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ミドルエイジのキャリア継続のためのtips

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30代・40代のキャリアとライフイベントとの関係、キャリアストレッチ、転職、キャリアビジョン再構築などのヒントについてご紹介しています。
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#市場価値

変化が大きい時代の、キャリア適応力

変化が大きい時代の、キャリア適応力

サビカスは「キャリア・アダプタビリティ(キャリア適応力)」を、「仕事への準備と参加という予測可能なタスクに対処するための準備態勢」と説明しています。
興味深いのは、「準備姿勢」には、2種類があるというものです。
つまり、「仕事への準備や参加という予測可能なもの」と、「仕事や労働条件の変化によって促される予測不可能なもの」です。(Savickas 1997)

職場において「部署の体制変更」「担当業

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ミドルエイジから始める、プロボノ・副業

ミドルエイジから始める、プロボノ・副業

近年ご依頼が多いお仕事に、企業向けプロボノ・副業支援があります。2018年、厚生労働省が副業・兼業のガイドラインを発表し、企業での副業解禁が進んでいます。多様な経験・スキルを習得することで、本業への還元やウェルビーングを推進する狙いもあるからです。また、副業を開始する前に、プロボノ体験を推進するケースもあります。

会社員として働きながら、社外でも就業経験を積むことができるのは、個人にとっても魅力

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内部労働市場と外部労働市場、市場価値の考え方

内部労働市場と外部労働市場、市場価値の考え方

書籍「人材投資のジレンマ」では、内部労働市場だけでなく外部労働市場まで広げた市場価値の考え方について述べられています。

つまり、従来の終身雇用前提の時代であれば、“社内での市場価値がどれだけ高いか”が重要視されてたけれども、現在は社外も含めた市場価値の高さが重視されているというものです。
その背景として転職が一般化され、人材流動によって他社で同じ職種がどれほどの価値があるかが見える化されてきたこ

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転職せずに市場価値を上げる手法とは

転職せずに市場価値を上げる手法とは

書籍「転職を考えていない人のためのキャリア戦略」によると、これからは雇われ続ける働き方から、稼ぎ抜く生き方へ意識を変える時代だと述べられています。

副業等社外で強みを活かすことに加え、強みを伸ばして組織内での価値を上げていくことも紹介されています。

確かに、一昔前までは転職することで新たな経験・スキルを獲得し、報酬も上げていくスタイルが一般的でした。けれども、今は社内起業や副業も可能な企業が増

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暗黙知を形式知に変える、コミュニティの活用法

暗黙知を形式知に変える、コミュニティの活用法

昨年から定期的に参加している勉強会。最近では、参加者それぞれが知見を共有することで、誰もが活用できるような知見と変容していく場面がよく見られます。つまり、暗黙知が形式知に変わっているということです。

参加したばかりの時は、参加者同士の交流で終わっていたものの、そこからステージが変わってきた背景として、2点が考えられます。
☑メンバーそれぞれが持つ強みの理解が進んでいること。
☑グループの総合的な

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管理職ではなく経営職の必要性とは

管理職ではなく経営職の必要性とは

最近読んだ書籍の中で、本来のマネジメントとは「組織の戦略策定し、資源の配分を行い、メンバーをモチベートし、意思決定に責任を持つこと」と定義されています。つまり、組織の経営について責任を持つポジションということです。そうであれば経営職ということもできますね。

また、このようなスキルを身に付ける場として「プロジェクト・マネジメント」の経験が挙げられています。確かに、予算管理や人材管理まで任される場で

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ミドルエイジに必要なスキルと市場価値

ミドルエイジに必要なスキルと市場価値

以前、ミドルエイジ女性のキャリアに関する調査・研究への取材対応が続いた時期がありました。労働市場において、働く女性が増えたことで企業における能力開発や制度設計の見直しのニーズが高まり、個人においては主体的にキャリア形成を行うニーズが高まっているということですね。その中でも、どのようなスキルが有効なのかは、注目される事柄です。言い換えると、時代の変化が大きく、判断が難しくなっている事柄とも言えるので

