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ミドルエイジのキャリア継続のためのtips

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30代・40代のキャリアとライフイベントとの関係、キャリアストレッチ、転職、キャリアビジョン再構築などのヒントについてご紹介しています。
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#イノベーション

他者にかける言葉の感度を上げる

他者にかける言葉の感度を上げる

年末はお世話になった方々と一年の振り返りを行うことが多いもの。大変だった出来事も、乗り越えると良い思い出になりますね。

特に印象深いのは、挑戦したいと思うような行動につながる言葉をかけてもらっていたことです。

承認してくれるだけではなく、次に何ができそうかを聞き出し、期待や情報提供を伝えてくれる。
心に刺さる言葉を投げかけてくれるのです。

自分自身は相手の心に刺さる言葉を伝えていたのかと、改

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右脳型とロジカルシンキングの関係

右脳型とロジカルシンキングの関係

直感型で感性が豊かであるとされる右脳型。ロジカルで分析力を持つとされる左脳型と比較されることがよくあるものです。

例えば、ある事象についてグループで話をしているときに、一人だけ途中から別の話題に移ってしまうことはありませんか?(話が飛ぶ)
あるいは、順番立てて説明をしているのに、ある部分の詳細にだけ質問が続くことはないでしょうか?(こだわり)

周りから見ると違和感があっても、本人はその事象と別

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越境学習とミドルのキャリア開発

越境学習とミドルのキャリア開発

法政大学の石山先生によると、越境学習とは「自分にとってのホームとアウェイを行き来することによる学び」とされています。実際に越境学習を実践する場として、社内兼業や社外での副業やプロボノ、ボランティアなどがあります。

実際に越境学習を支援するワークショップや、個人の方向けのキャリア相談では、30代後半以降のミドル世代の参加が増えていると実感しています。

社会人経験も長くなり、組織内では中堅層として

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抽象的な力を磨くための、大人の読書

抽象的な力を磨くための、大人の読書

仕事や生活で忙しくしていると、目の前のことだけに視野が狭まってしまうことがあります。新しい仕事の構想を立てたり、関わるプロジェクトのコンセプトを考え直したりするときには、「抽象的に物事を考える力」を育てていると役立つのです。

絵画や映画を見て、コンセプトや背景にある本質を考えることも楽しいですよね。かつて、フランス映画をよく見ていた時がありハッピーエンドでは終わらない結末の意味を考えることは楽し

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DX推進とダイアログの大切な関係

DX推進とダイアログの大切な関係

定期的に参加している、プロティアン認定ファシリテーターの勉強会にてDX推進について学ぶ機会がありました。DX(Digital Transformation)とは、デジタルによってよりよい生活に変革することを指します。けれども、企業においては変革へ危機感の欠如や、人材育成が追い付かないなどの課題があることが明らかとなっています。

参考:経済産業省『DXレポート2.1』

結局のところ、施策の推進や

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ベンチャー企業から学ぶ、能力開発の進め方

ベンチャー企業から学ぶ、能力開発の進め方

創業間もないベンチャー企業の場合、一人の人材が複数のポジションを兼任していることも多く、新しい人がジョインすると、その一部を引き取り成長させていくことが一般的です。そのため「やりたいことは何か」「早期にできそうなことは何か」という質問をよく投げかけられます。

職場環境も未整備で、業務フローも整ってないことが多いベンチャー企業において、その中でも自ら業務を進めて軌道に乗せ、さらに成長させていくには

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レジリエンスを磨く、大人の処方箋

レジリエンスを磨く、大人の処方箋

ダメージからの回復力をレジリエンスと言いますが、後天的に磨くこともできるとされています。つまり、レジリエンスには2種類あり、元々持つ楽観性や行動力だけでなく、他者心理の理解や問題解決力等の後天的に身に付けるものもあるのです。

