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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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#jpop

2023年ベストアルバム トップ20

2023年ベストアルバム トップ20

今年はびしっと厳選して20枚で1年を総括。ライブカルチャーの復権と揺れる世界、喜びも悲しみも猛スピードで切り替わる時流の中で、この音楽を聴いてる間はきっと大丈夫だ、と思えたアルバムを選びました。

20位 ROTH BART BARON『8』

三船雅也がドイツに拠点を移してからの1作目。ここしばらく毎年凄まじいアルバムをリリースし続てけいるが、本作はまた違う場所へ飛ぼうとする萌芽を感じた。エレキ

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2023年ベストトラック トップ20

2023年ベストトラック トップ20

今年からは20曲に。選りすぐりの良い"うた"ばかりです。

20位 Cody・Lee(李)「さよuなら」
つくづく彼らは生活のバンドなのだな、と思う。メンバー脱退をここまで明け透けに歌にするとは。本当の想いを隠し切れないという誠実さ。

19位 Bialystocks「幸せのまわり道」
フォークの装いでどこまでリーチできるか、それを何歩先にも進めてしまう存在が、ど真ん中を撃ち抜いてきた。この温かさ

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2023年上半期ベストアルバム トップ10

2023年上半期ベストアルバム トップ10

例年よりは遅れてしまったけれども、今年も上半期ベストnoteを書き上げることができた。良い歌モノとの出会いのきっかけになればこれ幸い。どのアルバムも、すごく優しい、というのは共通点かもしれない。心に寄り添うという作品が年々好きになっている。下半期も、音楽に抱えられていきたい。

10位 クラムボン『添春編』

蛙化現象という言葉がZ世代の流行語であり、しかもそれがYouTuberの動画を基に流行し

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2022年 ベストアルバム トップ50

2022年 ベストアルバム トップ50

2022年のよかったアルバムを50枚、ランキング化。5年間50枚を選び続けててこれいつまで続けられるのか、って感じなのだけども、いいアルバムが多いんだから仕方ない。とはいえ、トップ50っていうのは一区切りかもしれないなぁと。もうちょっと絞って愛聴する方向に自分を持っていくのもアリかな、と思ってます。現状はね!ひとまず、今年の分は全力で推しておきます!

50位 えんぷてい『QUIET FRIEND

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「2012 to 2022」を振り返る【note700記事投稿記念記事】

「2012 to 2022」を振り返る【note700記事投稿記念記事】

note700記事目。随分と遠くまできたものだ、と思います。今回の節目記事が何にしようかと思ったところ、今年1年かけてやってきた「2012 to 2022」シリーズ全てをいま一度振り返り、自賛したり反省したりしようかなぁと思います。なかなか難しい月もありましたがやりきりました。

1月:『BEST HIT AKG』、およびテン年代以降の”ベスト盤“に想いを馳せる

単純にぼんやり思ってたサブスク時

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Real Sound/他メディアへの寄稿記事、この1年の総括(2021-2022)

Real Sound/他メディアへの寄稿記事、この1年の総括(2021-2022)

Real Soundでの寄稿も丸3年に。今年はいろんなタイプの記事を書く機会が増えたように思う。あといつもの雛型をあえて崩していこうっていう試みで書いたものも。自分では選ばないだろうというような題材とか、逆にこれは自分がnoteとかTwitterで書いてる内容にも通ずるぞ!みたいな、様々なテーマが面白い。4年目もどうか!

アクセスランキング トップ10

10位 クリープハイプ、KANA-BOO

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2022年12月に観たライブ(内田万里とクレイジーピッグ/おとぎ話・有馬和樹)

2022年12月に観たライブ(内田万里とクレイジーピッグ/おとぎ話・有馬和樹)

名古屋には独特なライブ会場が多いなぁと思う年の瀬。早めのライブ納めをした12月の2公演。

12.3 内田万里とクレイジーピッグ『最後の祝宴』@ KDハポン(第2部:ド直球バンド編成)

元ふくろうずの内田万里がひっそりと始めていたソロ活動をようやく観ることができた。ふくろうずを観たのも8年半前のピロウズとユニゾンとの対バン以来だったのでだいぶ待望。関根史織(Ba)、河西愛紗(Dr)との3ピース編

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2012 to 2022〜10年分の年間ベストアルバムトップ10を振り返る

