記事一覧
積極財政を推進する地方議員連盟の総会取材記~貨幣供給による地方経済の底上げこそが経済成長戦略~
去る5月16日(木)は、積極財政を推進する地方議員連盟の第3回総会が東京・永田町の衆議院議員会館にて開催されました。私自身は地方議員ではありませんが、当議員連盟に注目している政治経済評論家として、昨年に引き続き懇親会まで参加させて頂きました。温かく迎え入れて下さっている地方議員の方々には深く御礼を申し上げます。普段、東京に住んでいる私は、なかなか地方にお住いの議員の方々の声や、地方自治体の実態を
もっとみるれいわ新選組はあえて自民党の積極財政派の小選挙区に候補者を擁立せよ~自民党の積極財政派を比例復活させることで消費税廃止の実現へ~
私は今年の3月から「池戸万作の所得倍増計画」という毎月500円のオンラインサロンをスタートして、毎週末の金曜日or土曜日の夜10時からオンラインミーティングをおこなっています。そのミーティングの際に、れいわ新選組は小選挙区に候補者を擁立するならば、どこの小選挙区が良いですか?というご質問を頂きました。
今回はそのご質問の回答をnote上に無料で公開することで、この考え方を世に広めたいとも思い
年次のGDP速報を受けて2022年と2023年のGDPを比較する
去る2月15日に、2023年の年次GDPの速報値が発表されました。そこで、今回は2023年のGDPと前年の2022年のGDPを名目・実質のそれぞれで比較して、コメントを述べたいと思います。まずは名目GDPの方から。
名目GDP比較
国内総生産 +31.77兆円(+5.68%)
民間最終消費支出 +11.39兆円(+3.66%)
民間企業設備 +4.34兆円(+4.59%)
政府最終消費支出 +
京都市長選挙2024で福山和人候補に勝利の芽はあったのか?~出口調査の結果から各政党支持層別の推計票数を割り出す~
去る2024年2月4日(日)に大激戦となった京都市長選挙が投開票を迎えた。この京都市長選挙は日本維新の会も参入して、一時は三つ巴の選挙とも目されていたが、維新から推薦を受け取っていた村山祥栄候補が政治資金パーティー絡みで失速し、終わってみれば、構図としては過去の京都市長選挙通りの親共産vs反共産陣営の戦いではあったと言えよう。
結果は自民・公明・立憲・国民から推薦を受けた松井孝治候補が177,
山本太郎れいわ新選組代表の被災地視察の何が問題だったのか?
元日に能登半島で発生した震度7の地震から僅かその4日後の1月5日(金)に、れいわ新選組の山本太郎代表が、最も被害の大きい自治体の一つである能登町に、国会議員として視察に訪れていたことが物議を醸し出している。
れいわ新選組支持者からすれば、被災してすぐに現地に駆け付けた山本太郎代表の行動を英雄視して称賛コメントで溢れる一方、アンチれいわ新選組の人々からは、まだ被災地は救助活動中であり、石川県側か
インボイス制度は税金の役割に反する制度である~税金とは格差是正のためにお金を間引くものである~
去る3月30日(木)に、衆議院第一議員会館で開催された「インボイス制度の中止を求める税理士の会」の集会に、私は政治経済評論家として取材させて頂いた。その集会の後には、衆議院第二議員会館前で行われた「STOP!インボイス」の街頭演説活動にも、4年前に「消費税増税のリスクに関する有識者会議」に最年少で参加した有識者として、マイクを握って、インボイス制度の誤りについて述べさせて頂いた。
インボイス
無税国家は雑な論理だと言う無税国家不可能論に対して反論する~MMTの租税貨幣論の正しい捉え方で無税国家は論理的には実現可能である~
私は兼ねてから無税国家は可能であるという主張を繰り返している。それに対して、無税国家は可能というのは雑な論理だとのお叱りの声を積極財政派からも頂いたので、今回はその声にお応えして、逆に積極財政派なのに無税国家不可能論こそ雑な理論ではないかということを述べていきたいと思う。
なお、良く勘違いされがちではあるが、私自身は、無税国家は可能であると言っているだけであって、決して無税国家は好ましいとは考