参考:「価値創造の教育 神戸大学バリュースクールの挑戦」神戸大学出版会

参考書籍の中では、自然災害などを受けた地域で、地域の再構築を行うような人材を「レジリエント人材」と

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ワークショップと、思考傾向の違いのこと

ワークショップと、思考傾向の違いのこと

週末は、プロティアン認定ファシリテーターの勉強会に参加しました。毎回、メンバーのキャリア戦略を聞き、お互いが伴走役となり、モチベートします。このような、個人的な話を真面目に語る場があることは、とてもありがたいものです。

例えば、普段の生活の中では、視座が高さの違いから「本当にそんなことできるの?」「すごいね」で終わってしまうことがあります。受容する、気づきを深める問いを投げかける、人と情報を繋ぐ

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スタンダードと、時代から遅れること

スタンダードと、時代から遅れること

IT企業の採用に関わっていた時に、アジャイル開発経験の有無がトピックの一つとして挙げられていました。ウォーターフォール開発のみの経験の方の場合、業務に慣れるまでに時間がかかることがあるからです。

ウォーターフォール開発とは、プロジェクト全体を一本化し、水が落ちていくように順番に進めていく手法です。正確性を求められる場合や大型プロジェクトによく利用されます。アジャイル開発とはプロジェクトを細分化し

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行動の蓄積と、資産枯渇の関係

行動の蓄積と、資産枯渇の関係

数年前、「一日1時間でも続けると、積み上げると大きくなる」という話になるほどと思ったことがありました。例えば、学びたいことがある場合に、一日1時間ずつ続けていれば、1週間で7時間確保できることとなり、確実に学びが知識となっていくということです。

また「毎日考える時間を確保しておく」という話にも影響されて、スケジュールに“考える時間”を入れるようにしていたこともあります。

やらなくてはいけないこ

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言語化する仕事と管理職

書籍「課長2.0」では、管理職の役割として、「言語化」が挙げられています。依頼する仕事の内容、レベル感、期日などを相手がわかるように伝えるということです。社会人経験の長さや、視座の高さが異なると、相手にわかるように伝えることは意外と難しいものです。レベル感をどの程度上げるか、期日に対していつ頃までにどの程度仕上げるかの認識は、人によって異なります。

日々多くの方と接していると、専門性が高い仕事や

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本質まで見極めて近づく、ミドルのキャリア継続

本質まで見極めて近づく、ミドルのキャリア継続

やりたい仕事がニッチすぎて求人が少ない、職場で希望の部署への異動が難しい。そのようなご相談は少なくありません。

企業側からは、人材がやりたいことへのこだわりが強いが、現場ではニーズがないので困っているという話もお聞きします。

そのような時は、やりたいことの背景にある、本質をお聞きするようにしています。例えば、ITで社会を便利にする、人を幸せにする仕事、健康な暮らしなど、その方のテーマがみつかれ

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抽象力を磨き、イノベーションに活かす方法

抽象力を磨き、イノベーションに活かす方法

先日、プロティアン認定ファシリテーターの佐々木隆太さん主催「アート鑑賞ワークショップ」に参加しました。興味を持った理由はイノベーションを起こす際の、抽象的に物事を捉える力に役立つと考えたからです。

思考傾向を測るツール、カレイドコンパスでは、新規事業を起こす最初のフェーズでは、抽象的に考える力が必要とされています。実際にフリーランスの新規事業アドバイザーの方々は、相手の頭の中にあるぼんやりしたア

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社会変革のための4つのプロセス

社会変革のための4つのプロセス

組織におけるシステム思考の実践を推進するデイヴィッド・ストローさんの「社会変革のためのシステム思考実践ガイド」によると、現在の状況からありたい姿に近づくためには、4つの変革プロセスがあると紹介されています。

第1段階:関係する人を巻込み、共通ビジョンを描く。

第2段階:人々が、現在の状況と向き合うことを支援する。

第3段階:心から望むことを意識的に選択し、コミットメントを行う。

第4段階:

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