その中で、自由に、自分らしく生きることこそが、世界を変え、自分を変える方法なのです。

 ようやく梅雨明け。
 私は暑いのは大嫌いなのに、夏は大好きなのだから困ったものです。
 汗だくになりながら、これからもこの不思議な世界を旅していきたいと思います。

 今を頑張れば、いつの日か明日は変わっているかもしれませんよ。


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