『ボイラブ人生🏳️‍🌈』 真文〜まふみ〜

人生、ボーイズラブに明け暮れてました。いろんな人と恋愛しました。そろそろどこかに書き残…

『ボイラブ人生🏳️‍🌈』 真文〜まふみ〜

人生、ボーイズラブに明け暮れてました。いろんな人と恋愛しました。そろそろどこかに書き残しておこうと思いました。ボーイズたちのリアルなラブストーリーです。

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最近の記事

がんばれティーンエイジャー『エイリアン:ロムロス』

エイリアンシリーズの最新作が公開されています。 エイリアンシリーズは完全に完結したものと思っていたので、エイリアン大好きっ子(子じゃない)としては嬉しい限りです。 『エイリアン:ロムロス』 エイリアンシリーズはSFホラーというジャンルですけど、そもそも1979年『エイリアン1』は、1960年代から始まったウーマンリブの流れを背景にしたフェミニズム映画でもあるんですよね。 知識も戦闘能力も男性と同等で、エイリアンと顔を合わせてもキャーとも叫ばず冷静に戦って対処する新しいヒ

    • パニック映画2本立て『ACIDE:アシッド』『ツイスターズ』

       「人生で一番好きな映画は?」と尋ねられると困ります。答えられません。でも「人生で一番多く観た映画は?」と尋ねられば、それは確実に『ポセイドン・アドベンチャー』。転覆した豪華客船からの脱出を図る1972年公開のパニック映画です。 ちなみに、私、この作品をリアルタイムで観たというほど歳はいっていません。子供の頃、テレビの金曜ロードショーなどでよく流れていました(テレビ東京が多かった記憶)。何度観てもハラハラドキドキできて、『映画=おもしろいもの』という意識を私に植え付けたのは

      • ルピタ・ニョンゴの使い方『クワイエット・プレイス:DAY1』

        ふいにnoteや映画鑑賞に飽きて、この夏は海やプールに多く行ったり、ソウルでクラブ・ホッピングしたりしていました。 だけど、夜風に秋の哀愁を感じ始めた途端、書きたくなったり、読みたくなったり、観たくなったりするんだから不思議! 昭和の体には「文化の秋」が深く染み込んでいるのねー。 というわけで、とりあえず2ヶ月前くらいに観た映画のレビューを書きます。この作品を最後につい最近まで映画館に足を踏み入れていませんでした。まあ、そんな時期もあるわよ。 音に反応して攻撃してくる(目

        • あ、こっちが今年のマイベストかも『チャレンジャーズ』

          2022年のサッカーワールドカップ(カタール)のスペイン戦で、三苫薫がアシストしたボールを田中蒼がゴールにねじ込んだ直後の抱擁シーンを「エロッ!」と感じたのは私だけではないはずです。 さわやかなルックス。汗が滴るユニフォーム。キスする距離の顔と顔。重なり合う下半身。「お前よく居た!」「来ると思った?」「来ると思った!」というやりとり。 幼馴染であるふたりの友情や、ワールドカップの神聖さを前に『萌え』『尊い』など緩めの賞賛でお茶を濁されていましたが、心の中で「エロッ!」と呟

        がんばれティーンエイジャー『エイリアン:ロムロス』

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        • 床屋と図書館
          13本
        • 映画 観たよ
          37本
        • 『枕崎』  〜1999年 会社の2つ上の先輩の男〜
          9本
        • 『圭介』  〜1997年 顔が全然タイプじゃない男〜
          5本
        • 『Olivier』  〜1993年 フランス人の男〜
          12本
        • 『忠』  〜1991年 年上の男〜
          6本

        記事

          今のところ今年のマイベスト『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

          舞台は、1970年、ボストンの全寮制バートン校。 クリスマスシーズンを家族と過ごすために生徒も教師も帰省する中、複雑な家庭環境に育つ男子生徒アンガスがひとり寮に取り残されます。 彼の世話を押し付けられたのは、堅物で変わり者で不人気な考古学教師ハナム。そこに、ベトナム戦争で一人息子を亡くしたばかりで寮に残ることを自ら選択した女性料理長メアリーが加わって、つまりは心に孤独を抱えた3人のひとときの交流を描きます。 まぁさ。 この手のストーリーともなれば、最初はぶつかりあったり、