2012 to 2022〜10年分の年間ベストアルバムトップ10を振り返る

「2012 to 2022」をやろうと思ったのは、自分が意識的に多くのカルチャーに触れようとし始めたのが2012年だったことに由来しているので、"年間ベストアルバム"というのも2012年から勝手に書き留めていました。今回の記事は2012年~2021年までの10年間の年間ベストアルバムトップ10を総まとめ。

2012年ベストアルバム

1位 クリープハイプ 『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』

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2022年11月に観たライブ(the chef cooks me × imai/アカシック[配信])

2022年11月に観たライブ(the chef cooks me × imai/アカシック[配信])

11.2 the chef cooks me Tour “Feeling” 2022@名古屋CLUB UPSET(ゲスト:imai)

ゲストにimaiを迎えたこの組み合わせは4年前の福岡grafで観て以来。偶然だけどもまさか名古屋でも同じ座組に出くわせるとは。まず登場したのはimai。やはり最高である。仕事の終わりの疲れに効くフルテンションのダンスミュージック。バキバキなシンセさばきで脳天に刺さ

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[Real Sound寄稿記事]米津玄師、Official髭男dism、YOASOBI、Ado、藤井風……2022年後半に迎えたリリースラッシュ、重要楽曲をピックアップ

[Real Sound寄稿記事]米津玄師、Official髭男dism、YOASOBI、Ado、藤井風……2022年後半に迎えたリリースラッシュ、重要楽曲をピックアップ

Real Soundに64回目の寄稿をしました。今回はやたらと話題曲の多かった10月の重要曲を5曲レビュー。米津玄師「KICK BACK」、Official髭男dism「Subtitle」、YOASOBI「祝福」、Ado「行方知れず」、藤井風「grace」について。

もう既にシーンの先頭に立ち続けてるアーティストたちだけど、その大きな要因としてはやはりしっかりと今この時代への目線があるからではな

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2022年10月に観たライブ(ハンブレッダーズ×KANA-BOON/Cwondo×えんぷてい×踊れない僕ら)

2022年10月に観たライブ(ハンブレッダーズ×KANA-BOON/Cwondo×えんぷてい×踊れない僕ら)

10.20 ハンブレッダーズ「秋のグーパンまつりZ」@ Zepp Nagoya(ゲスト:KANA-BOON)

ハンブレッダーズ恒例の対バンツアー「グーパン祭り」。今年は初の東名阪Zepp開催。名古屋は大阪の先輩KANA-BOONを迎えての2バンドによるバチバチなツーマンライブ。先攻のKANA-BOONを観るのは4年ぶり。フェスでずっと観てきたのでライブハウスで観るのは8年ぶり(Zepp Fuku

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[配信]10.02 ふぇのたすカムバックスペシャルライブ「2022ねん、あき」

[配信]10.02 ふぇのたすカムバックスペシャルライブ「2022ねん、あき」

ふぇのたすが復活するというニュースが出た時はとてもたまげた。2012~2015年までの短い活動期間ながらインパクトの強い楽曲を多く残し、ビジュアル面やその"ポップさ"と"可愛さ"の意識的な打ち出し方は、当時盛り上がりを見せ始めたアイドルシーンとは一線を画す魅力が溢れていた。解散後もヤマモトショウはソングライターやプロデューサーとして”かわいい"を様々なシーンに宿し、みこは2021年まで「SHE I

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2022.9.24、25 『CLUB ENDOJI archive inドデ祭』@エディオン久屋広場・エンゼル広場

2022.9.24、25 『CLUB ENDOJI archive inドデ祭』@エディオン久屋広場・エンゼル広場

コロナ前に数回、円頓寺商店街付近で開催されていたフリーイベント。ブッキングは「森、道、市場」のjellyfishだけあって爆裂にセンスの良いアーティストが勢揃い。今年の舞台は久屋大通の広場2会場で。メ〜テレの60周年とテレビ番組「ドデスカ」の20周年を記念したイベント・ドデ祭の一環として開催。そこで観た3組の感想を。

9.24
スチャダラパー

前の予定があった大須演芸場から大急ぎで移動。300

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今週配信で観たライブ(後藤正文×中村佑介/おとぎ話/藤井風)

今週配信で観たライブ(後藤正文×中村佑介/おとぎ話/藤井風)

8.15 中村佑介20周年展 中村佑介×ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文 Live&トークショー(アーカイブ8.21まで)

大阪あべのハルカスで開催中のイラストレーター「中村佑介20周年展」。そのイベントの一環として2002年のデビュー以来ほぼ全ての作品で20年に渡ってジャケットに中村のイラストを使用しているアジカンのVo&Gt後藤正文とのトークショーが開催された。トー

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