モコモコ

生きづらさからくる可笑しさと健やかに暮らせる未来をみつけたいと思っています。

モコモコ

生きづらさからくる可笑しさと健やかに暮らせる未来をみつけたいと思っています。

マガジン

記事一覧

固定された記事

淡くて苦い恋はマスターベーションで儚く終わった話

高校生の頃、私は恋をしていた。 恋をしていたのは同級生の背の高い男の子で、いつも何を考えているのかわからない人だった。指先が綺麗で、それに喋ると聴き惚れてしまう…

モコモコ
3年前
45

2020年12月24日 人を好きになるということ

今日はクリスマスイブです。 こんなにこのクリスマスイブという日を意識したことは初めてなのではないだろうかと思うくらいには恋愛経験が少ない28歳女です。将来平野レミ…

モコモコ
11か月前
7

2020年12月31日 大晦日

昨夜は大雪が降ったらしい。 天井にしか窓がない部屋に住んでいるので夜中は白い雪が見えず、はたまた昼に起きてしまったので積もった雪は既に溶けてしまっていて、真っ白…

モコモコ
3年前
3

2020年12月28日 ほうじ茶と冬の匂い

一日中布団の中にいた昨日とは打って変わって、わたしは外に出て自転車を走らせていた。今日はなぜか暖かくて風が気持ちいい。マフラーをしていると暑いくらいだった。 途…

モコモコ
3年前
5

2020年12月26日 ゆらぎ

他人の意見を鵜呑みにしてしまうことが多々ある。 これが結構私の中で悪い癖で、行き詰まったときに他人に意見を求めてそのまま採用してしまう確率が高いのだ。ここ最近あ…

モコモコ
3年前
5

2020年12月25日 世界の終わり

終わりは始まりであるという言葉は、よく聞く言葉ではある。 知り合いにTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「世界の終わり」という曲を教えてもらったのだが、一度聴いただけで…

モコモコ
3年前
6

2020年12月24日 クリスマス・イブ

メリークリスマス。 イブ?イヴ?まあどっちでもいいけど世間はクリスマスで賑わっているらしくて、騒々しい雰囲気が伝わってくる。 Twitterでは4℃のネックレス論争で盛…

モコモコ
3年前
4

片手にピストル 心に花束

夏だ。夏になった。 ここ数ヶ月で新しいアルバイトを始めたりして、目まぐるしくはないけどどこか時間の流れがとても早く感じたりする。いつの間にか、というか、気付かぬ…

モコモコ
3年前
6

トニセン主演舞台「カノトイハナサガモノラ」がV6史上5本の指に入る作品だった

※大いにネタバレを含んでいます!!!観劇した方のみ読んでください!! これは、V6史上重要な分岐点となる作品だった。 御徒町凧作・演出のこの作品。彼は20代のころに…

モコモコ
4年前
11

会いたいけれど会えない友達の話

「で。もこちゃんはどうなん、最近。」 お洒落なパスタ屋さんで注文を取り終わった後だった。 彼女が怪訝そうに口を開いた。私はその瞬間どきりとしたけれど、会うのは約2…

モコモコ
5年前
8

薄れゆく記憶とともに

27歳になった。 歳を重ねただけ、と考えるとそれはそうなのだけれど。 27歳になったとて、そして何歳になったとてあまり自分自身は変わっていなかった。それが良いことな…

モコモコ
5年前
11

悪い芝居「野性の恋」を観てきた。

物語はいつだって、終わってしまってから始まる。 恋なんてしなければよかった、恋なんてしなくてもいいんだよ、恋なんてあってないようなものでしょ?、恋なんて落ちたこ…

モコモコ
5年前
4

当たり前のように生きてしまっている

ひさしぶりに高校生の頃から書いていたジュゲムブログを開いて、いろんな記事を眺めてみた。あの当時はあのジュゲムブログが秘密基地みたいな場所で、誰にも教えたくない、…

モコモコ
5年前
6

端末に期待するカラダ

なんにもないはずなのに、twitterをひらく。なぜかわからないけど、youtubeを流し見る。 どれだけ生産性のないことをしているのだろうか、とぼんやり考えるもスマホを手放…

モコモコ
5年前
6

できないことを無理してできるようになると、できない人を見下してしまいそうで怖い

自分は何をして生きていくのがいいのか、どの環境で生きていれば少なからず幸せと感じていられるのか、そもそもできないことを無理してできるようになったところでそれは私…

モコモコ
5年前
8

人生は短いらしい

この先何十年も、しんと暗く重い道のりが続くのかとどうしようもなくなったりする。それはいろんなことから起因しているのだけど、そのいろんなことがたくさんありすぎて、…