          今のところ今年のマイベスト『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

          パパ、私、映画を作りたい『ザ・ウォッチャーズ』

          M・ナイト・シャマラン監督作品に対する想いは以前に書きました。 要約すれば『シックス・センス』が素晴らしくて、以降「あの感動をもう一度!」とシャマラン監督の新作を鑑賞し続けているけれど、あれを超える作品とはまだ出会えてない、そろそろ諦め時か?でも諦めきれない!ということなんですけど。 今年もシャマランの新作がやってきた!と思ったらM・ナイト・シャマラン監督ではなく、娘さんのイシャナ・ナイト・シャマラン監督のデビュー作でした。 世の中には「そんな仕事あるんだ?」という職業

          パパ、私、映画を作りたい『ザ・ウォッチャーズ』

          床屋と図書館 その13

           藤田先輩から受け継いだ短ランとドカンは、お母さんやお父さんに見つかったら大変なので押入れの奥の方にしまいこみました。そして中2になってからも普通の学生服を着て登校しました。  困ってしまうのは部活の時間です。  ブラスバンド部には、卒業生が気まぐれに顔を出して指導をしたり激励をするという伝統がありました。特に夏のコンクールや秋のコンサートの前などは頻繁にやってきます。  もしも藤田先輩がやってきた時に短ランやドカンを着用していなかったら確実に怒鳴られることでしょう。真文は悩

          つまらなこわいよ『関心領域 The Zone of Interest』

          映画や小説で「日常を淡々と描く」はわりあい格調高いこととされていて、良質と評価される作品も多いように感じます。 もう、日常を淡々と描かれた日にゃ、「何も起こらない日常の中に潜む人間の本質」だとか「静かな感動が押しよせる」とか言わないと、感性の鈍い人って思われそう。役所広司あたりが主演していたら「抑えた演技が素晴らしい」とか言わないと解ってない人って思われそう。 でも、正直言って、私、『日常淡々系』は退屈することが多いです。 大きなスクリーンで観るならば、ドラマチックとか、

          つまらなこわいよ『関心領域 The Zone of Interest』

          床屋と図書館 その12

           夏休みはほとんど毎日部活動で、秋のコンサートが終わると3年生たちは受験で部活に参加しなくなり、真文はようやくブラスバンド部が少し楽しく思えてきました。  そして、3月。  真文は卒業式を終えたばかりの藤田先輩に呼び出されました。  最後の最後に怒鳴られたり、殴られたりするのではないかと、薄暗い楽器倉庫に恐る恐る入ると、奥の方にあったドラムセットの椅子に藤田先輩は座っていました。 「おつかれ。今日の演奏、よかったぜ」  だけど、藤田先輩は穏やかでした。卒業式で真文たちが『思い

          過去か、未来か、『パスト ライブス/再会』

          12歳の少女ノラと少年ヘソンは、お互いに想い合っているんですけど、ノラの家族がカナダへ移住することになり、離れ離れになってしまうんですね。 その12年後、SNSで久しぶりに繋がったふたりは、ちょっといい感じになるんですけど途絶えてしまう。 そのまた12年後、すでに白人男性と結婚してニューヨークに住むノラを訪ねて、独身のヘソンがソウルからやってきて、さあ、どうする?っていうストーリーです。『パスト ライブス/再会』。 タイトルの『パスト・ライブス』は『前世』の意味で、映画全体

