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ぺぎんの日記

53
2024.04.01~ 高校2年生の日記が毎日追加されていきます!
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汗拭きシートの季節

汗拭きシートの季節

2024.05.22
ぺぎんの日記#52
「汗拭きシートの季節」

気温の上昇に比例して、教室には制汗剤の匂いが立ち込めるようになる。
今年も汗ふきシートの季節がやってきた。

一口に制汗剤と言っても、ヒンヤリ感を追求したものや、香りがよいもの、汗をガッツリ抑制してくれるものなど、様々な種類がある。
パッケージも、大きく分けてシートタイプとスプレータイプがある。

今回はあえて「汗ふきシートの季節

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優しくできる俺は優しい

優しくできる俺は優しい

2024.05.21
ペぎんの日記#51
「優しくできる俺は優しい」

公共の時間にクラスメイトの1人が言った
「優しくできる俺、最高に優しくね?笑」
という言葉をずっと考えてる。

4月のはじめ頃、公共の本格的な授業に入る前に、「青年期の君たちと社会のつながりって何だろう」というようなテーマでいくつか活動をした。
その一つが、自分の性格を知ろうというもの。

設定された項目に1〜5で答えていき、

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カレンダーの全ての日が

カレンダーの全ての日が

2024.05.20
ぺぎんの日記#50
「カレンダーの全ての日が」

カレンダーの全ての日が、誰かの誕生日であるといい。

中3の頃からスマホアプリのカレンダーを使いだした。
アプリのカレンダーというのは便利なもので、周期的にやってくるイベントを一気に設定できたりする。
それこそ誕生日を、例えば「2024年1月1日」に設定して、「繰り返し」の項目を「毎年」に設定すると、次の「2025年1月1日」

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何があったっけ

何があったっけ

2024.05.19
ぺぎんの日記#49
「何があったっけ」

いつもの街並み。
そこにいつの間にか、ポッカリと穴が空く。

前までは何らかの建物があった場所。
その建物が解体されると、そこは空き地となる。

空き地になってしまうと、そこに何があったか思い出せなくなる。

普段使っている道のそばに建っていた建物に、不意に解体のためのカバーがかけられる。
そうなってしまうともう、何が建っていたのかは

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歯医者さん、久しぶりに怖かった

歯医者さん、久しぶりに怖かった

2024.05.18
ペぎんの日記#48
「歯医者さん、久しぶりに怖かった」

私は今、寝ているときだけマウスピースをして、歯の矯正をしている。今日はそれの定期検診のために歯医者さんに行ってきた。
そのとき感じた恐怖の話。

私の通っている歯医者は、そこに通う人たちから「歌う歯医者さん」と呼ばれ、慕われている。

何で「歌う歯医者」なのかというと、小さな子どもの治療をするときは歌を歌って治療の痛み

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ティッシュの数え方

ティッシュの数え方

2024.05.17
ぺぎんの日記#47
「ティッシュの数え方」

2限と3限の間の休み時間。教室にて。

友「ティッシュ1個貸して〜」

私「ほいよ」
(ポケットティッシュをそのまま渡す)

友「あざーす」
(ポケットティッシュから1枚引き出して鼻をかむ)