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フリーランスと、発注企業の新しい関係

フリーランスと、発注企業の新しい関係

フリーランス白書によると、近年の社会情勢によってフリーランスの55%が減収になっています。実際に、キャリア相談においても、海外向けの仕事やリアルイベントの仕事が中断になったなどのご相談を頻繁にお聞きしました。また、会社員のリモートワーク浸透や副業解禁によって、「働く時間や場所の制約がない」「複数の業務に従事できる」ことは、フリーランスだけの特権ではなくなりつつあります。新しい時代において、フリーラ

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行動の蓄積と、資産枯渇の関係

行動の蓄積と、資産枯渇の関係

数年前、「一日1時間でも続けると、積み上げると大きくなる」という話になるほどと思ったことがありました。例えば、学びたいことがある場合に、一日1時間ずつ続けていれば、1週間で7時間確保できることとなり、確実に学びが知識となっていくということです。

また「毎日考える時間を確保しておく」という話にも影響されて、スケジュールに“考える時間”を入れるようにしていたこともあります。

やらなくてはいけないこ

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社会変革のための4つのプロセス

社会変革のための4つのプロセス

組織におけるシステム思考の実践を推進するデイヴィッド・ストローさんの「社会変革のためのシステム思考実践ガイド」によると、現在の状況からありたい姿に近づくためには、4つの変革プロセスがあると紹介されています。

第1段階:関係する人を巻込み、共通ビジョンを描く。

第2段階:人々が、現在の状況と向き合うことを支援する。

第3段階:心から望むことを意識的に選択し、コミットメントを行う。

第4段階:

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自走性の高さと、年齢の関係

自走性の高さと、年齢の関係

企業内キャリアコンサルティングや、個人の方向けキャリア相談では市場価値について聞かれることが良くあります。もし、転職や独立するとしたら何が価値となるのか、どの領域を伸ばしてくと将来的に価値が高まるのかということです。業界や職種、労働市場でのニーズの増減によって異なってくるのですが、どの領域においても市場価値を高めてくれるスキルの一つが「自走性」です。

細かい指示がなくても、自主的に動いて業務を推

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枠を外すために、市場価値を伝える

枠を外すために、市場価値を伝える

企業内キャリアコンサルティングや個人の方向けキャリア相談では、市場価値を伝えることを意識しています。転職や独立を進めるということではなく、組織内だけでなく、業界や職種全体で見た場合に、どのような位置にいるのかを考える機会を設定しているということです。

内部労働市場と外部労働市場ある企業の中での労働市場を「内部労働市場」と呼びます。一つの企業で経験を積むことで知識・経験が増え、昇格・昇給していくと

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どうなりたいか宣言できる人

どうなりたいか宣言できる人

先日受講したセミナーでお聞きした、自律した人の定義とは、“キャリア教育をしなくても、今の職場で成果をあげることもでき、かつ自分がどうなりたいかを宣言して、それに向かって行動を起こしている人たち”でした。

NTTコミュニケーションズでキャリアコンサルティングを担当する浅井公一さんの言葉です。そのような人ばかりだと、仕事を楽しみつつ自己実現を起こし、組織は活性化し、魅力的な職場になるのではないでしょ

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転職前の、キャリアコンサルタント利用術

転職前の、キャリアコンサルタント利用術

話題の書籍『転職2.0』では、強みや実績がない人でも自分の市場価値を知る方法として、専門性以外にも業種や経験、コンピテンシー(成果につながる行動特性)に分解して考えることが提案されています。学歴、ITスキルや語学力、資格などに目が行きがちな中、それ以外にも目を向けて考えることは、可能性が広がる感覚を得られるのではないでしょうか。

けれども、自分自身では、どの経験やコンピテンシーが市場価値があるの

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