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高校2年の365日を日記で残します。目指せ「ぺぎんの日記#365」。北海道/2007年…

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高校2年の365日を日記で残します。目指せ「ぺぎんの日記#365」。北海道/2007年生まれ/普通科高校。

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    2024.04~ 高校2年生の日記が毎日追加されていきます!

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    日記では無い諸々が貼られていきます! メインでは無いので手抜きには目を瞑ってくださると嬉しいです…。

最近の記事

君の役割

2024.05.01 ぺぎんの日記#31 「君の役割」 日記を始めてから1ヶ月が経った。どうなることかと不安だった毎日更新も、今のところ続いている。 ぺぎんの日記を何とか軌道に乗せることができて慢心していた矢先、事件は起きた。 ヘッドホンが折れた。 愛用していたヘッドホンの、伸縮する部分(って言って伝わるかな?)のプラスチックが中でバキッと折れてしまった。 それはいつものようにヘッドホンを頭に付けようとしたときのことだった。いつも通り優しく外に広げて耳にかけようとしただ

    • 坑道にて落盤を告げる

      2024.04.30 ペギンの日記#30 「坑道にて落盤を告げる」 ガゴン、ガゴゴン。 綺麗とは言えないレールの上を、トロッコが走る。 錆だらけの車体。硬い椅子。その椅子に座るのは、すっかり煤で汚れた手ぬぐいを首にかけ、元の色がわからないツナギを着た男たち。 座っている席の向かいの車窓から、トロッコの外を眺める。 いくつもの傷が入った強化ガラスの奥に、坑道の壁面が見える。高さは優に20mはあるであろう坑道の天井。その天井まで、坑道の壁にはいくつもの人工物がくっついている。

      • 休日の朝はダラダラしよう

        2024.04.29 ペぎんの日記#29 「休日の朝はダラダラしよう」 休日の朝、ダラダラと起きてダラダラと朝の身支度をしていると、平日の朝はどうしてあんなに早く準備を終えられるのかと不思議になる。 この土・日・月(昭和の日)の3日間の休みとも午前からの活動予定が無かったために、朝は3日とも、起床から朝ご飯の食べ終わりまでに1時間を要した。 平日ならば 起床、お弁当、学校に持っていくもののパッキング、着替え、洗顔、髪の毛のセット、朝食、歯磨き、出発 というように起床から

        • やっすいアイスが食べたい!

          2024.04.28 ペギンの日記#28 「やっすいアイスが食べたい!」 一般に売られているアイスには、明確なヒエラルキーがある。 主に乳固形分の割合で4段階で区分される。上から順に アイスクリーム アイスミルク ラクトアイス 氷菓 である。要するに「どれだけ濃いアイスか」という基準で4つに分けられ、アイスの裏面に表記されているのだ。 例えばハーゲンダッツは「アイスクリーム」に当たり、対してガリガリ君は「氷菓」に当たる。基本的にカースト上位のアイスの方が美味しいア

        君の役割

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          金曜お風呂の葛藤

          2024.04.27 ペぎんの日記#27 「金曜お風呂の葛藤」 金曜日の夜のお風呂で湯船に浸かりながら、もうそのまま力尽きたくなってしまうときがある。 次の日が休日で早く寝る必要がないのをいいことにダラダラとお風呂に入っていると抜け出せなくなる。 疲れた。眠い。温かい。いい匂い。 お風呂という空間が好きだ。その日を振り返りながら、生身の自分とちゃんと向き合えている気がする。だから長風呂は体力的に苦手だけれど、お風呂には長くいたい。 そこまで温度の高くない湯船に浸かってボ

          金曜お風呂の葛藤

          宿題を提出しようとするから、宿題を提出できない

          2024.04.26 ペギンの日記#26 「宿題を提出しようとするから、宿題を提出できない」 私は宿題を期限ギリギリまでやらずに置いておいてしまい、直前に泣きながらやる羽目になりがちな人間だ。 今でこそやっと冷静になって書けるが、春休みの宿題は本当にヤバかった。 部活に家族旅行、友だちと遊ぶ予定、noteの運用開始。 様々なことが重なって、宿題には微塵も手をつけていなかった。 幸い範囲表は見て、やるべきことが多いことは把握していた。なので春休み最終日の午前中には動き出すこと

          宿題を提出しようとするから、宿題を提出できない

          目が悪いから見える世界

          2024.04.25 ペギンの日記#25 「目が悪いから見える世界」 中学3年のとき、人生で初めて眼鏡をかけた。 中学に入ってから徐々に遠くのものが見えなくなって、ついに中3で眼鏡を作りに行った。 眼鏡は作ったものの、最初は眼鏡をかけてる自分が何か嫌で全然かけていなかった。 高校に入って、いよいよ黒板が見えなくなってきたので、コンタクトと併用して眼鏡もかけるようになった。 最初は眼鏡が嫌でコンタクトしかつけていなかった。けれど、眼鏡をかけると世界の見え方が変わって、楽しく

          目が悪いから見える世界

          酒という選択肢なき青春

          2024.04.24 ペギンの日記#24 「酒という選択肢なき青春」 「いいよなぁ高校生。酒に逃げられないんだから」 誰かが言っていた言葉をふと思い出す。 仲良くなりたい奴とは飲みに行けばいい。腹を割って話したいなら飲めばいい。相手の素性を知りたいなら飲ませればいい。辛いことがあったら飲んで忘れてしまえばいい。眠れない夜は酒を眠剤にすればいい。好きな人と飲みに行って、酔ったことを言い訳に告白してしまえばいい。 大人はすぐ酒に逃げれるからさ。羨ましいよ、高校生。酒がないだ

