プロジェクションマッピング学祭
2024.07.11
ぺぎんの日記#98
「プロジェクションマッピング学祭」
以前、SDGsに関するプログラムに参加した時「学祭はエコじゃない」という話になった。そりゃそうだ。紙、ペンキ、工具、電気。とにかく大量の資源を使用する。
でもだからって「プロジェクションマッピング」は無いんじゃないか。
学祭をいかにエコなものにするかという話になったとき、チームの誰かが言った。「プロジェクションマッピングで装飾すれば、プロジェクターは次年度に持ち越せるから捨てなくて済む。」
「相手の言ったことを否定しない」というルールだったから、チームの誰も反論しなかった。結局、私のチームは「プロジェクションマッピング学祭」を結論として提出した。
環境を守れと教わり、学祭を楽しむ私たち。この矛盾が、ずっと心に引っかかっていた。
でも今日になって、その気持ちに踏ん切りがついた。
どう考えてもプロジェクションマッピング学祭は面白くない。
個々人がパソコンに向かって映し出すデザインを考えて、何が学祭だ。
ハサミで折り紙を切り、親切心でハサミを持ってきてくれた人のハサミを紛失し、作業がなかなか進まない不器用さんに怒号を飛ばし、「こっちだって自分なりに頑張ってんだよ!」と怒号を飛ばし返され、結局寸法を間違って変な感じになって、全部捨てて1から作り直しだと言われ。
この馬鹿なほどのアナログさが学祭じゃないというなら、私は、これから進化していく世界に希望を見出せない。
アナログさが私たちに何をもたらしたとか、そのおかげでどんな能力が付いたとか、そういうんじゃなくて。もっと人間としての豊かさの部分。
アナログじゃないと、学祭じゃないよ。
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