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なぜ悲劇は繰り返されるのか?

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#他責思考

なぜ悲劇は繰り返されるのか?~他責思考が創る未来~ 第12章:教育環境の変化 ⑧-1

特に、塾に通っている子の場合は学校の授業は塾で習っている事の復習になる事も多いため、新しい解法や発見が出来るため、そこまでストレスには感じないが、内容が簡単すぎてしまうと今度はもっと難しい問題をやりたくなり、参考書や市販のテキストなどの問題を解きたくなることもあるという。

 その背景には“受験のための生活習慣”が影響していると考えている。

 今は受験をする子供たちは1日のスケジュールを立てて生

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なぜ悲劇は繰り返されるのか?~他責思考が創る未来~ 第12章:教育環境の変化 ⑧

例えば、12歳の壁は社会的には公共施設などの料金が区切られる最小値と最大値になっている場合が増えていき、大人と同じ扱いをされることもある。また、生活面では身長や体重など個々の身体の変化が顕著になり、体格差など個人の成長曲線に差が出てくる時期でもある。

 そうなると、起きやすいのが“責任の押し付け合い”だ。特にこの年齢になると上に立つことに対して積極的になる子とそうでない子が存在することになるため

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なぜ悲劇は繰り返されるのか?~他責思考が創る未来~ 第12章:教育環境の変化 ⑥

その背景にあるのが、“本人が生まれ育った環境”に加え“身近にある問題の深刻度”が挙げられる。

これらの共通項として“社会的に認められていない事を社会に認めさせるには他者に責任を転嫁し、そのネガティブなイメージを持って、自分たちの正当性を主張する”という自分たちの主張を通すために社会的他責思考を用いて、相手を攻撃し、自分の意見を押し通すためには手段を選ばないという見方が正しいと思う。

これは、こ

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第11章:他責習慣化が生む悲劇 ⑦

なぜ、人は自分で責任を負うのではなく、人に責任を押しつけるのだろうか?

 考えられる要因として第1に“連鎖的個別基準習得”が挙げられる。

 これは大人から子供が言葉や行動を教えてもらい、それを真似することで使えるようになるという“行動心理学”と同じ原理だが、違うのは親の価値観を最初に覚えることで知っていることと親以外の大人から新たに知る事がお互いに合わさって徐々に価値観を形成し、1つの答えを導

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第11章:他責習慣化が生む悲劇 ⑥

 私はこの現状を打破するためには“個別労働の尊重”と“最低限度の多角的な相互支援”など周囲からその人達にアプローチしていかないといけないと思う。

 例えば、ベーシックインカムの導入を検討するという話をしているが、それだけでは貧富の格差が更に広がっていくように感じる。私はこういう事態を招くことで“自分の税金をそういう人たちに使うな!”と反発の声が上がるだけではなく、“そういう人は実力でお金を稼ぐべ

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第11章:他責習慣化が生む悲劇 ①

今の日本においてよく聞く言葉に“即戦力”や“ヘッドハンティング”などがある。これは新卒の場合は大学などで特定の分野でかつその会社が必要としている技術や知識を学んでいる人もしくは学生時代に全国大会などで優秀な成績や実績を収めた人、第二新卒や中途採用の場合は同業他社で育てた人材で優秀な実績を持っている人をその会社から引き抜いて自分の会社の社員として働いてもらうという社会のシステムだ。

 このようなシ

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第10章:政治における問題意識 ②

その理由として、リーダーシップなど政治的手腕や評価を多角的に見たときに実現できそうな政党を自由民主党と立憲民主党などの第1党しかないと思っていて、来年には参院選が控えていることもあり、これが本当の正念場になると私は思っている。

 そして、来年の参院選では新たに選挙権を持った10代の若者が更に増えることになるため、約1年程度の間に個人もしくは政党単位で何らかの成功実績を作らないと今まで得られていた

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第10章:政治における問題意識 ①

現在は自由民主党が与党第1党に、立憲民主党が野党第1党にそれぞれなっているが、私はふさわしいとは思うが改善しなくてはいけない課題も山積しているように感じる。その理由として“予算委員会などで与野党が対峙して話し合いをしているが、お互いが相手に責任を転嫁し合っているだけに見える”ということだ。

 これは私から見ると会社と似た構図が国会など政治の場面でも発生しているのではないか?と感じた。

 しかし

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第9章:矛盾した価値観 ②

 これは“いじめ”の原理とよく似ていると私は感じている。

 なぜなら、いじめも立場の弱い相手に立場の強い相手が暴力や言葉などで相手のことを痛めつける行動であり、集団からの排除行動心理が働きやすくなる。そして、いじめていることが先生などに分かると、こんどは内部告発をした人を探して、その人を次のターゲットにしていじめが始まるなどいじめをしている人は自分の行動に対してあまり罪悪感を覚えていない。

 

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第7章:日本における他責思考の実例 ②

 こういう小さな事であっても結婚出来ないということは個人の結婚意欲の喪失に繋がる可能性があるのだ。このような積み重ねが長年続いていることで結婚に対する価値観のズレが拡大し、そのズレが個人の結婚観を揺るがす事態に繋がっていくことで婚期の晩婚化や子供を作らない選択をする人の増加など将来的な懸念事項が増えていく可能性があるのだ。

 ただ、人によっては学生結婚を選ぶ人もいるため、そのような人たちに対する

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第7章:日本における他責思考の実例 ①

日本において他責思考の実例はたくさんある。

 例えば、年金なら自分できちんと払っていると必ずもらえると思うが、実際には納付者数の分母が減っていくとそれだけ納付金が減っていき、それに伴いもらえる金額も減っていく。つまり、自分たちが支払ってもきちんともらえる保証がないのだが、多くの人は「年金を納めているからもらえて当たり前」という思考になっていくのだ。

 このように自分が義務を果たしているからこう

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第3章:精神発達上の指導強化の必要性 ②

そこで、私は精神発達上の指導の強化を進めなくてはいけないと思ったのだ。

 まず、いじめの発生件数は年々増加し、その発生状況なども多岐にわたっている。そして、現在はスマートフォンの保持開始年齢が低年齢化しており、親のフィルタリングなどを活用して特定のワードを利用すると親に通知されるなどかなり子供たちの監視強化は進んでいる。しかし、多くの親はスマホを持たせる目的が“防犯のため”や“塾などで遅くなるこ

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