          酒という選択肢なき青春

          左利きの新任教師

          2024.04.23 ペぎんの日記#23 「左利きの新任教師」 先日、「早くクビになりたい数学教師」という文章を書いた。今日書くのは、その人とは別の数学教師の話。 その先生は、大学を出たての女性の新任教師。彼女は彼女の人生において初めて高校で教師として働き、数学を教える。初々しい感じの授業になるのかなぁと、ちょっと期待してた。まずオリエンテーション。きっと先生が自己紹介をして、生徒から沢山質問が出て、恥ずかしそうに答えて、それからきっと私たちにも自己紹介をさせて、名前と顔

          左利きの新任教師

          失敗をする人でありたい…わけではないが

          2024.04.22 ペギンの日記#22 「失敗をする人でありたい…わけではないが」 朝、学校に登校する。 自転車小屋に自転車を止めて生徒玄関の方に歩いてきたとき、「あれ、玄関のドアってどっち開きだったっけ」と、いきなり思い出せなくなる。 押戸…?引き戸…!? うちの玄関は外側からだと引き戸だ。でも学校の玄関は朝気持ちよく学校に入れるように押戸になってるんじゃない? あわわわどうしよう。 迷っている間にもドアは私の前に迫ってくる。 こんなところで不意に立ち止まったら変な人だ

          失敗をする人でありたい…わけではないが

          ザワザワ

          2024.04.21 ペぎんの日記#21 「ザワザワ」 風が強い日は、なんだか心も1日中ザワザワとしていて落ち着かない。 朝6:30。いつもの起床リズムと、窓をガタガタと鳴らす風のせいで目が覚める。今日は何も予定がないことを理解し、布団の中でもう一度目を閉じる。窓が一段と大きくガタン!と揺れる。ブオーンという低い風の唸り声も聞こえる。なんとなく不安になって、布団を顔のあたりまでたくし上げる。 起床8:00。二度目の目覚め。風はまだ吹いている。私が寝ている間も何事もなかっ

          ザワザワ

          長袖を着ろ

          2024.04.20 ペギンの日記#20 「長袖を着ろ」 こんな寒くなると思ってなかった。油断してた。 ここ数日、気温が最高20度近くになる温かい日が続き、夜も半袖短パンで寝ていた。さすがにお布団はまだ冬用のものを使わないと寒い。けれど長袖のパジャマを着るとやや暑すぎるくらいの気温だったので、半袖短パンに掛け布団を3枚重ねるというやり方で寝ていた。 敷布団にベロアの布団カバーをかけて、うつ伏せになって敷布団に顔をうずめる。そのまま手足を敷布団の上ですべらせる。産卵のため

          長袖を着ろ

          早くクビになりたい数学教師

          2024.04.19 ペぎんの日記#19 「早くクビになりたい数学教師」 私の人生において「普通な数学教師」というものに会ったことがない。数学を教えてくれる先生は、揃いも揃って皆変人だった。 今日は、そんな変な先生の1人が授業中にこぼした愚痴の話。 高校1年生の頃から、生徒の間でよく話題にのぼる先生だった。 私自身は残念ながら授業は持ってもらえていなかったのだが、その先生に授業を受けている生徒いわく「教え方は酷いけど授業は面白い」とのことだった。 私が高1の頃のその先

          早くクビになりたい数学教師

          私と世界の曖昧な境界線

          2024.04.18 ペぎんの日記#18 「私と世界の曖昧な境界線」 今日は午後から雨が降った。 学校帰りのバスに乗る。 久しぶりのバス。 席に座り、イヤホンでお気に入りの音楽を聞きながら、何を見るでもなく窓の外を眺める。 なぜかふとイヤホンが気になる。こんな小さいものからどうやって音を流しているんだろう。 きっと苦労して小さなスピーカーを作った人がいたんだ。それを言ったらスマホだってとんでもない技術だ。私のスマホ一台に、どれだけの人の思いが詰まっているんだろうか。スマホ

          私と世界の曖昧な境界線

          印象派になれない

          2024.04.17 ペぎんの日記#17 「印象派になれない」 小さい頃から、他人に伝わるものを作る、ということが苦手だった。 例えば国語の授業でポスターを作ったとき。 見た人に一番伝えたい内容を考えて、太字や大きい字にする作業。 これが苦手だった。 「私はこのリンゴをナシの10倍おすすめする」 という広告の文章があったとする。教科書的に言えば「リンゴ」を一番強調するべきらしい。しかしそうだろうか?と思ってしまう。「私」という情報は必要だ。もし「私」が「蛾」に置き換わった

          印象派になれない

          優しくなれない

          2024.04.16 ペギンの日記#16 「優しくなれない」 今日の私は、多分優しい文章を書けない。 今日はなんだか、みんな私に優しくなかった。 昼休み、1年生教室に「演劇部入りませんかー」と勧誘に行った。 今日はいまいち反応良くなくて、結局部活動見学に来る約束をしてくれたのは数人。でも私にとっては大きな成果だった。みんなほど人は呼べなかったけど、頑張ったほうだと思う。そういう意味も込めて、部活の先輩に「どうだった?」と聞かれたときに「何の成果も得られませんでした!」と

          優しくなれない