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深夜ガタンゴトンマガジン

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立教大学の劇団しどろもどろで同期だった男3人で「演劇と〇〇」を主なテーマにnoteで配信していきます。中小企業改革をしながら創作を続ける裕本、営業マンをしながらWeb製作勉強中の…
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記事一覧

「ごめんね」と「ありがとう」の距離感。 - 文化・言語感覚・身体性について- 【エッセイ】

「ごめんね」と「ありがとう」の距離感。 - 文化・言語感覚・身体性について- 【エッセイ】

外出制限と人間関係の変化?
先日、ネットの記事で「コロナ離婚」なる言葉を見かけました。外出規制(自粛要請)によって家族・夫婦で過ごす時間が増え、家事や育児・家庭における時間の使い方におけるすれ違いが原因となり、離婚に至ることをそう呼ぶようです。

外出制限によって他者とのコミュニケーションが断絶され、孤独感を覚える人が圧倒的に増えることを想像していました。しかし蓋を開けてみれば、もちろんそういった

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未開の議場-オンライン版- 観劇レポ

未開の議場-オンライン版- 観劇レポ

「PICK UP ACTION」第3回。今回は何度か紹介している「未開の議場-オンライン版-」の観劇レポです。

実際にどのような上演が行われたのか。そして、この作品には上演形態の面白さもさることながら、今、まさに世界が直面している問題を「会議劇」という形で見事に表しております。

※本記事は観劇レポです。できる限りの配慮をしておりますが、ネタバレが気になる方はご遠慮ください。

オンライン配信だ

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20分で演劇界の情報を集めてみた

20分で演劇界の情報を集めてみた

どうも裕本恭です。

先週、「PICK UP ACTION」と題して、芸術・エンタメ界隈の取り組みを紹介しましたが、この1週間で状況は大きく変わりました。

さて、今週も何かとりあげようと考えましたが、もはや1個1個拾ってる暇はねぇ(こんな状況でも僕は、いつも通り会社に出社してます)ってことで、20分間でどれぐらい、今、演劇界で行われていることを拾えるかやってみました。

※もう本当に20分間、T

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芸術・エンタメの取り組みを見てみる

芸術・エンタメの取り組みを見てみる

どうも、裕本恭です。

先週までずっと世代論を小劇場の歴史と絡めながら連載して、さて、次は何を書こうかなって考えておりました。

正直な話、今、起きている諸問題の解決は国が正常な判断を下すことを待つか、革命を起こすかぐらいだなと思っております。

とはいえ、全ての人間に生活がありますから。

実は深夜ガタンゴトンも次回に向けていろいろな情報をそろそろ公開しようと思っていたんですが、現状、そんなこと

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20代は何の影響を受けているのか?そしてこれからは?

20代は何の影響を受けているのか?そしてこれからは?



どうも裕本恭です。

おそらく、自宅で外出自粛をしている方が多いと思います。

こういうとき、時間が空いても、なかなか気持ちが落ち着かないもんだなと。みなさんはいかがでしょうか。

さて、「私たちは何の影響を受けているのか?」最終回。

「20代は何の影響を受けているのか?そしてこれからは?」

今回、年表を作成したときに、20代ぐらいから全く小劇場の部分を埋めることができなかったんです。

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30代40代は何の影響を受けているのか?

30代40代は何の影響を受けているのか?

どうも裕本恭です。

100日後に死ぬワニ、全部見てないですけど、単純に100日漫画をアップし続けるってすごいことですよね。できることを継続して、少しずつ広げていく。そういう気持ちでやってきましょ。

というわけで、「30代40代は何の影響を受けているのか?」行ってみよう!

ざっくり小劇場的な流れを振り返る①「静かな演劇」の登場。平田オリザ氏の青年団が90年代の演劇界に大きな影響を与えます。

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【全2回連載】 エッセイ 観劇のすすめ 後編 「ベニヤ貼りの箱を持って、プロポーズしてみる」

【全2回連載】 エッセイ 観劇のすすめ 後編 「ベニヤ貼りの箱を持って、プロポーズしてみる」

皆さんこんばんわ。

深夜ガタンゴトンWEBディレクターの高橋 朋矢です。

本目は全2回の連載エッセイの後編をお送りします。

前編は上のリンクにありますので、是非ご一読いただければと思います。

それでは、深夜ガタンゴトンマガジン第8回始まります!

