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2020年12月26日 ゆらぎ



他人の意見を鵜呑みにしてしまうことが多々ある。

これが結構私の中で悪い癖で、行き詰まったときに他人に意見を求めてそのまま採用してしまう確率が高いのだ。ここ最近ある物事に対して他人に意見を求めることが多くて、わたしとはまったく違う意見を受け取る場面に向き合わされていた。

「わたしはこう思うけど、あなたがどうしたいかが重要。」
というある人が言ってくれた言葉が響く。



学生時代、サイゼリアのドリンクバーで時間を潰しながら女子3人、恋愛相談をし合っていたことを思い出す。相談する人は答えが決まっていて、それで良いと背中を押して欲しいから相談するなんてことはよくあるけど、そこには本当にその文字通りの時間が流れていた。そんな中わたしは、天井にいる天界をさ迷っている風の裸の外国人の絵画を眺めては「答えはもう決まっているだろ。好きか嫌いかどっちかしかないだろ。」と何とも冷酷な言葉を頭に浮かべつつ友達の相談を聞いていた。

なんて視野が狭かったんだろうといまから思い返すと思うけれど、to be! or not to be!と叫びたかった当時の私の気持ちも今の私には分かる。その時にはそのようにしか思えなかったし、ある一点を見つめていたのだろうなとも思う。



あの人が見つめていた場所も、あのふとした沈黙も、あの時足早に駆けていった理由も、あの時の握手も、あの時の言葉も、なにか意味があったのかもしれないし、そこにはわたしには見えているけれど、見えていないものもあったのかもしれない。

こうするべきなんてことはひとつもないし、正解もどこにもない。なるべく丁寧に、そして静かにじっと見つめていたいし、想像していたい。そうやって見えてきた中で自分にまた聞いてみるといいのかもしれない。あるのは自分の本当の正解だけで、自分の幸せの中にしか答えはないのだ。

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