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日本以外のアジアに関する本のレビュー集

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日本以外のアジア諸国、地域に関する本のレビューを集めてあります。日本については、「日本史に関する本のレビュー集」に集めました。
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2023年6月の記事一覧

中国王朝の起源を探る (世界史リブレット)

中国王朝の起源を探る (世界史リブレット)

 山川出版社の『世界史リブレット』シリーズの一冊です。
 薄い本ですが、内容は濃いです(^^)

 中国の歴史が長いことは、よく知られていますね。その王朝の始まりは、はっきりわかっていません。
 本書は、王朝の始まりの謎に、迫っています。

 現在の日本では、「中国の最初の王朝は、商【しょう】(殷【いん】)だ」と教えていますね。伝説によれば、商

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中国妖怪人物事典

中国妖怪人物事典

中国妖怪人物事典

 中国の妖怪、仙人、神などを、事典形式で、紹介した本です。
 『人物』とあっても、必ずしも、人ばかりを紹介しているわけではありません。人ならぬ存在も、たくさん載っています。

 分厚いです。質・量ともに、充実した一冊です。
 本書を読みきれば、中国の神話、伝説、妖怪などについて、とても詳しくなれるでしょう(^^)

 類書はありますが、これだけ充実したものは、少ないです

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中国の妖怪

中国の妖怪

中国の妖怪

 題名は、『中国の妖怪』ですが、扱っているのは、中国の妖怪に限りません。
 妖怪好きの方なら、必読だと思います(^^)

 主に扱っているのは、題名どおり、中国の妖怪です。
 妖怪の種類を羅列した妖怪事典ではありません。

 妖怪のイメージは、どのように形作られたのか、それが、どのように変遷していったのか、を解説した本です。
 妖怪好きなら、こういうことを知りたいですよね?

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毒草の誘惑

毒草の誘惑

毒草の誘惑

 世界中の「毒のある植物」を紹介した本です。
 本書が出た一九九七年には、ほとんど類書がなく、貴重な存在でした。

 「毒」って、怖いけれど、惹かれますよね。文字どおり、危険な魅力があります(^^)

 現実に、毒のある植物と触れ合うには、制約が多いです。
 けれども、本で読むだけならば、何の問題もありません(^o^)
 危険な目には遭わずに、「危険な魅力」にひたることがで

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アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

 雑誌というよりは、ムックに近い『アジア遊学』シリーズの一冊です。
 アジアについて、何かしら学ぼうという方なら、一度は、お世話になる雑誌です。

 この号は、「ドラゴン・ナーガ・龍」を特集しています。

 東洋の龍も、西洋のドラゴンも、その中間に位置する南アジアのナーガも、取り上げられています。
 ペルシア、スリランカ、ベトナム、インド

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謎解き超常現象3

謎解き超常現象3

謎解き超常現象3

 テレビや雑誌やネットには、不思議な話があふれていますよね。
 「心霊写真が撮れた」とか、「UFOを目撃した」とか、「大災害を予知していた予言者がいた」とか。

 こういった話は、わくわくしますね。でも、本当なんでしょうか?
 真実を知りたいと思いませんか?

 そういう方には、本書は、ぴったりです(^^)
 超常現象を「懐疑的」に調査する団体、ASIOSの著作だから

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図説 モンゴル歴史紀行

図説 モンゴル歴史紀行

図説 モンゴル歴史紀行

 モンゴルの歴史と文化について、手軽に知ることができる本です(^^)

 写真や図が多く、直観的にわかりやすいです。モンゴルについて何の知識がなくても、すんなり読めます。

 「モンゴルのこと、何も知らないけれど、これから知りたい」方には、まず、本書をお勧めします(^^)
 本書を読めば、モンゴルの歴史や文化について、最低限の知識は得られると思います。
 モンゴル

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阿修羅のジュエリー (よりみちパン!セ シリーズ44)

阿修羅のジュエリー (よりみちパン!セ シリーズ44)

 『阿修羅【あしゅら】のジュエリー』という題名を見て、何の本なのか、内容が思い浮かぶ方は、少ないでしょうね。

 本書は、有名な、興福寺の阿修羅像を、取り上げています。
 でも、仏像の本ではありません。ジュエリーの本です。阿修羅は、とっかかりであって、ジュエリーのほうが、本題です。

 あまり知られていませんが、あの阿修羅像は、全身

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