私「あれ、一枚でよかったの?」

友「うん、この中の1個が欲しかった」

私「ティッシュ一枚のことあんま『1個』って言わんくない?笑」

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生まれたからには生きてやる

生まれたからには生きてやる

2024.05.16
ぺぎんの日記#46
「生まれたからには生きてやる」

学校のトイレの個室。
今まで知らなかったけど、壁に小さな文字が刻まれていたことに気が付いた。

「生まれたからには生きてやる」

おそらくそれは THE BLUE HEARTS の「ロクデナシ」から引っ張ってきたのであろう言葉。
何かもの凄く、魅力を感じた。

金属製の冷たい壁。そこに刻まれた言葉。今から37年前にリリース

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シュレーディンガーの理科準備室

シュレーディンガーの理科準備室

2024.05.15
ぺぎんの日記#45
「シュレーディンガーの理科準備室」

私の学校で、代々まことしやかに囁かれている噂がある。
「理科準備室には鬼滅の刃の単行本が全巻揃っている」

話を分かりやすく書くために、登場人物である2人の先生を
・ケミス先生
・バイオ先生
とする。もちろんこれは偽名であり、2人とも純日本人である。

ケミス先生:
化学の先生。現在も私の通う高校で勤務している。

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すり硝子の奥に

すり硝子の奥に

2024.05.14
ぺぎんの日記#44
「すり硝子の奥に」

23:00
家族が皆寝静まるのを待って、お風呂に入る。

浴槽。
凪いだ水面を叩く。
チャポンと、くぐもった音が響く。

お風呂という空間はどこか異質。
そこだけ普段の家から独立しているみたい。

タイルの床。カビの生えた壁。プラスチックの天井。
湯気。水の匂い。温かい。

お風呂のドア。すり硝子。
その奥に、何か違う世界が広がってい

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◯は大きく、 ✓は小さく

◯は大きく、 ✓は小さく

2024.05.13
ぺぎんの日記#43
「◯は大きく、✓は小さく」

私の通っている高校では小テストの際に、隣どうしで答案を交換して丸付けをする。先生の丸付けの手間を省くための仕組みだ。

どこの学校でもこのシステムなんだろうか?
もし私たちだけがこんな感じなのだとしたら、先生方に信用されているということだから、それは凄く誇らしいなって思ったりする。

さて、そんな隣どうし採点。
◯をつける分に

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お菓子は褒めると甘くなるのか

お菓子は褒めると甘くなるのか

2024.05.12
ぺぎんの日記#42
「お菓子は褒めると甘くなるのか」

最近流行っているという「わたしの一番かわいいところ」という曲を、恥ずかしながら今日始めて聴いた。そして、その曲の中に一つ気になるフレーズを見つけた。これである。

お菓子って、褒めると甘くなるんですか!?
気になってすぐに調べてみた。
「お菓子 褒める 甘くなる」

うーん。これといって目ぼしい情報が出てこない。ただ(真

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充実するって何だろう。

充実するって何だろう。

2024.05.11
ぺぎんの日記#41
「充実するって何だろう」

演劇部に所属している私。直近に公演が無いため、最近の土日はまるっと休みなことが多い。今日もその一日。いいお天気だったのだけれど、ほとんど家から出ずに過ごした。

そういう、いわゆる「何もしなかった日」
言葉にできない劣等感に胸がキュッとなるときがある。

バレー部は遠くに遠征。野球部は土日も休まず6時間練習。部活に入っていない人

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眠気を覚ましたかっただけだけど

眠気を覚ましたかっただけだけど

2024.05.10
ぺぎんの日記#40
「眠気を覚ましたかっただけだけど」

今日の4限目、眠くて眠くてホントにヤバくて、左手首に付けていた輪ゴムをバチン!ってやって目を覚まそうとしていた。

なぜ輪ゴムを手首に巻いていたかというと、休み時間にハリボーを食べていたから。ハリボーは袋の口にチャックがない。不便だけど、まぁそれがハリボーの良さとも言える。いくら食べても罪悪感が湧かない。

話を授業中

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ピタゴラスイッチ精神

ピタゴラスイッチ精神

2024.05.09
ぺぎんの日記#39
「ピタゴラスイッチ精神」

今日の学年集会は、見学旅行に向けてのアイスブレイクだった。
いくつかのミニゲームをやって温まってきたあたりで最後のゲーム、

「5人一組のチームで、A4の紙50枚のみを使い、できる限り高いタワーを作れ。」

即席の5人チームで、A4の紙の束に向き合う。
足元を固めたほうがいい。いや、軟弱でもいいからとりあえず高さ出して、それから

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