みおさんは今日も小説が書きたい

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みおさんは今日も小説が書きたい

小説を書きます。 「今日やったこと」日記を毎日更新中。 ブロマンス・BL・乙女系を書きます。古代文明と美少年、ビールとコーヒーが大好き。 カクヨム:https://kakuyomu.jp/users/303miosan

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みおさん #とは【自己紹介】

こんにちは、みおさんです。 自己紹介の記事を固定にしている人を複数見かけて、それいいな!と、真似させていただきました。 2022年9月現在のみおさんについてまとめます。 小説を書いています。 しかし、まだ筆一本でご飯を食べていくことは難しいため、平日は会社員として働いています。 テレワークが多く、昼間は自宅のデスクで労働。 夜は、自宅のデスクで原稿執筆。 土日は、図書館か自宅のデスクで原稿執筆。 たまに出勤すると、昼休みはスタバで原稿執筆。 腱鞘炎を恐れ、肩こりと戦い

    • ちょっと疲れとる

      こんばんは。みおさんです。 うーん、あまり体調がよろしくありません。 リンパ腺腫れてるのが、朝には治るけど夕方にはまた腫れる。 一晩寝たら回復!とはいかないのが悩みですね。 体力ある人が羨ましい〜 今日やったこと 1.休息 2.虎に翼今週分消化 そして昨日は、創作大賞2024応募作品を公開しましたぞー! こちらです! ワイン過激派少年貴族が、ビールクズ百人隊長と飲み比べしたり、国を救ったりする長編ファンタジー小説です。 よろしくお願いします!!!

      • 隊長のビールと坊ちゃんのワイン 25.

        第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  ここは監督官のコンラードが怒る場面のはずだった。  ユリアンは勝手に艦隊もどきを仕立てて海上で敵に突っ込み、さらに勝手に出陣して、勝手にアルバの代表者のような顔で振る舞った。やむを得ない状況であったものの、本物のアルバの代表者たるコンラードに苦言を呈されるのは当然である。  しかしなぜか、監督府で一番怒りを露わにしているのは叔父のレグルスだった。 「貴様の監督不行き届

        • 隊長のビールと坊ちゃんのワイン 24.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  戦闘開始から四日目。  ユリアンたちが塩湖に着いてから五日目だ。  もしイリホルが宣言通りに勅命を撤回し、最短で兵を送り込めていれば、今日援軍が到着する。多少遅れていても、伝令くらいは来るはずだ。時期が分かればまた策を練ることが出来る。  今日が正念場であった。  夜明け前の布陣の中、ピアイが各所の状況を見て回るのにユリアンも同行する。乗馬にも慣れて、小走り程度なら緊張

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        みおさん #とは【自己紹介】

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          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 23.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  戦闘開始から三日目。  ユリアンも予備の武具を借り受け、全身を鎧で覆った。旗持ちを増やすのと同じ理屈で、鎧を着て立ってる人間が一人でも多い方がいい。さらに身分のある人物ならなおさらいいだろう、という話になったのだ。  目くらましの旗のためにトーガは切り分けてしまったが、ヤコモの提案で一部を残してユリアンのマントを作った。鎧の両肩に留め金で固定した緋色の布は、軍勢の中でも

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 23.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 22.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  空が白むより早く兵は持ち場へ着いた。  ネフェル曰はく、初日は互いに様子見のようなもの。そう激しい戦いにはならないそうだ。とはいえ、両陣営は武器を手に手に対峙している。  物見にのぼったユリアンは遠見筒を覗いた。  布陣は宿営地から三スタディオンほど東。敵とはまだ距離が離れている。見渡す限りの岩と砂と少しの草地だが、ピアイはまず一番平らで動きやすい場所を選んだ。少し右に

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 22.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 21.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  一人で、外で馬に乗るのは生まれて初めてだ。  乗馬の訓練はいつも柵のある狭い敷地で行っていた。あくまで馬の動きに慣れ、体を鍛えるためであったので、速く駆けることも起伏のある場所へ出たこともない。  それでも兄や護衛たちはハラハラと気を揉み、ユリアンが馬から降りるとホッとして駆け寄って嬉しそうに褒めた。よくやった、怖かっただろうに勇気があると。  それにユリアンは内心反発

