ことづて

地元の駅には
今時珍しく
伝言板が残っていて
謎な文章や
待ち合わせの会話の類いが
毎日残されている

ふと目に止まった
あまりきれいではない
走り書き

俺は明らかに
この文字の主を知ってる

「ごめんなさい
 でんわ ください」

画面なんか見なくても
手が勝手に動いて 押す
1コールしないうちに
食い気味の「もしもし」

数年ぶりのあいつの 声

ーよく俺だってわかったね
ーわからないわけな

もっとみる
読んでくださってありがとうです!

(BL小説)旅の終着 第二話

帰り際、詠心は輝信に曲の礼にと金を持たされた。詠心は頭を低くして有難く頂戴する。
「なあ、もう遅い時間だが本当に帰るのか? 泊まっていく気はないのか?」
「ええ。何度も申し上げていますが、帰らせていただきます」
「そうか。気いつけろよ」
「はい。有難う御座います」
 真夜中だというのに輝信は都の宿屋まで詠心を見送った。まるで親しい友人であるかのように手を振って立ち去る輝信は悪い人ではないだろう。む

もっとみる
ありがとう御座います!
3

【ぼくの内部をじかになぞって。】(14)

勢いよく扉が開き、こんどは一転、ナースたちが飛びこんでくる。放心していたつもりだったが、いつの間にかナースコールボタンを握っていた。そばには私服姿の警備員の姿もある。病院を見張るために警察から派遣された者たちだ。大方、血相を変えて病室に向かったこちらを怪訝に思い、ナースが声をかけていたのだろう。

 何があったのかと問われたが、説明するよりもさきに妻の容態を診てくれるよう頼んだ。何者かが毒物を注入

もっとみる
うれしいでござる!!!
4

【BL】出会いとは常に日常にある。㉓

佐藤さんが復帰して数ヶ月が過ぎて新しいプロジェクトが動き出した
そのプロジェクトが外国人実習生育成だ
外国人実習生育成のプロジェクトリーダーに選ばれたのが
佐藤さんだった、僕は実習生実技育成リーダーに選ばれた
佐藤さんも僕も肩書だけみたいな部分はあったが
毎週、外国人実習生を受け入れた現場に出向き
確認をして外国人実習生の育成状態の報告をする事となった
勿論、外国人実習生を受け入れるにあたり、実務

もっとみる
スキをしてくれた方に良い1日を!
3

【BL×ホラー小説】第三話『警』【想人の聲 / 言ノ葉ノ綿❖夏纏2018篇】

<<作品概要へ

※本作は、ルビ必須の関係上、小説本文を画像で掲載しております。

🎐 第三話『警』p.01~05 🎐

🎐 第三話『警』p.06~09 🎐

ーーーーーーーーーー

<<目次へ

⇦ 第二話『 邂 』

 ➡第四話 ・・・2020年7月10日(金) 配信予定

🐾・🐾・🐾・🐾・🐾・🐾・🐾
SJ-KK Presents
偲 醇壱 Junichi Sai
🐾・

もっとみる
♡さん有難うございます✨大変励みになります><
2

(BL小説)旅の終着

「もうこのような季節だったか」
 萩の花が咲いたのに気付いた詠心は独り呟いた。母の死後に家を飛び出して今年で何年目だったかと、指を折って数える。多分もう直ぐ五年経つだろう。母が身罷ったのち、乳母と斎主の臣下だと名乗る者から自分の出生のを聞いたその日から、大した荷物も持たず連れも誘わず、一人で浮浪者として過ごしているのだ。今も適当に気が向くままに彼方此方を旅している。生まれ育った家には戻る気になれず

もっとみる
ありがとう御座います!
2

cue!!

毎朝
そこにちゃんと座るか
目で確かめる
実は席が違いました なんてオチじゃ
ありませんようにって

ふわふわ茶色の天辺に
つむじ3個が見え隠れする
背が高い君のつむじが見られる
僕の特権

今日も君の真後ろで
授業が受けられる
本当に今学期は運がいい

もうすぐ夏休み
けっこう長く会えなくなるから
終業式までには絶対に

まずは クラスメイト→友達になろう そうしよう
グレードAもしくはS

もっとみる
読んでくださってありがとうです!
1

恐怖症アンソロジー始動しました!

みなさん、いつも応援してくださりありがとうございます。幸原です。

4月に頒布を開始した「MY SOUL IS SLASHED」が好評につきBOOTHでの数があと少しになりました。10月のJ庭にも持っていきますがそちらには行けないけれど欲しいという方はぜひ、BOOTHをご利用ください。よろしくお願いいたします。

またみなさんにお知らせがあります。12月の冬コミに合わせてBL作家の中緒万実さんと一

もっとみる
スキありがとうございます!
2

第1弾 BL実兄と近親相姦 実話の9年間 #1

30年前に私はある島の田舎に生まれました。

【現在は関西の中心部でドエス彼氏と同棲中】

周りは山と海に囲まれた全くのゲイの世界と関わりがないと思われる地域 

家の周りは親戚だらけ!!

島民は全員知り合いみたいな地域で他人から

見ればあり得ないことが繰り広げられていた。

この30年間の非現実的な日々を小説風にしていくことにしました。

普通家庭に生まれ、祖母父、両親、兄三人、私の8人家族

もっとみる
ありがとうございます
5

【ぼくの内部をじかになぞって。】(13)

第四章【潰れたり、ぴたり、すくわれたり】



 電車に乗ると、車窓に映しだされるニュースに目が留まった。

 使用停止された医療用ナノマシンの安全性が確認され、国会が再使用を許可したという。ナノマシンの暴走が発覚してからまだひと月も経っていない。判断が早すぎる気がする。反面、早急に下された判断はもっともだと思うきもちもある。

 ナノマシン療法によって生活の基盤を支えられていた者たちは、思いの

もっとみる
うれしいでござる!!!
1