モコモコ
5年前
3
淡くて苦い恋はマスターベーションで儚く終わった話

淡くて苦い恋はマスターベーションで儚く終わった話

高校生の頃、私は恋をしていた。
恋をしていたのは同級生の背の高い男の子で、いつも何を考えているのかわからない人だった。指先が綺麗で、それに喋ると聴き惚れてしまうほどの声。サッカー部に所属しており、顔はイケメンという、王道中の王道を私の気持ちはひた走っていたのだ。確かにモテていたし、私からすれば高嶺の花のような存在だった。そう、スクールカーストトップオブトップ(?)のイケメンである。
私みたいなスク

もっとみる
2020年12月24日   人を好きになるということ

2020年12月24日 人を好きになるということ

今日はクリスマスイブです。

こんなにこのクリスマスイブという日を意識したことは初めてなのではないだろうかと思うくらいには恋愛経験が少ない28歳女です。将来平野レミになります。

最近恋愛のことを考えていて、人を好きになるということは自分を見失うことなのかと少し絶望していたところがある。なんでこんなに自分を責めてしまうんだろう。なんでこんなに自信が持てないんだろう。なんでこんなに不安になるんだろう

もっとみる
2020年12月31日 大晦日

2020年12月31日 大晦日

昨夜は大雪が降ったらしい。

天井にしか窓がない部屋に住んでいるので夜中は白い雪が見えず、はたまた昼に起きてしまったので積もった雪は既に溶けてしまっていて、真っ白に積もった雪を見ることができなかった。

風がとても冷たく感じて、自転車に乗っていると顔が痛くなってくる。京都は例年より人が少なく感じて、過ごしやすいのはいいのだけどそれはそれで少し寂しい気がする。

実家に帰るために電車に乗った。

もっとみる
2020年12月28日 ほうじ茶と冬の匂い

2020年12月28日 ほうじ茶と冬の匂い

一日中布団の中にいた昨日とは打って変わって、わたしは外に出て自転車を走らせていた。今日はなぜか暖かくて風が気持ちいい。マフラーをしていると暑いくらいだった。

途中駆け足で入ったファミリーマートでほうじ茶のホットを購入して、マスクを外して喉へ流し込む。その時、ふと遠い昔の感情が浮き上がってくる感覚になった。

冬の冷たい風。土と風の冷えた匂い。そしてお茶の香り。
ずっとずっと昔、わくわくしながら

もっとみる
2020年12月26日  ゆらぎ

2020年12月26日 ゆらぎ

他人の意見を鵜呑みにしてしまうことが多々ある。

これが結構私の中で悪い癖で、行き詰まったときに他人に意見を求めてそのまま採用してしまう確率が高いのだ。ここ最近ある物事に対して他人に意見を求めることが多くて、わたしとはまったく違う意見を受け取る場面に向き合わされていた。

「わたしはこう思うけど、あなたがどうしたいかが重要。」
というある人が言ってくれた言葉が響く。

学生時代、サイゼリアのドリン

もっとみる
2020年12月25日 世界の終わり

2020年12月25日 世界の終わり

終わりは始まりであるという言葉は、よく聞く言葉ではある。

知り合いにTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「世界の終わり」という曲を教えてもらったのだが、一度聴いただけでえらく惹かれてしまい、夕方電車に揺られながら聴いていた。

なにかの終わりを待っている人の曲だけれど、すぐにその情景を思い浮かべることができた。それは近未来、はたまた過去にいるであろうリビングからぼーっと外眺めて

もっとみる
2020年12月24日 クリスマス・イブ

2020年12月24日 クリスマス・イブ

メリークリスマス。

イブ?イヴ?まあどっちでもいいけど世間はクリスマスで賑わっているらしくて、騒々しい雰囲気が伝わってくる。

Twitterでは4℃のネックレス論争で盛り上がっていると思えば、今年のM-1グランプリの優勝者の漫才は果たして本当に漫才だったのか論争も繰り広げられており、世知辛い世の中になったものだなと月並みな感想を頭に浮かべながらひとりスマホの画面を眺める。

外に出ると既に真っ

もっとみる
片手にピストル 心に花束

片手にピストル 心に花束

夏だ。夏になった。

ここ数ヶ月で新しいアルバイトを始めたりして、目まぐるしくはないけどどこか時間の流れがとても早く感じたりする。いつの間にか、というか、気付かぬうちに数ヶ月経っていることかざらにある。いつだって不安と楽しみが隣合ってゆらゆらと揺らいでいるのがわかる。

最近のエピソードを思い浮かべてみると、お盆にベタにおじいちゃんが夢に登場なされ、何かを手渡して消えていくという面白い体験をした。

もっとみる
トニセン主演舞台「カノトイハナサガモノラ」がV6史上5本の指に入る作品だった

トニセン主演舞台「カノトイハナサガモノラ」がV6史上5本の指に入る作品だった

※大いにネタバレを含んでいます!!!観劇した方のみ読んでください!!