          過去か、未来か、『パスト ライブス/再会』

          日本版をもう一度観たくなる『異人たち』

          ずいぶん前に劇場で予告編を観た時に「ウソでしょー!」ってなりました。山田太一原作『異人たちとの夏』の再映画化。 私は1988年大林宣彦監督作のこの映画が大好きです。好きな日本映画、10本の指に入る。 40歳の孤独なシナリオライターの、同じマンションに暮らす風変わりな女との恋愛話と、生まれ育った浅草に寄ったら死んだはずの両親が存在していたという家族の話が同時進行していく、ちょっと不思議なストーリーなんですけどね。 それがロンドンを舞台に再映画化されると聞いて「目の付けどころ

          日本版をもう一度観たくなる『異人たち』

          おめでとうキリアン・マーフィー『オッペンハイマー』

          私、一番好きな映画ジャンルは「ゾンビもの」で、その中でも1番好きなのが、2003年公開 ダニーボイル監督『28日後…』です。 病室で目覚めるとあたりの様子がおかしくて、外に出てみると街は荒廃し、 人の気配がなく…なんてところから始まるベタなストーリーなんですけど、ゾンビ映画にしてはめずらしくロンドンが舞台で、古めかしく仄暗い街並と、恐ろしくもどこか切ないゾンビという存在がとてもマッチしています。 恐怖も緊張感も切なさも希望も、とにかくゾンビ映画の良いところがギュッと詰まった

          おめでとうキリアン・マーフィー『オッペンハイマー』

          床屋と図書館 その11

           中学校にあがった真文はブラスバンド部に入部しました。  『サックス』を演奏してみたかったのです。  長く伸ばした髪を片方の耳にかけ、少し傾けたサックスを伏目がちに吹くチェッカーズの藤井尚之の姿に憧れた真文は、だから、ようやくスポーツ刈りと決別して髪を伸ばし始めました。  「サックスをやりたい人」  入部からしばらく経ったある日、顧問の先生に尋ねられて、真文は勢いよく手をあげました。チェッカーズの効果なのでしょうか、サックスは新入部員から一番人気の楽器でした。  ですが、次

          走れメロスって感じ『コヴェナント/約束の救出』

          2018年のアフガニスタンが舞台です。 タリバンの武器の工場や隠し場所を探すことを任務とした部隊を率いるキンリー曹長(ジェイク・ギレンホール)がアフガニスタン人の通訳師を雇います。で、武器工場に乗り込むんですけど、タリバンの反撃にあう。危機一髪でこの通訳師に助けられ、はるか100km先の米軍基地までおんぶや荷台で運んでもらって命を救われます。 キンリー曹長はそのままアメリカに帰還しますが、通訳師はアフガニスタンで姿をくらましたまま連絡がとれない。米軍に協力した者はタリバンか

          走れメロスって感じ『コヴェナント/約束の救出』

          もうブルースは歌わない『カラーパープル』

          1985年公開スティーブン・スピルバーグ監督『カラーパープル』をビデオで観たのは高校生のころで、たぶんこれは良い作品というべきものなのだろうけど、なんだかずいぶん辛いストーリーだなー、という記憶が残っていました。 この映画が2007年にブロードウェイでミュージカル化。 今回は、そのミュージカル版の映画化です。 でも、私は最初のスピルバーグ版の印象がそんなだったんであんまり観る気しなかったんですよねー。でも、たまたまタイミングが合ったので観てみました。 母親を亡くし父親と暮ら

          もうブルースは歌わない『カラーパープル』

          「落下の解剖学、観た?」って言いたい『落下の解剖学』

          タイトルがね、口にするだけでちょっとインテリをキドれます。 「『落下の解剖学』観た?カンヌでパルムドール受賞して、今度のオスカーでも作品賞にノミネートされたフランス映画、知らないの?」 こんなセリフでマウント取れそう(どんなマウント?)な『落下の解剖学』です。 フランスの雪深い田舎の山荘に暮らす作家夫婦。 ある日、夫が家の2階から転落死。 妻が殺人容疑をかけられ、現場に居合わせた唯一の証人は視覚障害のある幼い息子のみ。 これは事故か、自殺か、殺人か…という法廷劇です。

          「落下の解剖学、観た?」って言いたい『落下の解剖学』