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レジリエンスを磨く、大人の処方箋

ダメージからの回復力をレジリエンスと言いますが、後天的に磨くこともできるとされています。つまり、レジリエンスには2種類あり、元々持つ楽観性や行動力だけでなく、他者心理の理解や問題解決力等の後天的に身に付けるものもあるのです。

参考:「価値創造の教育 神戸大学バリュースクールの挑戦」神戸大学出版会

参考書籍の中では、自然災害などを受けた地域で、地域の再構築を行うような人材を「レジリエント人材」と定義しています。そして、必要な資質として現状を冷静に把握する力や、他者に共感する力などが挙げられ、いずれも現場での体験を通して身に付けていくことが明示されています。

現場に入り、課題を把握して言語化し、他者に共感しながら、新たな仕組みを創り出す人材。それは、一見すると職場や地域の中にもいらっしゃるのかもしれません。ただし、何かでダメージを受けた人やグループに対して関わり、再構築を行うとしたらどうでしょうか。資質だけでなく、想いやエネルギーも必要となるように感じます。その方自身の軸が定まっていなければ、一緒に折れてしまうリスクがあるからです。

再構築を行うということは新しい価値が生まれるということ。これまでの仕組みに新しい考え方が加わることで生まれます。普段から、他者とのつながりや、新しい知識とのつながりを持ち続けていたいものですね。