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 21.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 20.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522 「おかしいとは思ったのです。急に半数をデメトリアに送るなど……」  塩湖の真東に宿営する警備隊長・ピアイは落胆を見せたが、すぐに顔を上げてネフェルと向き合った。 「しかしアルゲアス隊の素早い加勢、心強い限りです」  ピアイは特別大柄ではないが、肩幅が広く胸も厚くがっしりとしていて、威厳と気品のある男だった。鼻の下と顎に黒々とした髭を生やしている。  ネフェルより年が上

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 20.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 19.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  デメトリア市城壁内の北東部、王宮地区には数々の神殿と広場、ケメト貴族の屋敷、そしてアルゲアスの本邸でもある将軍の館がある。すでに先触れを出していたこともあり、ネフェルは門兵に一言二言、短く告げただけでどんどん敷地に入っていった。ユリアンは名乗らなくてもいいのかと心配になったが、ネフェルも兵も何も言わないので戸惑いながらも付いて行く。 「将軍は?」  門を潜り、大きな建

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 19.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 18.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  言われた通りの働きをしたはずが、なぜか周囲は剣呑な雰囲気でユリアンを取り囲んでいる。  ネフェルは額を押さえ、パセルは叫んだ後に笑い出した。ヤコモは腕を組んでじっとしているので、何を考えているのかよく分からなかったが。 「準備ができたら戻ってこいと言ったのは、ネフェル殿ではないか」  ことは一刻を争った。  モレア港に着いてすぐ船を買い漁った。普段ユリアンは自分で大き

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 18.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 17.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  ネフェルは率先して丸太を運んだ。  デメトリア周辺の海岸線は砂地が少なく岩だらけで、ただ歩くだけでも足場が悪い。そこを丸太や大荷物を担いで運び、少しばかり平らな場所に櫓を組むのは、訓練された軍人でも辛い作業だ。 「隊長、来ますよ!」  見張りからの合図でネフェルは担いでいた丸太をその場に下ろす。位置に付けと命令を出し、隊員を海岸線に沿って並ばせた。 「ここももうす

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 17.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 16.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  その日の晩、ネフェルは村の一同を集めてビールを振る舞った。 「今日は俺の番だ」  どうやら昨夜ユリアンがワインを調合したので、今度はネフェルが手を入れたビールを出す番だという意味らしい。  屋敷の小さな前庭に、見慣れた甕が並べられている。中身はもちろんビールだ。  サーラや屋敷の兵士たちが薪や鍋の準備を始めている。煮炊きの気配を察知した村の子供たちが、魚や肉にありつ

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 16.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 15.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  不思議なほどすっきりと目が覚めた。  久しぶりの神殿。久しぶりの夜明け前の静寂。  神官の祝詞を聞きながら、ユリアンも頭の中で同じ祝詞を唱える。もしかしたら唇が動いているかもしれない。  耳から入ってくる言葉、自分の中に在る言葉、そして自分から発せられる――例え声を出していなくても、発していると感じる――言葉とがピタリと重なり合う祈りの時間は、ユリアンにとって何ものにも

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 15.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 14.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  次の日から、ユリアンは毎日のようにパセルと鍛錬をした。レスリングと、剣の打ち合いだ。しかし初日は油断していたパセルも、二度目からはそう簡単に勝たせてくれない。 「おらぁっ、勝ったー!」  今日も投げ飛ばされてしまった。  真面目に組み合えば当然パセルの方が大きく、力が強い。動きを読んで隙を付くしかないのだが、勝率は下がる一方だ。パセルの対処の方が早い。 「くぅっ」

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 14.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 13.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522  ヘラスは起き上がって食事を取れるようになってきた。 「午後の時間は、どのようにお過ごしに?」  そう聞かれ、ユリアンは考え込んでしまう。  そういえば何をしていただろうか。ヘラスの様子が気にかかる間はずっと部屋にいたし、先日のようにネフェルに連れ出されない限り、何をするということもなかった。  一緒に看護をしていたパセルが、ユリアン非難の目を向けてくる。  寝台のヘラ

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 13.

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 12.

          第一話から読む https://note.com/miosan303/n/n667d9b1af522 「また、寝坊してしまった……」  起きられないのも無理はない。昨日はユリアンだけで三甕分もビールを飲んだのだ。  すでに目を覚ましていたヘラスの処置を手早く済ませる。朝寝坊したことについて、ヘラスは何も進言しなかった。  昨夜のうちに居間に転がしていた兵士は、二人はそのままで、二人はいなくなっている。  ネフェルが裏口近くの甕の横にしゃがみ込み、パンをちぎっていた。

          隊長のビールと坊ちゃんのワイン 12.