これは、V6史上重要な分岐点となる作品だった。

御徒町凧作・演出のこの作品。彼は20代のころに舞台でトニセン3人と共演して以来、井ノ原さんと大親友である。この舞台を上演するまでに、1年以上も前から3人とワークショップを重ねてきたとのこと。完全に3人の当て書きの脚本で、3人についてのお話。それ故に3人ととことん向き合った作品に

もっとみる
会いたいけれど会えない友達の話

会いたいけれど会えない友達の話

「で。もこちゃんはどうなん、最近。」

お洒落なパスタ屋さんで注文を取り終わった後だった。
彼女が怪訝そうに口を開いた。私はその瞬間どきりとしたけれど、会うのは約2年ぶりだし、ちゃんと今の私のことを伝えなければと思った。大学を卒業してからのこと、就活はせずにフリーターでいること、今やりたいことがあること。数少ない面白みにかける話をした後で、頼んだパスタが来た。彼女は私の話を聞きながら、特に微笑むこ

もっとみる
薄れゆく記憶とともに

薄れゆく記憶とともに

27歳になった。

歳を重ねただけ、と考えるとそれはそうなのだけれど。
27歳になったとて、そして何歳になったとてあまり自分自身は変わっていなかった。それが良いことなのか悪いことなのかは、わからない。けれど、わたしは変わらず朝起きて、歯磨きをして、朝ごはんを食べて、少しテレビを眺めて1日をはじめる。スマホでツイッターをぼんやり眺めて、新しいニュースに驚いたりなんかして、そんなふうな生活は変わらず今

もっとみる
悪い芝居「野性の恋」を観てきた。

悪い芝居「野性の恋」を観てきた。

物語はいつだって、終わってしまってから始まる。

恋なんてしなければよかった、恋なんてしなくてもいいんだよ、恋なんてあってないようなものでしょ?、恋なんて落ちたことないよとかなんとか色々と「恋」についての誰かの言葉は脳裏に浮かぶけれど、実際に恋なんてしたこと本当にあるのかな、なんて考えたりして。

恋に落ちた感覚なんてものはないに等しいし、恋をしたいと思ったこともない。ただ、自分の恋に恋してる自分

もっとみる
当たり前のように生きてしまっている

当たり前のように生きてしまっている

ひさしぶりに高校生の頃から書いていたジュゲムブログを開いて、いろんな記事を眺めてみた。あの当時はあのジュゲムブログが秘密基地みたいな場所で、誰にも教えたくない、だけど誰かに見ていてほしい、そんな場所だった。

あの時の空気、あのひんやりした肌触り、匂い、全部当たり前なんかじゃなくて、事実としてそこにあって、そんなことにいちいち感動していた自分がいた。

いつだって前に進みたかったし、感動していたし

もっとみる
端末に期待するカラダ

端末に期待するカラダ

なんにもないはずなのに、twitterをひらく。なぜかわからないけど、youtubeを流し見る。

どれだけ生産性のないことをしているのだろうか、とぼんやり考えるもスマホを手放せない自分がいる。
それくらい腐りきったわたしのカラダはしっかりと生きてしまっているようだ。

情報発信がしたいはずなのに、端末に刺激を求めて端末と一緒に熱くなり、端末と一緒に眠りにつく。なんて不気味な生活をしているのだろう

もっとみる
できないことを無理してできるようになると、できない人を見下してしまいそうで怖い

できないことを無理してできるようになると、できない人を見下してしまいそうで怖い

自分は何をして生きていくのがいいのか、どの環境で生きていれば少なからず幸せと感じていられるのか、そもそもできないことを無理してできるようになったところでそれは私にとってプラスになることなのだろうか、などと考えていた。

自分にできないこと、他人にできないことが各々あるのは当たり前なのに「できる、できない」だけの基準で、下を見ることで安心しながらいままで私は生きてきたのかもしれない、とはたと気づい

もっとみる
人生は短いらしい

人生は短いらしい

この先何十年も、しんと暗く重い道のりが続くのかとどうしようもなくなったりする。それはいろんなことから起因しているのだけど、そのいろんなことがたくさんありすぎて、どうにも手に負えなくなって、諦めたりして、日々が続いている。

諦めるのはいいとして、このずしんと重いものを持ったままでは、少なからずこの先に進めるはずもないことはわかっている。

26歳になった今、16歳からの10年間はあっという間と

もっとみる