見立てあそび「見立てあそび」という言葉をご存知だろうか。子どもは1~2歳の頃、食べ物のつもりで積み木を食べるフリをして、「おいしいね」と言うなど

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50代60代は何の影響を受けているのか?

50代60代は何の影響を受けているのか?

どうも裕本恭です。

「私たちは何の影響を受けいているのか?」の連載2回目今回は50代60代にフォーカスをあてていきます。

小劇場はカウンターカルチャーの繰り返し
大前提でお話すると、小劇場という世界はカウンターカルチャーの繰り返しと言えるかもしれません。
歌舞伎から始まり、歌舞伎に対して型にとらわれないということで、新劇というものがはじまり、その新劇に対して、アングラ演劇というものが始まりまし

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文化芸術への考え方-新型コロナウイルスに伴う劇場の対応【ドイツ】

文化芸術への考え方-新型コロナウイルスに伴う劇場の対応【ドイツ】

落ち着かない日々が続きます。
ここドイツでは、3月16日より、新型コロナウイルス感染症拡大阻止のために、オーストリア、スイス、フランス及びデンマークとの国境において、主に商業目的を除き、入国制限が設けられています。(*ドイツ国籍者及び滞在資格を有する外国人は対象外)物流が規制されることはないとはいえ、日本と同様、物品買い占めの影響により、スーパーマーケット等の品薄状態は数日続く見込みです。

こう

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【全2回連載】 エッセイ 観劇のすすめ 前編「童心を忘れてしまった僕から」

【全2回連載】 エッセイ 観劇のすすめ 前編「童心を忘れてしまった僕から」

皆さんこんばんわ。  

深夜ガタンゴトンWEBディレクターの高橋 朋矢です。

今回と次回は「観劇のすすめ」というタイトルで全2回の連載エッセイをお送りしたいと思います。

本連載を書こうと思いたったのは、観劇をした時の個人的な感覚を文章という形で残せないかなと思ったからです。

もちろん、描かれていることは私個人の体験ですので、 皆さんに共通する部分を見つけるのは難しいかもしれませんが、

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わたしが演劇と裕本恭について思うこと。-マガジン開設に寄せて【エッセイ】

わたしが演劇と裕本恭について思うこと。-マガジン開設に寄せて【エッセイ】

「こうであるべき演劇」の不毛

演劇とはなんだろう。そんな言い方をすると、なんだか大それた、学術的な、小難しい話をしているみたいになってしまうかもしれない。だから質問の仕方を変えて例えば、あなたが演劇に期待すること、求めることはなんですかと考えてみたい。

概して「演劇」媒体に対して持つイメージは各々あって、殊にそれは、育ってきた環境や触れてきた作品、たとえばあなたが今までに好きになった人や恋人、

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選択肢は多いほど選びにくい【公演情報の探し方】

選択肢は多いほど選びにくい【公演情報の探し方】

こんばんわ。
深夜ガタンゴトンWEBディレクターの高橋 朋矢です。

深夜ガタンゴトンマガジン第3回の記事投稿です。今夜は東京で数多くある劇団の公演情報についてです。
劇団って多すぎてどこを観に行っていいかわからない。
そもそも情報収集の仕方もわからない。

そんな方いませんか?

インターネットを用いて、公演情報をどうやって探せばいいのか。
オススメのサイトをまとめてみました。

漫画喫茶にて最

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連載開始:私たちは何の影響を受けているのか?

連載開始:私たちは何の影響を受けているのか?



どうも裕本恭です。
さて、マガジンをはじめて2回目の投稿です。
私自身は2010年〜2017年ぐらいまで演劇活動をしておりましたが、現在は会社員で高齢化の進んだ中小企業で働いております。普通に70代がいる職場です。

2016年頃ですね、私は当時、花まる学習会王子小劇場に勤めていたので、いろんな若手の作品を観ておりました。そこで感じたのは「今の若手は何の影響を受けているのだろうか?」という疑問

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体験を共有しませんか?~演劇と日常生活におけるライブ感覚

体験を共有しませんか?~演劇と日常生活におけるライブ感覚

こんばんわ。
深夜ガタンゴトンWEBディレクターの高橋朋矢です。
深夜ガタンゴトンマガジン本記事、初回始めます!
寝る前に少しの時間だけお付き合いくださいませ。

ライブ感覚とは?
近頃、コロナウイルスの影響で、有名アーティストのライブ、スポーツの試合などが軒並み活動自粛を発表していますね。こんな大変な時に、演劇活動におけるライブ感覚について、記事を書こうと決めたのにはもちろんワケがあります。大変

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