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アナバスと神々の領域 【1】
城内の廊下を、明らかにに不機嫌な表情で歩いている鎧姿の青年がいた。
鎧姿といっても礼装のためのもので、装飾品が至(いた)る所に施(ほどこ)された形ばかりの鎧であり、戦闘には全く不向きなものである。
額飾(ひたいかざ)り、胴、手足の各部位の、一部分のみを覆(おお)ったもので、それらには大小合わせたあらゆる宝石が散りばめられ、様々な植物や図柄の細かな彫刻が施されている。
城内の廊下を、明らかにに不機嫌な表情で歩いている鎧姿の青年がいた。
鎧姿といっても礼装のためのもので、装飾品が至(いた)る所に施(ほどこ)された形ばかりの鎧であり、戦闘には全く不向きなものである。
額飾(ひたいかざ)り、胴、手足の各部位の、一部分のみを覆(おお)ったもので、それらには大小合わせたあらゆる宝石が散りばめられ、様々な植物や図柄の細かな彫刻が施されている。