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ZINE『DISTANCE』について

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#出版

「もうひとりの編集部の話」③『DISTANCE』ができるまで

「もうひとりの編集部の話」③『DISTANCE』ができるまで

私たちが作っているZINE『DISTANCE』。私が村上くんを誘った際の仮称は「STAY HOME MAGAZINE」でした。いかにも平々凡々とした名前。
 雑誌の編集を進めつつも良いタイトルを探しているときにふと、「コロナ禍で変わった一番大きいものって、人と人との物理的かつ心理的な“距離感”なんじゃないか」そして「自分なりの視点でそんな世界を切り取りたくて、この雑誌を作っているんだよな」そんなふ

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「もうひとりの編集部の話」②『DISTANCE』の生まれた日

「もうひとりの編集部の話」②『DISTANCE』の生まれた日

2020年春、これから始まる大学院生活に胸を膨らませていた私でしたが、コロナ禍をきっかけに休学することにしました。

休学とは言っても、ただコロナ禍をやりすごすことが第一義だったので、何か特別な勉強とか、留学とか、とりわけやりたいこともやるべきことありませんでした。一方そんな日々がのんべんだらりと過ぎてくうちに、「このままではこの一年を本当に無駄に過ごしてしまうのではないか」という危機感と、「この

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「もうひとりの編集部の話」①自己紹介

「もうひとりの編集部の話」①自己紹介

みなさんはじめまして。
ZINE『DISTANCE』編集部の加藤です。
基本こういった雑誌に関する宣伝やプロモーションは村上くんにお願いしているのですが、今回は私も村上くんに勧められて少し書いてみることにしました。

正直、最初はまだ何もかも半人前な私が、製作に対する考えやこだわりを語ることに、おこがましさや恥ずかしさみたいなものがあってあまり気乗りしませんでした。しかし村上くんから、“数は多くな

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【試し読み】コロナ禍の町中華(中華料理 新三陽 根津店・マスターへのインタビュー)

【試し読み】コロナ禍の町中華(中華料理 新三陽 根津店・マスターへのインタビュー)



美味しいもんを食べたいとか楽しい酒を飲みたいっていう気持ちは前と一緒なんだよね。でもいまは我慢。みんな一緒だよ。地下鉄千代田線根津駅から徒歩2分。かつては国内外からの観光客であふれていた街角で30年間営業を続ける中華料理「新三陽」。昔ながらの中華料理とマスターの飾らない人柄に惹かれ、毎日地元の人々や近くの大学生で賑わってきた。そんなこのお店も、今年(2020年)は厳しい営業が続いているという。

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【試し読み】百貨店員2人、2年目の現場(百貨店従業員へのインタビュー)

【試し読み】百貨店員2人、2年目の現場(百貨店従業員へのインタビュー)



当たり前じゃなかったことが当たり前になるって簡単だなって。横浜にある百貨店の婦人服売り場に勤務するGさん、そして新宿の百貨店の広報部門に勤務するKさんは、いずれも(当時)入社2年目で私の友人だ。数ある小売店の中でも、特に厳しい状況がメディアで報じられることの多い百貨店。そんな二人に現場のリアルな話をたっぷり伺った。

現在二人は緊急事態宣言下での長期休業を経て、感染対策をとりながら勤務をしてい

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【試し読み】この先は劇団側だけじゃなく、観客側も責任意識を持って観ることが必要だと思う。(舞台俳優・李勇雅さんインタビュー)

【試し読み】この先は劇団側だけじゃなく、観客側も責任意識を持って観ることが必要だと思う。(舞台俳優・李勇雅さんインタビュー)

この先は劇団側だけじゃなく、観客側も責任意識を持って観ることが必要だと思う。

コロナ禍初期の自粛、再開後も小劇場でクラスターが発生するなど、演劇業界は度々困難に見舞われている。そうした中、舞台俳優として活動する李勇雅さんにコロナ禍で暮らしや活動へどのような影響があったのか、またそうした経験を通して何を思ったのかを聞いてみた。

―特定の劇団に所属していないということは、フリーランスってこと?
 

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『DISTANCE』vol.3の紹介

『DISTANCE』vol.3の紹介



●概要『DISTANCE』vol.3

発行 DISTANCE編集部

A4判、オールカラー、52ページ

定価1,100円(税別)/1,210円(税込)

●内容

・【巻頭イラストレーション】「パンプルムースの一日」Kanna Takeda

・【巻頭インタビュー】「再会」俳優・野村陽介

・【エッセー】「分断のスイッチ」記者・伊藤怜奈

・【Diary】「12/26」「1/16」加藤皓之

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『DISTANCE』vol.3 オンラインショップ一覧(21/5/16更新)

『DISTANCE』vol.3 オンラインショップ一覧(21/5/16更新)

ZINE『DISTANCE』を販売しているオンラインショップの一覧です(50音順)。

・乃帆書房・H.A.Bookstore(H.A.Bノツウハン)
・本屋ロカンタン・リードブックス・REWIND BOOKS

『DISTANCE』vol.3 販売店舗一覧(21/5/16更新)

『DISTANCE』vol.3 販売店舗一覧(21/5/16更新)

ZINE『DISTANCE』vol.3の販売店舗の一覧です。

東北・乃帆書房(秋田・秋田)

・六日町ナマケモノ書店(宮城・栗原)

・リードブックス(福島・いわき)

東京・書肆 海と夕焼(国立)

・NENOi(早稲田)

・百年の二度寝(江古田)

・双子のライオン堂(赤坂)

・BOOKSHOP TRAVELLER(下北沢) ※21年5月31日(月)まで

・BREWBOOKS(西荻窪)

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『DISTANCE』vol.1+2 販売店舗一覧(21/5/16更新)

『DISTANCE』vol.1+2 販売店舗一覧(21/5/16更新)

ZINE『DISTANCE』vol.1+2の販売店舗の一覧です。

東北・乃帆書房(秋田・秋田) 

・六日町ナマケモノ書店(宮城・栗原)

・リードブックス(福島・いわき)

埼玉・CHIENOWA BOOK STORE(朝霞)

東京・甘夏書店(向島)

・山陽堂書店/3階 山陽堂珈琲(表参道)

※3階の喫茶スペースでの販売となります。1階(書店)とは営業日・時間が異なりますのでお気を付けく

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ZINE『DISTANCE』ができるまで ①準備編

ZINE『DISTANCE』ができるまで ①準備編

4月23日(木)午前1時23分。中高の友人の加藤君からLINEが届いた。

「おつかれ。遅くにごめん。今年一年かけてやってみたいzineの企画があるんだけど、これからがっつりそういう編集とかインタビューに割ける時間ってある?」

ありますとも。

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2017年、当時大学生だった私は『Modifi

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【ご報告】ZINE『DISTANCE』を創刊しました。

【ご報告】ZINE『DISTANCE』を創刊しました。



2020年8月、はじめてのZINE『DISTANCE』を発行しました。

『DISTANCE』というタイトルの通り、テーマはコロナ禍です。もう少し詳しく書くと、コロナ禍で様々な年齢、職業、国籍の人々が何を考え、どう行動したのかを記したインタビュー集となっています。インタビューした方々を列挙すると、バンドマン、美術作家、お好み焼き屋さん、書店員、イベントプロデューサー、会社員、教師(日本とアメリ

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