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倫理資本主義の必要性と限界
ドイツの哲学者であるマルクス・ガブリエルは、倫理資本主義の必要性を説く。
倫理資本主義とは倫理資本主義とは何か?
ガブリエルは、倫理を普遍的な価値と定義する。倫理は文化圏によって異なることのない普遍的な価値であるから、人類を結びつけることができるという。
人類の結びつきは、経済的な結びつきによって達成しているように思える。しかしながら、経済的な利害関係のみが人類の結びつきを表すのではないし、
それでも、「この世界は生きるに値する」と言わなければならない
少子高齢化社会にあって、いまどこの企業も労働者の管理に苦労している。
年金制度の維持という社会的課題も重なり、企業は今後70歳までの何らかの雇用保障を行なっていかなければならない。
高齢者を雇用し続けることでポストに空きが発生せず、若い人を雇用することができない現状がある。
ところが高齢者は、加齢による体力や気力の衰えにも襲われ、若い頃のような十分なパフォーマンスを発揮できない。
そうなる
眠れない夜には『モモ』を読む(2)
前回はミヒャエル・エンデの『モモ』の登場人物の魅力と、テーマが「時間」であることを紹介した。
今回はテーマである「時間」をめぐって考えたことを述べてみたい。
時間とは、生きるということ浮浪児の少女モモは、持たざる者である。
衣食住を満足に得ることができないでいた。
服はボロボロ、住まいは円形劇場の一隅。食事はというと、円形劇場に集う親切な人びとからの差し入れで賄っていた。
そんな持たざる
サンデル先生、「実力も運のうち」ってどういうことですか?
社会的・経済的に成功している人について、多くの人びとは次のように考えることだろう。
彼/彼女らが成功することができたのは、それ相応の努力を重ねた結果なのだ、と。
実際に、トマス・J・スタンリー著『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』では、次のようなアンケート結果が紹介されている。
このように成功者の多くは、運よりも実力で成功したと考えており、成功するためには、精神的な鍛錬といっ