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2023年6月の記事一覧
脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす (甘利 俊一)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
新聞の書評欄で紹介されていたので読んでみました。
AIは最近何度目かの脚光を浴びているジャンルですし、このところ「こころ」関係の本も何冊か手に取っていたので、興味を惹きました。
しかしながら、この本も撃沈ですね。
正直なところ本書での著者の解説の8割は全く理解できませんでした。「数理」でとタイトルにあったので、その段階で気づくべきで
本当にあったトンデモ法律トラブル 突然の理不尽から身を守るケース・スタディ36 (荘司 雅彦)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
いつも行っている図書館の「新着書棚」で目に止まった本です。
ちょうど満員の通勤電車の中で読む文庫や新書程度の大きさの本が切れていたので、中身も見ずに借りてきました。
内容はタイトルどおりなのですが、「ケース・スタディ」という副題はいかがなものでしょうか。トラブル案件の紹介はあっても、その法的な解説はほとんどないに等しいです。
もちろ
不思議で美しいミクロの世界 (ジュリー・コカール)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
ちょうど直前に「細胞」の仕組みについての本(「細胞の中の分子生物学」)を読んだばかりだったせいもあって、いつも行く図書館の新着本の棚で目に付いたので手に取ってみました。
電子顕微鏡があきらかにするミクロの姿はその仕組みの神秘さに呼応した精緻さで、「人工の拙さ・味気なさ」を改めて感じさせます。
本書は写真集なので、内容を紹介するのに説明
国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (伊藤 祐靖)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
会社の同僚の方の薦めで、お借りして読んでみました。
著者の伊藤祐靖氏は元海自特殊部隊の小隊長。自らの実体験を踏まえての記述は、その主義主張の立ち位置如何に関わらずいろいろな面で興味深い内容でした。
著者が「特殊部隊」創設の必要性を痛感したのは、能登半島沖日本海において北朝鮮の工作母船に遭遇したときの経験でした。
著者が乗船していた
細胞の中の分子生物学 最新・生命科学入門 (森 和俊)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
ブクログという書籍サイトから頂いたので読んでみました。
細胞内で営まれているの生命活動の基本機能を平易な言葉で解説してくれます。ただ、言葉は平易ですが、内容は私にとっては「入門書」の域を越えていました。
たとえば、遺伝子とゲノムについて説明しているくだり。
「ゲノム=遺伝子」ではありません。「ゲノム⊃遺伝子」です。
この程度の
ヒロシマ (ジョン・ハーシー)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
この時期には、毎年一冊は戦争関係の本を読もうと心がけています。
本書はピュリッツァ賞作家ジョン・ハーシー氏による史上初の原爆被害記録だということで手に取ってみました。
原爆投下から間もないころ1946年の取材による本編は、本書の訳者である谷本清牧師を含む6名の被爆体験が描かれています。
谷本牧師以外の他の方は、東洋製缶工場の人事課
日本を揺るがせた怪物たち (田原 総一朗)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
いつも行っている図書館の新刊書の棚で目についたので手に取ってみました。
田原総一朗さんの本は久しぶりです。
“怪物” の名を被って登場する人物は12人。
“政界の怪物たち”として、田中角栄・中曽根康弘・竹下登・小泉純一郎・岸信介、“財界の怪物たち”として、松下幸之助・本田宗一郎・盛田昭夫・稲盛和夫、最後に “文化人の怪物たち” とし
小倉昌男 祈りと経営 : ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの (森 健)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
新聞の書評欄で紹介されていたので手に取ってみました。
以前小倉昌男氏の著作は、「経営はロマンだ! 私の履歴書」を読んだことがありますし、その他、新聞・雑誌の記事等でもそのアグレッシブな経営姿勢はひろく紹介されています。が、本書は、そういったメディアではあまり語られることがなかったもうひとつの小倉氏の姿を深く洞察したものです。
もうひ
「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (酒井 崇男)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
以前、私が責任者を務めたコールセンタシステム構築プロジェクトでご一緒したアクセンチュアの方が紹介されていたので読んでみました。
まず、プロローグにおいて著者の問題意識が明確に示されています。
それは日本企業の衰退の要因を「人材」という面から改めて考察することであり、そのための視点を以下のように語っています。
ひと昔前、製品力、すな
〈こころ〉はどこから来て,どこへ行くのか (河合 俊雄・中沢 新一・広井 良典)
(注:本稿は、2016年に初投稿したものの再録です)
いつもの図書館の新刊書の棚で目に付いたので手にとってみました。
ちょっと前に「心はすべて数学である」という本を読んだということもありますが、著者たちの中の中沢新一さんの名前も気になりましたし、河合隼雄氏のご子息である河合俊雄さんの論述にも興味を抱きました。
内容は、2015年に開催された「京都こころ会議」でのレクチャーを採録したもの