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生きる、生活系

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2023年10月の記事一覧

マガジン限定記事「『ミラーリング』のできない女たち」

マガジン限定記事「『ミラーリング』のできない女たち」

 先月大きな騒動となった「ダンボール授乳室炎上事件」の余波は、驚くべきことに10月に入ってもなお続いていた。

 リュウジ氏の炎上など新たな話題によってようやく沈静化の方向に向かっているようだが、Xのアクティブなユーザーであるいい年をした中高年層が本件について口角泡を飛ばしながら何週間も言い争っていたのかと思うと、この国の現実と未来に落胆を禁じ得ない。

 この「ダンボール授乳室炎上事件」そのもの

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白饅頭日誌:10月12日「マインドスポーツの男女格差の原因とその解決策」

白饅頭日誌:10月12日「マインドスポーツの男女格差の原因とその解決策」

 チェスや将棋といったボードゲーム、もう少し定義を広く取ればフィジカルに依存しない競技であるマインドスポーツ全般でも、「男性優位」がしばしば現れてしまうことが明らかとなって、定期的に議論の的になっている。

 これはいったいなぜなのだろうか?

マシュマロガチ回答「不幸とサヨナラすること」

マシュマロガチ回答「不幸とサヨナラすること」

 先月末、マシュマロにある相談が届けられていました。

 単刀直入に「不幸体質をどうにかしたい」と悩む人からのお手紙で、自分の人生のツキのなさを振り返りながら、これからの人生の運をすこしでも高めるにはどうすればよいのか悩まれているようでした。

 今日はそんな方にアンサーを書いていきたいと思います。

 ――そんなモヤモヤ感を抱えている人にも、ぜひ読んでいただければと思います。

白饅頭日誌:10月21日「なぜ若者は『ネタバレ』で予習するのか?」

白饅頭日誌:10月21日「なぜ若者は『ネタバレ』で予習するのか?」

 先日、なかなか興味深いオピニオンを見かけた。

 Z世代の若者が「映画館はタイパが悪い」と考え、およそ4割が視聴する前に「あらすじ(ネタバレ)」を予習してから臨むことを述べたものだ。

白饅頭日誌:10月19日「『寝そべり型ジェンダー平等』の時代」

白饅頭日誌:10月19日「『寝そべり型ジェンダー平等』の時代」

 先日リリースした「『女だけの街』はたぶんもうすぐ完成する」は大きな反響がありました。

 この記事では、これまで机上の空論としてしか語られてこなかった「女だけの街」をまもなく現実化する最大の原動力として「男性のメス化」を挙げましたが、これについてより詳しく知りたいというご要望を多くいただいたので、今日はもう少し深く掘り下げてみたいと思います。

白饅頭日誌:10月25日「自由ってそんないいもんじゃなくね?」

白饅頭日誌:10月25日「自由ってそんないいもんじゃなくね?」

 先日リリースした『ヒトが味わう真の寂しさ』の感想が届きました。

 ……とはいえ、毎回記事を出すたびに感想自体は多くの方からたくさんいただくのでそれほど珍しいものではないのですが、今回のそれは非常に興味深い意見が書かれていたので、メールを貰った直後ではあったのですが、なるべく早く記事化して皆さんにもシェアした方がよいと考えました。

白饅頭日誌:10月24日「他人のBBQにキレる疎外者たち」

白饅頭日誌:10月24日「他人のBBQにキレる疎外者たち」

 思わぬところで火柱が上がるのを目の当たりにしてしまった。

 火柱の発端となっていたのは、友人のバーベキューパーティーにお呼ばれした女性による「食べ盛りの男子のために鶏肉4キログラム分のから揚げが用意されていた」という微笑ましいエピソードを語るポストである。

白饅頭日誌:10月27日「朝型社会と非行少年」

白饅頭日誌:10月27日「朝型社会と非行少年」

 先月のマガジン記事で、朝型生活こそが「勤勉」としての認証を得られるたったひとつの方法であるという話をして大きな反響があったのだが、この議論に付随したもうひとつの論点については、やはり触れておかなければならないのだろう。

 その問題とはすなわち

 いわゆる「非行少年」と「朝型優位社会」の密接な関係である。

「暴力性モテ」を構成する要素とその重要性

「暴力性モテ」を構成する要素とその重要性

先日このようなツイートをしたところ、随所で反響を呼ぶこととなりました。

ツイート自体はそこまで炎上したわけではないのですが、このツイートの後から男女論界隈のそこかしこで火の手が上がり始め、最終的にはかなりの大火となってしまいました。

「恋愛において暴力性は重要」
「暴力的な男はモテる」

このような言説は、昨今ネット上では多く目にします。
実際は「昨今」というより、ずっと前から論じられてはいた

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モテと暴力性に関する優しい優しい解きほぐし

モテと暴力性の話は4年前(!)に私がnoteに投稿して以来、定期的に燃え続ける話題である。再燃する経緯は決まってこうだ。「暴力性でモテるのはヤンキー/低学歴/中高生だけで大人の賢い人間は優しい人間を選ぶ」的な言説から始まり、大体は「モテる暴力性は××だけでネット民は~」「暴力性の定義をしろ!」「非モテが暴力性身に着けても更に悲惨な事になるだけw」的な演説がアチコチでされる。結論から言えば、これらの

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ノーベル経済学賞を受賞したゴルディン博士の論文

ノーベル経済学賞を受賞したゴルディン博士の論文

2023年のノーベル経済学賞は、ハーバード大学のクラウディア・ゴルディン博士に授与されました。

ノーベル経済学賞に男女間の格差是正など研究のゴールディン氏

「男女の賃金格差」という男女論ど真ん中の研究だったということで、ツイッター男女論界隈は大いに沸き立ったようです。
しかしながらその解釈は個々に異なっており、ツイッターではフェミニスト・反フェミニスト双方が「ノーベル賞受賞者がフェミニズム o

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マガジン限定記事「私は殴られない」

マガジン限定記事「私は殴られない」

 ある男性から、哀しいお手紙が届きました。

 2年交際し、一時期には結婚を真剣に考えていた女性と別れを選んだという男性からのお手紙です。

 すべてが自分の理想どおりだったはずの女性、しかしそんな女性に抱いた「たったひとつの違和感」のせいで、彼はどうしても結婚に踏み切れず、別れることを決意したと言います。彼はその別れの選択が本当にただしかったのか、いまだ逡巡しているように見えます。

 送ってい

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白饅頭日誌:10月16日「『男なら死ねい』となぜ言ってはいけないのか」

白饅頭日誌:10月16日「『男なら死ねい』となぜ言ってはいけないのか」

 先日、モテコンサルとして活動される勝倉さんのポストを引用しながら、何気なくコメントしてみたところ、予想外に大きな反響があり、たいへん驚かされました。

 このポストを起点として、女性から「どうして男なら死ねというべきではないのですか?」という意見や質問が数多く寄せられました。

 私としてはどちらかというと、冒頭のポストがバズったことよりも、こうした反応が予想以上に多かったことにこそ驚かされまし

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