たかまつなな氏の「老人ヘイト」を煽る動画に対して、経済財政の観点から真っ向反論する~社会保障政策は高齢者か若者かの二者択一ではない~
高齢者に若者への煽り言葉を言わせる、たかまつなな氏の動画ツイートが炎上している。この動画は若者に対して老人へのヘイトを煽って、高齢者の好きなように政治を運営させないためにも、若者は統一地方選挙に行って意志を示そうというものである。
この動画に対しては、私自身は強烈な嫌悪感を覚えた。成田悠輔氏の「高齢者は集団自決すべき」発言もそうだが、昨今のテレビに出演するような若手論者による「老人ヘイト」は異
政治経済のコメンテーター業として、7月に出演した動画のURLをまとめてみました
先月の7月には参議院議員選挙もあったせいか、過去最高レベルで様々な動画に出演しました。なので、レギュラーで出演している新経世済民チャンネル以外の出演動画を振り返ってみたいと思います。
①ニューズ・オプエド安倍晋三元総理 銃撃【特集:どうなる!?今後の日本経済】池戸万作 原野城治 上杉隆 舟橋明慧
https://www.youtube.com/watch?v=ZQ0LsYvGK8U&t=2043
2022年参議院議員選挙における各党の比例議席獲得予測~2021年衆議院議員総選挙をベースに試算~
6月に入り、いよいよ参議院議員選挙の投開票まで1ヶ月と迫って来た。今回は参議院議員選挙の中でも、全国比例区にスポットを当てて、定数の50議席が各党にどのように配分されて行くのかを2021年の衆議院議員総選挙での比例票をベースに試算してみた。
また、その議席獲得の順番や、各党があと何票獲得すれば次の議席獲得となるのか、逆に何票減らしてしまうと議席数が落ちることになってしまうのかまで、合わせて試算
山本太郎やれいわ新選組が「嫌いな人」にこそ水道橋博士を支持して欲しい~参議院全国比例区の仕組みを説明する~
5月26日にお笑い芸人の水道橋博士が、れいわ新選組公認で「参議院全国比例区」から出馬することを表明した。選挙区からの立候補ではなかったので、これにより7月10日投開票予定の参議院議員選挙において、全国どこからでも比例票で「水道橋博士」に投票することが出来るようになった。私が水道橋博士を支持する理由については最後に述べる。
さて、ツイッター等を見ていて、彼を応援する周囲の方々は参議院全国比例区の
積極財政の政権を実現する方法を選挙結果から考察する~緊縮財政の自民党ではなく、「金を出す自民党」が必要だ~
今回は日本で積極財政の政権を実現する方法を現行の選挙制度やその結果、傾向を踏まえて考察して行きたい。
端的に言えば、自公政権で積極財政を主張する総理大臣が誕生すれば早い話だが、しかし仮に誕生したところで、自民党内の緊縮財政派の国会議員や財務官僚に邪魔されて、積極財政は骨抜きにされてしまうであろう。なので、私は既存の「自公政権」という枠組みでは、もはや積極財政の政権は見込めないのではないかと考え
「ベーシックインカムを配ったら働かなくなる」という俗論のウソ~働かなくなるか否かは給付金額で決定される~
今回は先日公開された加谷珪一氏に反論する動画の中でも少し取り上げた、ベーシックインカムに関する「誤解」について、解いで行こうと思う。
積極財政派の方々であれば、ほとんどの人は消費税廃止には賛成する一方で、毎月一定金額を全国民に給付するという、ベーシックインカムに関しては、かなり反対の声が根強い。私の肌感覚では積極財政派でも7~8割方の人々が反対しているかのような印象を受ける。
代表的な論拠と
反緊縮保守の政治団体を国政政党にする必勝法~お金と選挙戦略で必ず国政政党化はできる!~
今回は反緊縮保守の政治団体を如何に国政政党化するかについて述べて行こうと思う。結論を言えば、正しい選挙戦略に基づき、お金の力によって候補者を全国各地に擁立して行けば、国政政党化は十分可能だと考える。その方法をナント!無料で公開して行く。もし宜しければサポートや、私の論文が載っている著作を購入して頂ければ幸いである。
なお、私自身は、外交安全保障はハト派なので、核武装論などタカ派の主張には相容れ