マガジンのカバー画像

気になった記事

73
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

アート思考とデフレーミングの意外な共通点 「脱構築」はいかにDXを促進するか

アート思考とデフレーミングの意外な共通点 「脱構築」はいかにDXを促進するか

アート思考といえば、「内発的な動機」や「感性の刺激」など、論理では説明できない「何か特別なもの」に力点が置かれる場合が多い。しかし、実はアート、特に現代美術においては、「天から降ってくるひらめき」や「言葉にできない内面的な何か」だけでなく、社会に対する洞察や思索に基づき、既存の枠組みを脱し、対象を位置づけ直す営みが重要な役割を果たすことがある。

これは脱構築とも呼ばれるものだが、実は脱構築はデジ

もっとみる
変化こそ生き抜く源泉:『地中海世界』フェルナン・ブローデル編 - つなぎ ヨーロッパ学入門 言語

変化こそ生き抜く源泉:『地中海世界』フェルナン・ブローデル編 - つなぎ ヨーロッパ学入門 言語

 今回は、ブローデルはおやすみ、ヨーロッパ学入門からヨーロッパの言語についてだ。前回、山本さんから紹介のあった歴史学者のスコットさんの『反穀物の人類史』を含めて考察したい。

はじまりは自由に生きる野蛮人 そもそも人は野蛮人だった。地球上の動植物を求めて、自由に移動した。スコットは、その採集狩猟民族は定住して作物を作らないか?と言われても、それを選択するわけがないと言う。理由は、採集狩猟生活の方が

もっとみる
2020.9.12(土) 一番古い新しいカメラ

2020.9.12(土) 一番古い新しいカメラ

曇り時々雨、24℃までしか上がらず。なんて涼しいんだ。

中学の時に買ったカメラが、メンテナンスから戻ってきた。動作は露出計含めすべて正常で、ファインダーの曇りをクリーニングしてもらっただけ。帰り際、その道55年の修理屋の店長に「こんなに綺麗なのは珍しいから、大事に使ってくださいね」と言われる。はい。

細かい汚れをもう一度綿棒で掃除してピカピカに磨いたあと、昨日注文してあったフィルムがもう届いた

もっとみる
金管バンドコンテストの有用性

金管バンドコンテストの有用性

おはようございます。

チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家の河野一之です。

今日は金管バンドのコンテストの有用性についての話。

今現在我が国日本では金管バンドのためのコンテストは小学生部門でしかなく、一般の金管バンドが出場できるコンテストと言えばギリギリ吹奏楽コンクールのC部門に出られるかどうかぐらいな話だ。

そんな中、今後この国でコンテストを開くために、そのコンテスト自体の有用性を先に

もっとみる
開催報告と次回勉強会のお知らせ♪

開催報告と次回勉強会のお知らせ♪

みなさんこんにちは、イメージコンサルタントの古橋香織です。

9/6に行われました公務員ファッションアカデミー「秋冬スーツのトレンド研究」無事に終了しました。参加された方ありがとうございました。

具体的に何をしたかというと、

○スーツ離れの現状

についてお話しした上で、

○スーツを着る意義を再確認

するとともに、

○国別にみるスーツの特徴
○コンプレックス解消のためのスーツの着こなし

もっとみる
行政デジタル化の本質は何か

行政デジタル化の本質は何か

政府のデジタル化についても今回のコロナ対応の中で待った無しのアジェンダとなってきた。自分自身もここ3年経産省の中でその取組を進めてきたが、デジタル化の本質はただデータを中心とした行政を実現することだけではないと強く思っている。
本質は、これまでの政府のあり方自体を、社会の構造自体をデジタル化というテーマを通じて見直すことなのだ。具体的に政府の何を変えなければいけないのか述べていきたい。

サービス

もっとみる
文化とビジネスの関係をどう考えていくと前進しやすいのか(往復書簡3)

文化とビジネスの関係をどう考えていくと前進しやすいのか(往復書簡3)

山懸さん

返信ありがとうございます。お互いが交差するに至った経緯を丁寧に書いてくださって感謝です。このテーマはおっしゃるように重層的であり、何を文化と呼ぶか、何をテーマにあわせた文化領域とするかは簡単ではないので、両方の自分史にかなり触れないと語る端緒が掴みにくいかもしれません。

少し昔話をしましょう。

大学の文学部の入試の際、「家を出るときに、手と足が一緒に出てた」との山懸さんのエピソード

もっとみる
市民がお客様意識を捨て、自治体のパートナーになるために

市民がお客様意識を捨て、自治体のパートナーになるために

財政がひっ迫し、税収や利用料金ではコストを賄えない公共事業では、値上げが行われることがあります。それに対して「行政の仕事のやり方が非効率」「利用者に転嫁する前にコストを見直せ」という批判の声が上がりますよね。私、これ、いつも違和感を感じているんです。

今日はこの違和感について、少し考えてみたいと思います。

行政サービスのコストを削る、ということそもそも行政サービスは、収入よりも費用の方が多いも

もっとみる